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聞く読書とサブスク

オーディブルの2ヶ月無料を利用し村上春樹著「騎士団長殺し」を耳で読みました。読書感想文は苦手ですが読了(聴了?)記念に書き記してみます。

まず最初に感じたのは「紙の本」を「目」で読むことと、「デジタル媒体」で「耳」で聞くのはかなり印象が違うという事
今まで読んでいた村上春樹作品のもつ独特な「異次元」感が俳優さんのもつイメージに沿って表現されるので、目で読んでいた時と感じ方がちょっと違ってましたが、面白い作品であることには変わりはありませんでした。

社会的に成功者とは言えない主人公とお金持ちのご近所さん。お互いが持っているものの格差を表現しながらも精神的に持ち合わせているものの相違とそのバランスが人それぞれというのも良かったし、13歳の少女の存在も大きかった。

現実の世界からじわじわと侵食してくる非現実の世界が村上春樹あるあるですよね。「騎士団長」が出てきたときには「おお、やはりそう来たか」と思ってうれしくなりました。

それにしても高橋一生氏の朗読、一人で主人公やメンシキ氏、元妻や年上のガールフレンド、そして13歳の少女など年齢も性別も様々な人々をしっかり声で演じ分けてて素晴らしかったです。できればほかの村上春樹作品も聞きたいけれど、作品の印象が声の印象で固まってしまって、ほかの作品の内容にうまく入り込めなさそうな気も少しします。この辺りが「耳で聞く」本のデメリットかもしれません。普通に読書していれば脳内の勝手なイメージでほかの作品も読み進められるけれど、オーディブルは朗読者を変えて作品ごとのイメージを独立させないといけなさそうです。

そんなこんなで10年ぶりぐらいの村上作品を楽しみました。
ほかの作品も聞きたいけれど、聞き始めると止まらなくなるので困ります。家事は捗りましたが(笑)
料理を作ってるとき、掃除をしているとき、食器を洗っているときに耳で読書するのは時間を効率よく使ってるみたいでいい感じです。
しかしながら途中でやめられず家事が終わってもずーっと座って聞いてて、日が暮れたときには「中断するすべを身につけなくては」と思いました。

無料期間内にもう2つぐらい作品を楽しめたらいいなと思います。無料期間後継続するかは微妙ですね。今既にAmazonプライムとYouTubeプレミアムを毎月支払ってて、Amazonプライムは値上がりしちゃうし。Kindleも月額99円の間に見たい雑誌読みあさろう。あ、めちゃコミも毎月払ってるんだった(笑)
ネットのサブスク、便利ですがジワジワと家計も侵食しております。

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