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あなたの「できる」は世界を動かす!![事業編 #3]

実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【事業編】は、時間軸を意識し、自らを変革させていく姿勢と方法を習得するため、自らの事業を明確に定義するための補助線として書かれています


事業とは、市場において知識という資源を経済価値に転換するプロセスである。

創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p114より


前回、「あらゆる組織が、自らの事業についての定義をもたなければならない」とありましたが、もう定義は確認されましたか?
確認されたという前提で……

あなたの組織の市場はどこですか?
あなたの組織との競合他社はどちらですか?
あなたの組織の事業と、市場は違っても競合しているモノ・分野は何ですか?

あなたの組織の強みは何ですか?
あなたの組織に属するメンバーの強みは何ですか?
あなたの組織と競合他社との違いは何ですか?
その違いは、どの立場(あなたの組織? 市場? 顧客?)から見た違いですか?

あなたの組織の定義は、社会に対してどのようなインパクトを与えていますか?
そのインパクトは、良いインパクトですか?
あなたの組織の定義は、顧客からどのような理由で支援されていますか?
あなたの組織の定義は、顧客からどのような理由で支援されていないのでしょうか?
あなたの組織の定義は支援されていない理由は、ひっくり返すことはできますか? どのようにひっくり返しますか?

このたった一行から、まだまだ延々確認しなければいけない事項が芋づる式に出てきます(;^_^A
ドラッカー先生は原理原則しか書いていません。
原理原則なので、不変なんですよね。
不変だからこそ、多くのことを考え抜かれたものであり、多くのことをそぎ落とされたものであり、そこにたどり着くには、いくつもの分かれ道を進んでいくことになります。
しかもその一つ一つの分かれ道は、イエス・ノーで答えられません(>_<)
そして、正解のない世界です。
悪いインパクトを与えるということはありますが、そこは一つの経験を重ねたんだと認めて、できる限り小さなインパクトに抑え込んだところから新しい分かれ道を歩み始めればいいことです。

あなたの事業の定義は、上記の問いに対し、どのような答えを持っていましたか?


事業事例はとても多くの本で紹介されています。
とても大きな事例も、過去の事例も現在進行形の事例もあります。
その中から、絶賛模索中、とわたしが読んでいる本が今日の一冊です。
世界に一軒だけのパン屋 地産地消で年商十億円 北海道『満寿屋』三代の奇跡』( 野地 秩嘉 著 小学館)
HPを除くと「十勝に産まれ、十勝に育ち、十勝を愛する」という言葉に惹かれます。
今でこそ北海道産、十勝産の小麦でつくられたパンが提供されていますが、創業当時は商品として提供できる小麦ではありませんでした。
そんな状況に対して感じた疑問を解消すべく奔走するお話です。
その後も市場を拡大したり縮小したり、まだまだ模索されている状況であることが垣間見ることができます。
模索する、ということは、常に事業を問い続けている、ということ。
「わが社の事業はこれだっ!!」と決めたとしても、決めた瞬間から時代に置いていかれることになります。
どれだけ先を見据え、目指すビジョンに到達するための駆動の役割を与えられるかどうか、がその事業を活かすかどうかを決めることになります。
冒険をしたことのない者には、何ももたらされない。
背筋が伸びる気がします。


顧客にとって、社会に対して。
良いインパクトを与えるために、与え続けるために。
考えて行動して振り返って。
そこを繰り返す限り、失敗はないんだと思うのです。
選択しなかったほうを経験することはできないし、その時決めた方向に向けて全力で取り組むしかないんだと思うのです。
わたし自身は、最悪を想定し続け、行動に移すまでにかなりの時間を要しますが、それでも行動はしなければ、と小さな1歩を探して踏み出して、1.5歩戻ったり、飛躍できたり、を繰り返しているはずなのです。
こうしてnoteも更新していますし♪
失敗って、「失敗した!!」と止まってしまえば失敗にしかならないかもしれませんが、「じゃあ、次どうする!?」と考えられれば、道半ばの経験のうちの1つです。
やり直しがきかないことって、人生においてそう多くはないんだと思っています。
地球の歴史から見れば、ほんの一瞬だけど、人生100年時代と考えれば、まだまだやり直せることだらけです。
「やり切ったな」と思うことも、「まだまだこれから!!」と思うことも自由です。
時代はまだまだ変化し続けるし、あなた自身も変化し続けることが可能です。
どんな市場にインパクトを起こしたいですか?
あなたの強みは誰に影響を与えますか?
顧客の新しい要望をどのように集めますか?
プロセスを楽しむために、あなたはどんな工夫をしますか?
あなたの「できる」をどうやって市場に投下しますか?


実践するドラッカー【事業編】』 
PART1 理論編 chapter1 事業とは何か p6 #3


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