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日本語学校それぞれ

今月から別の学校でも教えることができるようになりました。そもそも3月に面接を受け、コロナの為4月入社はできず、7月からという話でしたが、結局10月からとなりました。

今思うと、二校同時に始まらなくて本当に良かったと思います。今はまた、以前noteに書いた

「自分の撒いた種にどう立ち向かう⁉︎」第二章という感じです。笑

今、立ち向かっているのは、授業をするにあたって何に重きを置くか、ということが、学校によって全然違うということです。

4月から行っている学校は、対面授業で中級を担当しています。今月から行っている学校は、まだ入国できない生徒に対してのオンライン授業で初級担当です。

どちらの学校も、「みんなの日本語」を使っています。4月からの学校=A校、10月からの学校=B校とします。

A校では最初の4月期だけ初級を担当したのですが、養成講座でやったような基本的な進め方でした。

簡単に言うと、

導入→ドリル練習→テキストのB練習→C練習→活動→会話等

最初に語彙が入ったり、導入の後に活用の復習が入ったり、それぞれですが、だいたいこんなような流れです。導入、ドリル練習はもちろん自分で考え、教具も用意します。

A校の場合、導入→ドリル練習でしっかり使い方、意味、接続を入れ、その確認として、B練習をします。A校で重きを置いているのは、導入です。

これが一般的なのかなと思っていました。あくまで、私の中でのことです。

B校の授業の進め方は、 

導入→B練習→C練習→(活動)→会話等

B校で重きを置いているのはB練習です。導入ももちろん重要ですが、それ以上にB練習です。

ドリル練習は?と思いますが、ひたすらB練習でドリル練習をするんです。確かに理にかなってる、ドリル練習をいくつも自分で考えなくていいなんて、楽だね〜くらいに思ってたら…なんとB練習もC練習も教科書を一切開かずに進めるんです。絵がある問題は絵を使い、絵がない問題は絵を用意したりして、生徒から言葉を引き出しながら、問題の内容を一切変えずにやらなければなりません。

これってけっこう難しくないですか?

教案はうまく言葉を引き出すために、事細かに作らなければなりません。慣れてしまえば楽になるのかもしれませんが、最初はなんでもそうですが、大変です。

B練習で何度も何度も言わせることで、生徒の身につくようになります。全体で言わせたり、個別に言わせたりを、何度も繰り返すと、一つの文を10回くらいリピートすることになるようです。そのため、B練習以外のオリジナルの質問なんてやってる時間がないんです。しかも、1日に進める量が多いので、一切余計なことはできません。

ひたすら練習をするので、教師も生徒もずーと話しっぱなしです。初級はとにかく口に出すことが大切だと思うので、いいやり方なのかもしれません。初めての授業は本当に教科書を一度も開くことなく終わりました。

ただ、ひたすら繰り返すので、授業が機械的にならないように気をつけないとなと思います。

問題以外の質問をするなとは言われていませんが、時間があればやってくださいと言われました。

確かに時間が全然なく、C練習は駆け足になってしまいました。

そして、駆け足になってもなんでも、予定されていたところは必ず終えなければなりません。

これも私はびっくりしたんですが、ちゃんとできるかなと不安になりました。A校も、もちろん予定通り終わることが1番いいのですが、終わらなかった場合は、翌日の先生がそこからやることになります。実際にそれが、普通にありました。4月期に前日の先生が終わらず、終わらなかったところからやったことがありましたが、正直新米にはきつかったです。やることが分かるのが、夕方以降になるわけですから、できれば予定通り終えるのが1番ですよね。

でも実際に自分が予定通りに終わらせられるかどうかは、不安です。しかも、まずは終わらせることが絶対条件なので、B、C練習のコーラスを減らすなどして終わらせなければなりません。最後駆け足になってしまうこともあります。

でも、駆け足になって終わらせて、生徒にとってはいいの?と思いますよね。

これもA校との違いなんですが、B校は毎日担任の先生が授業をされるんです。そこで毎日復習をするんです。なので、駆け足でもまたやる時間があるから大丈夫というわけです。

毎日担任の先生が入るということは、他の先生はいつ入るんだ?となりますが、午後の授業の1.2コマ目に担任が入ったら、3.4コマ目を他の先生が入ります。3.4コマ目に担任が入ったら、1.2コマ目に他の先生が入ります。

というわけで、他の先生は、1.2コマ目と3.4コマ目に違うクラスに入ることになります。もちろん、やっている課も違うので教案も2クラス分です。

これも本当に戸惑いました。研修の時に説明を受けてもいまいちピンときませんでした。ちなみにA校は担任の先生が入るのは週1.2回で、それ以外の曜日に他の先生が入り、一日に同じクラス4コマを担当します。これが、スタンダードなのでしょうか⁉︎

もはや違いすぎて分かりませんが、学校によって本当にそれぞれなんだと実感しています。

そして、もう一つ、B校のオンライン授業ですが、アプリがzoomじゃないんです。zoomは A校でも使ってましたし、派遣先でも使っています。また新たなものを覚えないといけないのは、私にとっては一苦労です。笑

そんなわけで、最初の授業の前の日は徹夜をしました。先生に添削頂いた教案を修正+オンライン授業のパワポ作りで終わらない、終わらない…

まさか、この歳で徹夜をするとは思ってなかったですし、できるとも思っていませんでした。寝なくても次の日ちゃんと動けるんですね。笑

2回目の授業の前は2時間寝ることができました。しかも、A校の教案作りも時間がなくなり、昨日の授業の前日はまた2時間しか寝られませんでした。

どんなに忙しくても風邪もひかないし、倒れることなんてない私ですが、さすがにちょっとまずいかもと思っています。食べることが大好きなのにいざ食事になるとあまり食欲がわきません。これは、まずい…ちゃんと食べなければと思います。

学校二校と派遣の仕事を両立させることはかなり大変だと実感しています。でも、この10月期の3ヶ月をなんとか乗り越えたいです。乗り越えたらまた一つ成長できると思います。

昨日の授業はとても楽しかったです。授業前の7月期から一緒の顔なじみの生徒2人のやり取りです。私の服を見て、

今日は先生素敵ですね〜

今日は、じゃないでしょ〜

あ〜そうです。今日も、です〜

アハハ〜

褒められたことより、そんな日本人のようなやり取りをして、みんなで笑えることがとても嬉しかったです。そして、

先生の授業好きです。時々小さい声でつぶやくのがおもしろいです〜アハハ〜

なんじゃそれ⁉︎授業中に心の声とか出ちゃってるの⁉︎気をつけなければと思いましたが、好きです、と言われたことは素直に嬉しかったです。

授業中にみんなの顔を見て、わかった!とうなずく様子を見て安心し、文作をして先生これ合ってますか?と見せてくる様子に頑張ってるね!と思い、お互いの間違いを教え合う様子に成長しているなと関心します。

みんなが楽しく勉強できる授業をするには、準備が大切です。準備は正直苦しいですが、昨日のような授業があるから、頑張れます。

二校の違いの話でしたが、最後はまた私の頑張る宣言になってしまいました。笑





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