フレンドフーズのロゴが、スーパーマーケットなのに「魔女」な理由
普段よく行くスーパーマーケットの「ロゴ」、思い出せますか?お店の名前はもちろん覚えていても、意外とロゴは思い浮かばない……なんてこともあるかもしれません。
でも、ロゴってその由来を知ってみると、お店づくりへの想いや、お店の成り立ちなどがわかって結構面白かったりするんです。
かくいう弊社フレンドフーズのロゴは、なんと「魔女」。「スーパーマーケットに、なんで魔女!?」なんて質問もよくいただくんです。
実は、「なんで魔女!?」というのは、弊社でもなぜか引き継がれておらず、長い間の謎だったのですが、先日古い資料が見つかり、ついにその秘密が明らかになりました!
そして、本日10月1日は、なんと「デザインの日」(偶然知った・・・w)。
そこで、その秘密をお教えしちゃいます。
ハーブの使い手だった女性たちが、「魔女」の由来
人は太古より、日々の食と生活習慣が自分や大切な人達の肉体や精神を司るとして、自然物を用いて様々な身体の異常を治してきました。
ヨーロッパでは、14世紀頃からペストが大流行。未知との遭遇ともいえるような疫病の流行の中、主に医療を行ったのは聖職者と呼ばれる人たちでした。
彼らは「人間の生死に関われるのは、神に仕える者でなければならない」と強く信じ医療を行っていたのです。
しかし、その医療を受けるべき田舎に暮らす農民や庶民たちには、遠い町へ赴く手段もなく、また薬も当時は高価なものだったため、実際には買えなかったようです。
そのため、ハーブについての知識を持つ女性たちが薬を作り、家族や周りの人たちを癒していたそうです。自分と、大切な人を守るために。
彼女たちは読み書きはできませんでしたが、ハーブの知識に長けたその様子から「wise woman」(賢い女性)と呼ばれ、その多くが助産師でもあったようです。この女性たちが魔女のルーツであり、「wise woman(ワイズウーマン)」→「witch」=「魔女」の由来だといわれています。
ハーブの使い手は、魔女から修道院のシスターへ
しかし、生死を司る立ち位置とされている聖職者は、いわば国家の基軸。そんな彼らから見れば、民間の救世主たるワイズウーマンは目ざわりな存在でした。
そこで、ワイズウーマンは、魔女狩りの対象として「魔女」と仕立てあげられ、迫害を受けてしまったといわれています。
時が過ぎ、中世以降になると、各地の修道院の中でハーブが研究されるようになっていきます。
この時代になると、修道院は祈りを捧げる場であるとともに、地方の農民や庶民に寄り添い、そして病人を迎え入れる機能も兼ね備えるようになっていました。
修道院のシスターたちが、庭に農園を作り、かつての「ワイズウーマン」と同じようにハーブの研究を発展させ、ハーブの効用を復活させていったのです。
ハーブの使い手だった魔女のように、身体に悪くなく心が癒されるものを届けたい
その後、ハーブを使った生活の知恵は、世界各地で語り継がれていきます。料理を美味しくするキッチンハーブ、入浴剤や芳香剤、ハーブティーなどとして、現代ではすっかり私たちの暮らしの中に溶け込んでいます。
ワイズウーマンが活躍した時代から変わらず、人間には大切な人々を守りたいと願う気持ちがあります。「魔女」を生み出したのは、そんな女性たちの人間らしく優しい想いがはじまりだったということです。
「フレンドフーズ」は、大きくも強くもない。
考え方のそぐわない強大な力から圧力をかけられるかもしれない。
しかし、決して私たちの信じる本質を見失わず、少しずつ形を変えながらも歴史を積み重ねていくような存在でありたいと考えています。
自然の力、そしてそれと対話する人間の知恵を信じ、少なくとも皆様の身体に悪くないものを提供し、心の癒しとなれるような、ワイズウーマンのような存在を目指していきたい。
私たちと関わる全ての人たちに、愛と幸せの魔法がかかりますように。
フレンドフーズでは、そんな願いを込めて、魔女のロゴを採用しているのです。
※ご紹介している内容は弊社が独自に調べたもので、史実と異なる可能性があります。ですが、弊社なりの想いを込めたストーリーですので、どうかご容赦ください。