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想っていることは、やり取りするから明確になります。何のためにその仕事を行っているのか、チームメンバーと共有しましょう!![チーム編 #32]

マネジメントたる者は、組織の目標が自らに対して要求しているものを知り、理解しなければならない。その上司は、部下に対して要求し期待すべき貢献の何たるかを知らなければならない。これらのことが行われないならば、彼らは間違って方向づけされ、その活動は無駄に終わる。

マネジメント(中)』 第Ⅱ部 マネジメントの方法
第34章 自己目標管理 p69より


上司の考えている方向性がよくわかりませんでした。
異動してきてその座席に座った人に仕事がついていて、机に積み上げられた書類を期日までにこなすのが仕事だと思っていました。
誰かと一緒に行動する機会はほとんどないので、過去に誰かが処理した書類を頼りに作業を進めていたように思います。

上司に聞いてみればやるべきことがわかる、なんて考えたこともありませんでした。
何を聞いていいのかもわかりませんでした(;^_^A

組織としての作業はこなしていたかもしれませんが、組織が成長するための活動があることを知らなければ、目指すべき方向があることにも気づきませんでした。
目指すべき方向なんて、あっちに決まってるじゃない、と言われているんだ……と勝手に感じていました。
年齢が上がり立場も上がれば、自然とできるべきことがあって、それができるようになることが当然、という空気にのまれていました。

もやもやしながら働いても、成果は出ませんよね(-_-;)
今となっては、もっとできることがあったのかなぁ、と感じています。
せっかくだから、このもやもやの経験をどこかで活かせたらいいなぁ、と考えています。
良い経験ばかりが必要なわけでもないでしょう? と前向きにとらえていれば、きっといつか活用できるはず♪


人とともに働くからこそ問題が発生します。その根源は、他人と自分が異なるという前提が抜け落ちているからではないでしょうか。『他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論』 (宇田川元一 著 ニューズピックス)をご紹介します。  

自分と相手の間には大きな溝があります。
相手からの見方を知って、自分との間の溝に橋を架けよう……そんな風に呼びかけられている本だと思います。
相手と自分は違う人間であるのだから、溝がないことのほうがおかしいんですよね。
関りをもてる、ということは、相手の側の崖に立つ機会を得る、ということです。
相手の側から自分のいた場所を見たときに、どう感じるでしょう。
きっと、自分の視点だけでは得られなかった想いを手にすることができます。
準備・観察・解釈・介入の4ステップで新しい関係性を築く道のりを伴走してくれます。
織り込まれている線画がなんだかとってもあったかいんです。
相手も自分もとげとげしてない、と思えば、もう少し近づきやすくなるのかも……と感じています。
宇田川氏のnoteを発見しました♪
淡々とした言葉運びの中に、ほんわか発光する何かを感じて、ほっこりするのはなぜでしょう( *´艸`)


佐藤先生は、プロ野球のピッチャーを例に解説されています。
ゲームメーカーである先発として登板するのか、味方の援護が出ることを期待して我慢の中継ぎとして頑張るのか、クローザーとしてチームの勝利を導くのか……。
本人のやりたいことと、チームが求めている役割が異なった場合、組織からの要求に対して、「期待されている!!」と納得して受けるか、「期待されていないんだ……」と感じて嫌々受けるかは、結果を大きく左右します。

道具の質の変化も同じことが言えるのかもしれませんよね。
飛ぶボールを使えば、もっとバンバンホームランが出るような試合が期待される時代なのかもしれません.
飛ばないボールを使えば、ピッチャーの投球ショーを楽しみにされている時代なのかもしれません。
もちろん、選手はプロですから、選手生命にも影響が出ますし、成績によって契約内容が変わるようなシビアな世界です。
選手生命を脅かされるような変更は、簡単には受け入れられないでしょう。
でも、プロ野球はプロの技術を楽しむ場でもあり、エンターテインメントでもあります。

プロ野球に対して、社会は何を求めているのか、その期待に対してチームとしてどのように応えていくのか、チームによって応え方は変わってきますし、チームメンバーの編成によって、対戦の中で、変化していくことでしょう。

期待に応えたい、と感じる人たちの気持ちに寄り添った形で、期待を伝えられるかどうかが結果を左右します。


組織の目標は、チームメンバーに適切に伝わっていますか?
伝わっていると感じるのはどういうときですか?
伝わっていないと感じるのはどういうときですか?
伝え続けるために、どんな活動をしますか?


実践するドラッカー【チーム編】』 
chapter3 目標を掲げるー組織と個人のベクトルを合わせる p88
#32


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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【チーム編】は、チームをあずかるすべてのマネジャーに向けて書かれており、ドラッカー教授のチームマネジメントの極意が1冊に凝縮されています。

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