【読書メモ#1】論語と算盤 渋沢栄一(著)
こんばんは!
今回は読書感想の第1弾です!
初回にどの本を取り上げようか悩んだのですが、
いま新1万円札や2021年の大河ドラマで話題の渋沢栄一が
晩年に著した「論語と算盤」を取り上げようと思います。
道徳を「論語」、経済を「算盤」に例えて、
その2つを一致させる必要性を説いた経営哲学書です。
そもそもなぜ読みたいと思ったのか、
また、読んでみて私が心に残ってメモしたことを
何点かご紹介したいと思います。
■「論語と算盤」を読みたいと思ったきっかけ
読みたいと考えたのは、ちょうど今年4月に
渋沢栄一が新1万円札の顔になることが発表されたときです。
インターネットで渋沢栄一が取り上げられた記事を読んだ際に
記事の中で「論語と算盤」を薦められていたことがきっかけでした。
■そもそも渋沢栄一ってどんな人?
「日本資本主義の父」と言われ、
約500社の企業設立に関わったとされる実業家です。
元々は倒幕思想を持った幕末の志士の一人でしたが
城の乗っ取り計画に断念し、結局は徳川慶喜に仕えることとなり、
27歳でパリ万国博覧会を見学し、欧州の実情に触れます。
明治維新となって帰国後、
日本初の株式会社といえる「商法会所」を設立し、
その後明治政府の大蔵省に仕官し、大蔵省を辞めた後に
現在も大手として残っている様々な企業設立や、
教育機関・社会公共事業の支援に携わりました。
■メモ①どうしようもない逆境にたたされたら、どうする?
まず本を読んで、心に残ったこと1つ目。
どうしようもない逆境に
突然立たされてしまった場合、人はどう対応すべきか?
渋沢栄一は、この著書のなかで
「天命だから仕方がないと覚悟を決める。そうすれば心は平静さを保てる。」
と説いています。
たしかに突然逆境に立たされたとき、
慌ててどうしようかと考えこむよりも、
仕方ない!と心決めて、まず自分の置かれた状況を受け入れた方が
冷静に対処できますよね。
また続いて、
「人の作った逆境はだいたい自分の行いの結果なので、自らを反省し悪い点を改める。」
とも説いています。
他人のせいで逆境に立たされたと感じた時も、
よくよく考えてみれば
自分のあの「一言」が、「行動」が原因やったということ、
私も思い当たる場面が多々あります。。
■メモ②落ち込まない、調子に乗らない
渋沢栄一はこの著書のなかで、
しきりに一喜一憂はするなと説いています。
いつも同じ心構えで道理を守ることが大切とのこと。
よく言われるフレーズですが、改めて自分の心に刺さりました。
本の後半部分では、
「成功や失敗というのは、心を込めて努力した人の身体に残るカスのようなもの。」
とも説いています。
過去の栄光に浸るのも、失敗してクヨクヨ悩むのもよくないですよね。
■メモ③「志」を立てる
最後に3つ目です。
著書の中で渋沢栄一は「志」を立てる重要性について、
「志を立てることは、人生という建築の骨組みであり、小さな志はその飾り。」
と説いてくれています。
また続いて、
「人にはこれだけは譲れないというものがあってほしい。そうでないと人の一生というものが全く生き甲斐のないものになる。」
とも説いています。
私の「志」とはなにだろう?と
この休職中に考え直すきっかけを与えてくれたフレーズでした。
■まとめ
「論語と算盤」が著されたのは1916年。
約1世紀前に著されたビジネス書であるにもかかわらず、
考え方は現代に通ずるものばかりで面白かったです。
「お金」と「心の豊かさ」のバランスを保つことの
重要性を説いてもらい、
稲森和夫さんの唱える「利他主義」の原点ともなっているのが
よくわかる1冊でした。
また何年後かに読み返したいと思います。
長文読んで頂きありがとうございました。
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