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vol.14 サンプルを作ろう!後編

経験ゼロの事務OLが、ひとりでアパレルブランドを立ち上げたお話。

「お洋服好きだから、自分のアパレルブランド作りたい!」


「できちゃった!」


 んなわけない。
・・・・・・・・・・・・・・・・

作りたいものを決めて、作る手段も見つけた。

これから自分の描いたデザイン画がお洋服になっていく段階に!

とはいえ、デザイン画を工場さんにお渡しして「この通りにお願いしまーす!」で済むわけではありません。

いや、厳密にはその方法も無くはないです。

でも自分の思い描くものを責任を持って作りたいのであれば、そうではないと思うんです。

ざっとした工程は、

・最終デザインの決定
・生地や資材の選定
・パターン起こし&チェック
・仕様書の作成
・トワルチェック→修正
・ファーストサンプル作成
・パターン修正や資材の見直しなど
・セカンドサンプル
そして納得がいくまで修正→サンプル作成を繰り返す。
  ↓
・マスターパターン完成!

完成形のイメージはしっかりあっても、そこに到達するまでにはたくさんのプロセスが必要です。

私が初めて依頼したファーストサンプルと対面した時の感想。

「立体になったー!」

「ん?」と思われそうですね。笑
いや、まずデザイン画という平面が、洋服という立体になった感動はありました。でもそれより、

「なるほど。あーゆうオーダーをしたらこーゆう仕上がりになるのね…」

と考え込む&反省の気持ちが圧倒的に大きかった。

打ち合わせは十分にしたと思っていたけれど、自分のイメージを人に伝える技術がまだまだだと実感。主観にとらわれず、具体的に人に伝えられなくては。

もちろん出来上がりは嬉しかったですし協力して作ってくださる工場さんに有難うございます!と思いました。
でも、まだ自分が心から着たいと思えるシルエットには遠くて、どう伝えたら理想の形になるのだろう…という思いの方が強かったかな。

私にもっと服飾の専門知識があったら違ったとは思います。
私にはパターンや縫製の知識が無かったので、作りたい形がどのように構成されているかということが分かってなかったんですね。
ここは知識と経験が必要だと痛感しました。

あとは現場への指示の出し方。
細かすぎるくらい細かく決めてちょうど良い。
人によって感覚って本当に違うので。

(ここでもフワっとした依頼は、ダメ。絶対。)

その後はミリ単位でサイズを調整したり始末を変更したりして、マスターパターン完成までに要した時間は4ヶ月ほどでした。


つづく

【追加で】
パタンナーさんて凄いなあと思います。
平面(デザイン画)を立体(服)に出来るって尊敬します。

あとは箱の展開図を設計するお仕事とかも。
自分は多分才能ないけど
すごいな〜なんかいいな〜って思う。
凝った箱があると毎回、これ設計した人すごい♡って目で見てます。笑

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