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大丈夫⁉︎

前回に続き、作文の授業の話です。

前回、一行も書けない学生の話をしましたが、その学生が書けるように「私の好きなこと」というテーマで授業をしました。

その学生はいつもよりは書く意欲がありました。好きなことは予想していたとおりのことだったので、テーマに合うものを自分が持っていて、書こうという意欲があれば、多少は書いてくれるようです。私が横に立ち、アドバイスしながら書き進めたので、ちょっと離れると全く進んでおらずですが、いつもはアドバイスしても書けないので、まだよかったのかなと思います。でもやっぱり書いたのは5行でした。

満足気に、OK!大丈夫!と言って終わりにしようとするので、大丈夫じゃありません、としばらく書けそうな質問をしてみましたが、結局5行で終わりでした。

このクラスの学生はなかなか言いたいことが日本語で言えません。特に彼は本当に日本語が出てこないので、私が横に立っていても、中国語で何かを言います。私は中国語がわからないのて、何ですかと聞くと、すぐに「大丈夫!」と言います。

誰かが中国語で何かを言うと、中国語が飛び交ってしまいます。私が、何ですか?どうしましたか?日本語で!と言うと、また「大丈夫!」

あまりにも「大丈夫!」を連発するので、「大丈夫!」禁止!と言いました。

彼らは笑ってしばらく中国語は出ませんでしたが、日本語を話せるようになりたいという気持ちが見えません。

担任の先生の授業でも中国語が飛び交うことがあるようです。先生は中国語が少し分かるし話せるのですが、先生も聞き取れないスピードで、話してる内容が授業以外こともあると思うとのことです。本当に頭が痛いです。

以前は、授業中携帯電話禁止が守れず、授業中は回収していたので、母語禁止も守れないのでしょう。私は携帯を集めることが好きじゃないです。子供じゃあるまいし、携帯を集めないと授業に集中できない状況が、不思議で、それぞれモチベーションが上がらない理由があるのかもしれませんし、教師側に問題があるのかもしれませんが、初級の頃から彼らを見てますが、はじめからそんな感じでした。

彼らは来年の3月に卒業です。もう「大丈夫!」じゃ済まないのですよ。




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