子どもへの対応もやっているからこそ、初動がはやくなる。経験に勝るものなし!
#20230418-79
2023年4月18日(火)
なんとなくノコ(娘小4)の夜泣き対応は、私のなかでむーくん(夫)担当のようになっていた。
ノコは大抵眠りに落ちてから1時間後にワアアアと火が付いたように泣き叫ぶ。
その時刻って、私にとってはちょうど夕食の後片付けが終わり、洗濯物を畳み、早い日は入浴が済み――もしくは入浴しようとする頃で、今の季節なら私の愛しのホットカーペットをつけてお尻がぬっくぬくの時間だ(むーくんはそろそろホットカーペットをしまおうというが、まだ冷える夜もあると私はねばり中)。眠りの世界に片足を突っ込み、目も頭も体もトロリントロンととけはじめている。
ノコが泣くと、むーくんはプレイ中のTVゲームのコントローラーを放り出し、気持ちよいほど潔く立ち上がって、ノコのもとへ駆けつける。
夜泣きのことをノコは9割覚えていない。
2人で行ったところで早く泣きやむわけでもないので、私はついむーくんを見送り、ホットカーペットの上から動けない。
その背はまさにヒーローだ。
「お願いしまぁーす」
むーくんが出て行った居間のドアに向かってつぶやく。
5分もすれば、むーくんは戻る。
「寝た?」
「おう」
放置したままのゲーム画面では操作しなかったため敵に襲撃されまくり、むーくんのキャラクターが死亡している。むーくんは一瞬「あちゃあ」という顔をするが、別に愚痴るわけでもなくまたコントローラーを手にプレイを再開する。
むーくんだって、ノコが寝て、ようやく訪れたリラックスタイムだ。
よく素早く動けるなぁ、といつも感心していた。
下校したノコが学校であった嫌なことを話しはじめる。
私は夕飯を作る手を止めて、ノコを膝にのせて、落ち着くまで一緒にいる。心のうちでは、18時の定時までに夕食ができるか、時計を見上げて計算したりしている。
むーくんにすれば、泣いたり怒ったり乱れた感情をあらわにするノコに即(実際はいつも”即”ではないが!)寄り添う私が不思議らしい。
ノコの夜泣き対応から戻ったむーくんに尋ねる。
「よくそんなバッと動けるよね。私は無理だぁ。むーくんがすぐ行ってくれるから、いつも甘えて丸投げしてごめんね」
「なんも」
むーくんが笑う。
「すぐ行けば、すぐまた寝るからな。遅くなればなるほど、泣いたり叫んだり歩きまわったりがはじまってすぐ寝なくなる。そっちの方が面倒くせぇ」
なるほど!
私は夜泣き対応をむーくんが遅い勤務で不在の夜しかしたことがない。ほんの数回だ。
だから、眠くて体が動かないのもあるが、対応しにいったらノコがまた寝付くまでどのくらい時間がかかるのか読めなくて更に億劫になる。立つのが面倒になる。
回数をこなしているむーくんは、すぐ行って、どうしたらいいか、ノコがどうなったらもう眠りに落ちたのか経験を重ねたことで把握している。だからこそ、初動がはやいほうが楽だと身をもって知っているんだ。
それゆえ、腰が軽い。
私の場合、ノコが泣いたり怒ったりしだしたら、抱っこして話を聞いてあげたほうが早く落ち着くことをやはり回数をこなしているから知っている。
夕飯作りの手を正直止めたくないが、ここですぐ動いたほうが結局早くノコの気持ちがおさまる。そして、ぶり返さない。
結局、経験すればするほど、どうすればいいか、どうなったらノコが落ち着いたか、わかるから一刻でもはやく楽になるべく対応が早くなる。
私もむーくんも自分自身のためというところがあるが、結果ノコも抱えている”負”――夜泣きの激しさや抑えられない荒ぶる感情――を増殖させずに済む。
やってみなければ、回数を重ねなければ、コツもつかめない。
傍から見て、「よくやるなぁ」と思うことも実は結構自分本位の理由があるのかもしれない。
結果、家族全員が平和なひとときを得られるのなら。
ふふふん、それでいいのさ!
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