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自邸建築までの道 1.鎌倉が「遊びに行く街」から「住みたい街」へ

誰もが夢見るであろう自邸建築までの物語を綴ってみることにしました。
三部作です。
1.鎌倉が「遊びに行く街」から「住みたい街」へ
2.土地探しから契約、プランニングへ
3.工務店探しから自邸建築まで

それでは第一部をご覧ください。

自邸を持つというのは、子供の頃からの夢だった。

千葉の新興住宅地で育ったから田舎や自然に憧れもあった。

とにかく遠くに行きたいという願望もあったと思う。


そんなこんなで思えば、長い間ずっと住みたい街を探していたかもしれない。

街歩きがとにかく好きだった。

東東京、西東京、南房総、金沢、広島、松本などいったところのある場所で、今後の暮らしを思い描いたりしたし、実際に物件を見に行ったりもした。

どれも好きな街でそれをあげればキリがないが、ここだ!というところまではなかなかピンとこなかった。

どこか決定打に欠けていた。


鎌倉もよく遊びに来ていた街。

思い出もあり、好きな街。

だけど不思議と住む対象として目を向けたことはなかった。

2018年の春に久々に遊びに行った時に、たまたま海を眼下に望める物件を内覧した。

目の前の海に純粋に惹かれた。


鎌倉の海が一望

結局その物件自体は内覧のみで終わったが、「鎌倉に住むのもありなんじゃない?」と、自分の頭の中でONのスイッチが入るのを確かに確認した。


それからは「遊びに行く街」から「住みたい街」へと視点を変えて頻繁に通った。

月に1回から月に2回、毎週末へと徐々に増え、宿泊してレンタサイクルで観光地ではない住宅街を回ったりして土地勘を養っていった。当たり前だが、住む視点で街を見ると知らない地名や場所だらけだ。でも新しく知ることは楽しい作業だった。

レンタサイクルで土地を散策。真夏で暑かったが鎌倉をほぼ一周した。

また、ある日は移住イベントに参加して街の人と触れ合う機会も作っていく。街歩きをしながら、地元の人の話を聞いたりするのは楽しかったし、移住後の暮らしをより身近に感じることができ、とてもいい機会となった。

移住イベントではSUPも体験

こうして移住の気持ちを高めつつ、物件も探して行った。

これがなかなか上手くいかなかった。最初は中古物件を購入しリノベーションすることを前提として物件探しをしていたが、小さな街で人気もあるため、そもそも物件の数が少なかった。

価格で線引きすると選択肢は限られ、エリアや物件の状態等でいい物件にはなかなか出会えなかった。

そんな中でも改装しがいのある(かなりワイルドな)物件に出会ったこともあった。2018年の夏だった。

ワイルド過ぎて床から竹が生えていた

自然の中にポツンと建っていてロケーションがよかった。物件価格を考えると改修費用が限られたが、元工務店の事務所兼住居ということもあり、多用途に使用出来そうで非常にポテンシャルを感じた。事前ローン審査に進んだが、建蔽率オーバーで建築基準法に違反していたため、現状では住宅ローンが使えない。どうしてもローンを組みたい場合は減築してください!?あるいは現金で、という現実的に不可能な答え。。。(この物件はその後綺麗にリノベーションされていて、通るたびに当時のことを思い出したりする。)

そんなこんなですぐに物件を買うのは難しいと察し、まずは賃貸で住みながらゆっくり物件を探して行くことにした。

2018年の秋だった。

いくつかの賃貸物件を内見し、アパートで一度は決めかけたが、家賃が高めで楽しい暮らしが今ひとつイメージ出来ず、諸々のことで断りを入れてしまったのだった。

第二部に続く・・・

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