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最近小説を読んでいる

携帯を見るのに飽きた。
TwitterもYouTubeもTikTokも大好きだったのに、一周回ってしまったのだろうか。
スマホ断ちをしたいとかそういうことは全然考えてなくて、むしろスマホの中に面白いものがあったらいいのにと思う。
暇になった私は小説を読むことになった。

金原ひとみさんの本をたくさん読んだ。蛇にピアス、TripTrap、ミーツザワールド、星に落ちるなどである。昔の本は不幸で救いがないけれど、最近の本は明るい感じなんだなあと思った。特にミーツザワールドは同じ人が書いたものとは思えなかった。金原ひとみさんはきっと拒食を患ったり、死にたいと思ったり、そういうことの中をもがいて生きて小説を書いてきた方なんだろうな、と繰り返し描かれる少女を見て思った。

角田光代さんの本も読んだ。幸福な遊戯。角田光代さんの本はしっとりしている。そして疾走感がある。

今村夏子さんの芥川賞を受賞した紫色のスカートの本を読んだが、解決しない謎が多くて読んだ後ちょっとモヤモヤした。解説にはこれはミステリーじゃない、この謎が曖昧な感じで終わるのが日本文学!みたいなこと書いてあったが、私は伏線回収して欲しかったな〜と思ってしまった。なんでなんで?!と思って読んでいるものが、答えの核心に全く触れないまま終わってしまうと、答えを書かなかったんじゃなくて答えなんか最初から用意されてないんじゃないかと疑ってしまう。私は多分普通にミーハーで、美味しいものの味しかわからないんだな、と思った。

竹宮ゆゆこさんのあれは閃光、僕らの心中を読んだ。スロースタートだったが、後半の怒涛の展開に一気に引きこまれ、現実にしばらく帰って来れなかった。久々に続きが読みたい、続きはないのか!となる本だった。最高。

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