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蜜蜂と遠雷 ~音楽とは何か~

写真は浜名湖・弁天島から眺めた浜名湖大橋と赤鳥居。南浜名湖
に浮かぶ弁天島のシンボルタワーとして高さ18mを誇る。夕日との
組合せが絶好の撮影スポットでもある。
https://www.jalan.net/news/article/146777/

本日のお題は、浜名湖を有する浜松市の国際ピアノコンクールが
舞台の「蜜蜂と遠雷」。浜松市は現在世界ピアノシェア1・2位を
分けるヤマハとカワイの本拠地である。

まずは原作。
史上初の「本屋大賞」と「直木賞」ダブル受賞作品。私も原作を
先に読んで感動した。音を直接聞かせることができる映画よりも
メディアとしては難しいのではないかと思うが、読んでいて、
全く違和感なくクラシック音楽の奥深さを印象付けられ、文学
作品としての出来映えの素晴らしさがわかる。

次にテーマ。
原作・映画ともに、音楽、特にその演奏が主題である。完璧に
原曲を弾きこなすのが良いのか、テクニックを見せつけるのが
良いのか、生活者の色合いを出すのが良いのか、など、様々な
考え方や思いが交錯する。雨だれや月光からインスピレーション
を得て演奏に向き直るシチュエーションも印象的。

さらに撮影テクニック。
演じるのは当然ピアニストではない役者。実際に超絶技巧の演奏
ができる訳はないのだが、いかにも演奏しているような演技は
さすが。手元の映像はプロの演奏を天井から撮影することで、
嘘臭さの排除に成功している。

良い鑑賞方法として原作が先か映画が先かは、結構深いテーマ
だと思う。この映画については、原作先、をお勧め。やはり情報量
は本の方が大きいのでイメージしやすい。セリフなども正確に記憶
している訳ではないがかなり忠実に再現しているのではないか。
主演の松岡茉優は良い演技をしていると思うが、原作の設定の
20歳、に少し無理があるのはご愛嬌。

お茶うがいの輪を広げてコロナを収束させたい!
https://note.com/from_free/n/nb68b68135e9e
https://note.com/from_free/n/n98097eb72720


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