死者の告白
30人に憑依された女性の記録
奥野修司著 を読んだ。
書店で見かけ、惹かれて購入。
この方の作品は、
魂でもいいから、そばにいて
も読んでいる。
どちらも、3・11の東日本大震災で亡くなった方々を取り上げたものだ。
ちなみに私は霊も魂もあると思っているし、お天道様はみているとも思っている。
思いを残し、愛する人を残し、津波等で苦しみながらあれから数年経過しても亡くなったことさえ理解できずにさまよう魂たち。
魂の叫びと痛み。
まだ、死にたくない。生き返らせて。ふざけるな、まだ死んでない。ここはどこ?真っ暗だ…etc
死んだのなら、生き返れないのから、せめてそれがわかるひとに憑依して家族に何かを伝えたいのは当然の感情だろう。
ただ、彼女にはひっきりなしに憑く。
読んでいて辛いほどだった。霊のほうはそんな事情を知らないのだろうが…。
しかし、それをせず、
父より先に亡くなった僕は親不孝ですか?
とたずねる子がいた。
そして、
父のために祈る選択をするのだ。
…その話に、わたしは涙が出た。
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