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2日目(前半)

だいぶご無沙汰である。
パリでの旅行記を書き留めようと思っていたがすっかり忘れてしまった。


気を取り直して2日目から。
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時差ボケのせいか。昨晩は午前1時前後に寝たが、5時に目が覚めた。
しかし不思議と疲れは溜まっておらず、何時間も寝たかのように疲れが取れていた。

友人と私は早速服を着替え、夜も明けていないパリの街へと出かけた。

宿泊していた3区から南下しまずはセーヌ川を目指す。

当たりを見渡す限りの西洋らしい建築のアパルトマンを見てもまだパリにいる実感を感じられずにいた。しかし突如右手に現れたポンピドゥセンターに目を奪われる。

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レンゾー・ピアノリチャード・ロジャーズによってデザインされたポンピドゥセンターは国立近代美術館である。工事現場の足組みのようなデザインで収蔵されている作品はピカソからマティスウォーホルなど近代から現代アートまで幅広い。壮大な建物に目を奪われ、ようやくパリに来ている実感を感じてきた。

ポンピドゥ・センター
https://www.centrepompidou.fr/fr/infos/jpn/node_84919
今回は日程の関係で訪れることができなかったが、次回パリにいく時は必ず行きたい。パリの最後の晩餐はここの近くのカフェ。とにかくうまい。詳細は最終日の記事にて。

近くのパン屋で買ったパニーニを片手にセーヌ川を目指し南下する。

時刻も7時が過ぎ、空が黒から濃紺に変わってゆく。オレンジがかった街灯と濃紺の空のコントラストが美しい。辿り着いたセーヌ川の水面に街灯が反射し、より一層幻想的な雰囲気を醸し出していた。上流・下流といった社会階級はセーヌ川が由来となっている。(らしい)

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濃紺だった空も次第に明るくなり、セーヌ川に沿って西に進む。
20分ほど歩くとそこにかの有名なルーブル美術館のお出ましだ。


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I・Mペイの有名なガラス張りのルーブルピラミットは、美術館のほんの一部であり、3日目の記録に書く予定だが、ルーブル美術館は想像以上にデカく広い。


それから僕たちは一旦宿泊先に戻り、休憩をしてから本日のメインであるオルセー美術館へと向かう。


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オルセー美術館は元々駅だった駅舎の面影を残しつつ、美術館として再構築された建物である。天井も高く、光が差し込みとても気持ちがいい。印象派と言えばオルセーと言われるほど、ゴッホやモネをはじめとする教科書で一度は見たことのある作品を見ることができる。

オルセー美術館
https://m.musee-orsay.fr/jp/informations
印象派と言えばこのオルセー美術館。美術に興味がない人でも行けばからなず目にしたことのある絵画を見ることができる。
多くの人が美術館が苦手と思う要素の1つとして”静かに見る”ことだと思う。
しかし日本以外の多くの国々では静かにする暗黙の了解はあまりなく、比較的気楽に見ることができる。是非美術館へのハードルを下げてたくさん訪れてほしい。

僕たちは事前にミュージアムパス(めちゃお得で便利)というものを購入していたため、当日券を購入する必要はなかったが、入館するための行列がすごかった。

ここで僕たちは衝撃的な体験をする。

友人と二人で列に並んでいると、横からいきなり女の子4.5人がお土産みたいなのを手に持ち、買わないかと押しかけてきた。海外旅行あるあるの1つだと思いながら適当にあしらっていたが様子がおかしかった。これまで滞在することが多かった東南アジアではしつこくても2.3回あしらえば諦めてくれることが多い。

しかし今回は違った。
彼女達をあしらっても執拗に絡んでくる。しまいには列に割り込んできた。
それを見かねた道ゆく人が注意したことで彼女たちは離れていった。
「すごかったね」と呑気に友人と話していると、友人があることに気がついた。

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「チャック付きのポケットが全部空いている」**


初日の地下鉄での出来事もあり、より細心の注意をしていたが全く気づかなかった。幸い、パスポートや携帯、財布はポケットに入れておらず何も盗られずに済んだが、馴染みのある東南アジアとはまるで違う。窃盗のプロである。

そんな出来事はさておき約1時間ほど並び、期待と胸にオルセー美術館へと足を踏み入れる。

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2日目後半へと続く


ミュージアムパス
http://www.parismuseumpass-japon.com
2日間・4日間・6日間と種類があり、滞在日数に応じて購入することができる。
パリ市内の主要美術館はこのパスがあればどこへでも行ける。
最初にパスを使って入場した時間を基準に有効期限が決まる。今回の旅で4.5千円以上は得した超有能パス。日本からではオンラインで購入することもでき、現地ではシャルルドゴール空港でも購入できる。パリに行く皆の衆は必ず持つべし。

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