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空白の2020年にやっと「大人ってグラデーションやん」と気付いたハタチの独り言

いつの間にか2021年もあと3日で終わってしまう。

家に籠った2020年に気付いたのに、言語化しようと度々思い出している間に、なんと2021年が終わろうとしている。

でも、それもそのはず。私には後回しする癖がある。
冒頭だって元々は「いつの間にか2021年もあと7日で終わってしまう。」と書いていた。この積み重ねで、1年が経ってしまった。

やらないといけなかったことを少しでも終わらせようと皆が生き急ぐ年末、私は2020年から溜め込んでいたことに取り組んでみる。やるぞ。

「大人とはグラデーションである」

これは私にとって世紀の発見であった。
しかし、大発見から1年も経つと薄々気付くもの。
なんか皆知ってる事実っぽいな。ただ私が気付いていなかっただけっぽい。

でも、私はこの話がしたい。
いつか大人になるのだと思って、働く「大人」になれるはずだとその未来に憧れてきた私の妄想がガラガラと音を立てて崩れた話である。

空白の2020年に迎えた成人式。

2020年は新型コロナウイルスが流行った年。皆さんにとってはどんな1年だったんだろう。良くも悪くも特別な期間だったろうけど、2000年生まれの私たちにとっては、より一層特別な1年だったと思う。
だって成人式があったから。
母譲りの綺麗な着物を着て街を歩けば、知らないおば様にもタクシー運転手さんにも褒められて、なんだか人生の主役になったような、それはそれはめちゃくちゃ気持ちの良い一日だった。

だけど、成人したのに大人になった感が全くない。成人式を迎えて大人の仲間入りをしたはず。それなのに大人になった感はまるでない。

もちろん成人式を迎えたからといって、この日を境に急に「さあ大人になりますよ!はい魔法ですどうぞ!」なワケないことはわかってる。

でもさ、じゃあいつ人は大人になるんだ。
子どもから大人ってどうやって変わるのか。

てか、もしかして私って知らない間に大人になってる?

「大人になる」とは

就活生の私には、街を歩くサラリーマンは立派な大人に見えて仕方がない。立派な大人にも子ども時代はあったはず。一体いつ大人になったのか。

私は気づけば20才も過ぎて21才になってるし、JKを見ても「昔が懐かしい!制服着れていいな」なんてもう思わなくなって、足の寒さを心配するようになってる。自分で考えてみても、私は子どもではない。

たしかに、あの頃は「夢は何?」と聞かれてたのに、月日は経って「どんな業界見てるの?」「自分の強みは?」「10年後のキャリアプランは?」「何をして社会に貢献したいの?」と聞かれるようになった。

社会のどの歯車になるのか、どんな駒になるのか、そろそろ決めて選ばれなければならない。憧れていた「働く大人」にいよいよなれるというのに、現実の私は未だ生活力は無く、一人で選択するのも苦手で判断力が無い。
そしてこのまま生きていても変わる気配がない。

これってもしや、「私は大人になれていないが、もう決して子どもを名乗れない」ってことではないか。

え、待ってよ。たしかに子どもではないです。でも、まだ自分が「大人」だなんて思えてないです。一体私はいつの間に「大人」になったってわけ?

こんなことをコロナ禍に家で一人で考えて気付いて呆然として、そこでふと思ったのが「大人ってグラデーション」ってことだった。

大人って「なる」ものじゃなくて「である」、その「状態」を指すのではないか。
他にももちろん「大人」には必要なことはあるだろうけど、だとしたら日々の自分の選択や言動がグラデーションの変化を決めるはず。

グラデーションだなんて世紀の大発見だと思ったが、しかしこれは当たり前、周知の事実らしい。私がやっと気づいただけの話である。
とにかく私には「自動的に大人になる日」なんて絶対に来ないらしい。
待っているだけでは私は、ただ「子どもではない」という事実が残るだけで、何者にもなれないんだ。

どんな大人になっていくのか

目の前のことに一生懸命になってしまう私は、未来や理想とか先のことを考えるのが苦手、というか面倒くさいのだと最近わかった。

だけど、絶対に将来世代にダサい人だとは思われたくないし、運良く未来の中高生が授業で調べ物学習をしたときに検索で引っかかったりして、「この人カッコイイな」って私の名前から所属する企業の採用ページに飛んだりして、そんな人になれたら、めちゃくちゃかっこいいと思う。

じゃあ何をしようか。
私は誰のためにどうやって、今を、これからの毎日を一生懸命生きようか。

あ、もしかしてこれが「未来」を考えるということだ。

何色をどんな道具で塗ってどんなグラデーションにするのか。
毎日の積み重ねがそれを決める。

毎日を大切にすべき、なんて年末にしがちな気づきを添えて、今日はおしまい。


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