NIPPONまちの履歴書④【学者町】
このnoteでは、『月刊不動産流通』の過去の記事を紹介しています。
★「NIPPONまちの履歴書」
今回は、「NIPPONまちの履歴書」。
編集者のお仕事をされる傍ら、各地の風景をスケッチされている村上 健さんの連載です。(制作協力:(株)エディターシップ)
『月刊不動産流通2019年4月号』より、
石を投げれば博士に当たる? 茨城県/つくば市
を掲載します。
★石を投げれば博士に当たる?
茨城県/つくば市
「おーっ、いい眺めだ」。整然としたまち並み。中央公園近くに屹立(きつりつ)する実物大模型ロケット。その向こうには日本百名山の一つ、筑波山。描いたのは、つくばエクスプレス「つくば」駅前の高層ビルから見下ろした風景です。
近世の城下町から発展したまちが多い日本にあって、つくば市の成り立ちはきわめて稀です。科学技術立国を目指す国家プロジェクトにより、1960年代に「筑波研究学園都市」の建設が始まったのです。
のどかな田園地帯は、1985年に2000万人以上もの来場者を記録した「つくば科学万博」を経て、内外からさまざまな分野の学者や研究者が集結。先進的なまちへ変身を遂げました。国や大手企業の研究機関で働く博士号を持つ市民は、何と7000人超とか。
ちなみに、私立の公立小中学校の学力も全国トップ水準。週末の午後、公園でくつろぐ親子連れが心なしか皆秀才に見えてくる…。そうそう、かつて筑波山はガマの油で有名でした。やっぱりカエルの子はカエルってことかしらん。
※誌面はPDFファイルをダウンロードしていただくと、見やすいです
※(株)不動産流通研究所の著作物です。二次利用、無断転載はご遠慮ください
★次回予告
次回は4月28日(木)に、『月刊不動産流通2019年4月号』より、
「宅建業者が知っておくべき『重説』に関する調査実務④」を掲載します。お楽しみに!
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