映画「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」

ラブコメディというのか、こういうの。あまり馴染みのないジャンルだ。

セックス・ドラッグ・ロックンロールを現代風味に仕上げたというか、下ネタ満載の軽薄ストーリーに思えて、なんだろう、うっかり観てる方もしんみりさせられちゃったりして最後まで楽しめた。キスシーンもとても美しい。

強い女とユルい男。蓼食う虫も好き好き。何に惹かれ合うかわからないもので。恋は盲目? 仮に見えなくても感じ合うことはできるよね。むしろ本質的ね。

現代社会に存在するいろいろな問題をダイジェストで取り上げてますという風にも観ることができる。男と女、肌の色、信条や主義主張、ステイタス、その他いろいろな場面で出くわすコントラスト。そう書いてるとSDGsのカタログムービーのようにも思えてきた。

劇中登場人物のセリフに、「幸運は負け犬の言葉、運命と言え」みたいのが出てきて、おそらく何かのオマージュなんじゃないかと思うんだけど、それが妙に印象に残った。

常識だのマナーだの法律だの、目に見えない観念に縛られて生きている俺達にとって、観念を作り上げる言葉をどう選ぶかが重要なんだなと。

あと、主人公のアファメーションも共感できた。

恋愛っていいね。いいもんだ。


世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。