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旅行の目的とハプニング

こんにちは、にっしーです。
旅と言うと、なんだか格好付けてる気がして嫌なので、旅行と言ってます。
もちろん独断と偏見ですから、旅派の方はお気になさらず。
13年共に暮らした愛猫が病気になってからは、旅行に行ってません。
正確には、1番年下の黒猫くんが来てからなのですが。
この子、男の子なのですが、すごい甘えん坊でお留守番をお願いすると、お腹が緩くなっちゃうんですよね。
まぁ元々旅行が趣味ってワケでもないので苦じゃありません。
黒猫くんの健康が第一です。

前置きが長くなりました。
そんな私ですが、以前は数年に1度は旅行に行ってました。
数年に1度のことですから、妻のテンションの上がりようも半端じゃありません。
まずは目的地選び。

皆さんは、旅行先をどうやって選んでますか?
私は、飲める湧き水の有無。
コーヒーとお酒が好きな夫婦です。
お水がキレイな土地は、お酒も美味しいですし、水出しコーヒーにしても、微妙に味が変わって驚きがあります。
本当にいつものコーヒー豆なのに、味が変わるんですよ!
お水、大事です。
お宿で水割りを吞んでは、おぉ……って声をあげ、お酒の後のコーヒーを飲んでも、おぉ……で楽しいです。

で、そんなお楽しみの帰り道。
遮断機が下りた踏み切りで待っていた時です。
駅が近いのでノロノロと走る電車の中から、男の子が手を振ってます。
いつもは気恥ずかしくて微笑む程度なのですが、旅先のテンションなのでしょうか。妻が言いました。
「たまには手を振ってあげれば?」
えっ!? って思いましたが、まぁ、たまには良いか、と私も気まぐれを起こしたのです。
そして、小さく手を振り返した瞬間――。
!?
横を見ると妻も固まってます。
手を振ってる男の子の後ろのボックス席。
中年の……なんなら初老の明らかに私より年上の男性が、瞳をキラキラさせ、満面の笑顔で、元気に手を振り始めたからです。

イヤ……、あなたじゃなく……。
でもどうする?
妻を見ると、同じように顔が引きつってます。
キラキラと輝く男性の目力は尋常ではありません。
強者とか勇者って言葉が浮かんだほどです。
吸い寄せられるように、私は男性にも手を振ってしまいました。

すると男性は、うんうんと満面の笑顔で頷き、親指を立ててサムズアップ。
強ぇぇ……。
その男性の、人生の主役はワタクシです!!! と言わんばかりの仕草と表情に、私は心の中で呻いていました。

その旅行の1番の思い出は、見知らぬおじさん。
とんだ思い出泥棒です。
まぁこんな旅行もありだよね。
面白かったし。
家に帰って、妻と話したのを思い出します。

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