見出し画像

フランスと湿度。日本人の誤解 8/🇫🇷

DAY
⬛︎⬛︎⬛︎
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬜︎⬜︎⬜︎
⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎
⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎
⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎

MON
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎
⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎

とても当たり前のことなのだけど……
自分の知らない世界がどんなものかは、行ってみないと知ることができない。と気づく。

「部屋から眺めている外の予想温度」と
「実際に外に出た時の温度」は違う。

湿気の多いフランスでは特にそう。

思いこみは当たらない
「寒い!どうせ外行っても寒いだろうから今日は出ないでおくか〜」
と思っても、外に出るとポカポカしている。

気づいても忘れる
「なんだ!フランスではフランスでは陽の当たり具合によってこんなに体感温度が違うのか!」
と気づいても、また次の日には同じ思い込みで動けなくなっている……

人は「その時自分が体感していること」を優先で動いてしまう生き物なのかも知れない。
逆に、「未来の自分のために」と考えて動く動物はいるんだろうか。
巣を作ったり、毛玉ができないよう毛繕いしたりがそうかな?
でも巣を作るのは繁栄の本能で、毛繕いは今の自分が不快だからな気がする。

「今を生きる」ことの重要さをフランスに来てじわじわと伝えられている。
しかし「今の自分からの予想だけで動く」と、結局自分の知らない世界にはいけない。

そこを踏み出さないと成長はない
自分の知らない世界に触れることができないと、今以上の成長はない。
今自分の持っている価値観からの予想は、必ずしも実態と同じとは限らない。

私の大好きなジョジョの奇妙な冒険で、作者を模した漫画家岸辺露伴の口ぐせは「リアリティ(が重要)だよ」

ジョジョの奇妙な冒険が愛される所以

自室にこもって本ばかり読んでいる人より
実際に自分で体験した『一次情報』を語る人に人が惹きつけられるのは
こういうことなんだろう。

そしてフランスに実際に来てみて、フランスに行ったことがない日本人の様々な誤解を感じた。

【誤解1】キツイ香水は体臭を紛らわすため

日本人の多くは、日本に来ている外国人が香水をつけすぎている理由として「きつい体臭を紛らわすもの」だと思っている。
実際は気候の影響かも知れない。

ある時、フランス人の友人が香水をつけてくれた。
香水の中でも匂いの強めな『オードパルファム』。
その香水を、友人はなんと『両手首に計7回』もプッシュした。
頭痛持ちの私は頭痛が来るのではと懸念したが、実際は日本で香水を1プッシュつけたのと同じくらいの香り方。
そして、フランスではいろんなものの香りが広がっていないことに気づいた。
パン屋さん、化粧品屋さん、室内の匂いなど……。
おそらく湿度が関係しているのだろう。
そして、日本を訪れる外国人はおそらくいつも通りの感覚で香水をプッシュしているだけなのだろう。
湿度の高い日本では匂いが広がりすぎてしまっているだけで……。

【誤解2】フランス人は体臭を気にしない

気にしないのではなく、気にならない環境なのでは。
「フランスでは2.3日に一度しかシャワーを浴びないんだって。気持ち悪くないのかな」と、日本で耳にしていた。
実際、気持ち悪くないのだ。

日本ではお風呂大好きで、たまにしょうがなく寝落ちしてしまう以外は夜にお風呂に入る派の私。
先日渡航の疲れか寝落ちしてしまい、朝を迎えた。
しかし、『前日お風呂に入らなかったこと』に気づいたのは起床後6時間くらい経った後だった……!
日本ではお風呂に入らず寝てしまうと、翌朝の気持ち悪さが尋常ではない。
髪はベタつき、体もなんだか油脂を感じる。
朝から急いでシャワーを浴び、「今日か明日にはリネンを全て洗濯しなければ(強い義務)」という気持ちにせき立てられる時間が始まる。
しかし湿度の低いフランスでは、髪の毛も体もサラサラで体臭も無し。
これは入る必要がないと判断するのも頷ける。

また、硬水が柔らかいフランス人の肌にダメージを与えるとも聞く。
私は肌が非常に強いのでわからないが、あんなにサラサラな体に、わざわざダメージを負ってシャワーを浴びないのは納得だ。

【誤解3】フランスは街がきたない

別に街は汚くない。
日本人のイメージのように窓から排泄物を捨ててはいない。

ローマの支配から離れ、水道が機能しなくなったフランスで排泄物が放置されていたというのは歴史上の事実。
(これすら自分で体験していないので定かではないと思ってきたが)
その名残で、確かに日本と比べるとフランスにはお手洗いが少ない。
(2024パリ五輪に向け、増えてはいるらしい)
そのため外で用を足すことに慣れているのか、駅周辺・空港でどこからともなくアンモニア臭を感じることはあった。
しかし「嫌な匂いがする」→「パリは街がゴミに溢れ、汚い」と悪しきマジカルバナナで広がってしまったであろう噂は誤解だ。
私は渋谷駅徒歩10分の場所に住んでいたが、夜のセンター街の1/50くらいのゴミの量だ。
ゴミ拾いをして回っている職員も見かけた。

フェイクニュースに踊らされる人間。
誤解された時の気持ち

事実を確認せずフェイクニュースに踊らされる人間とは距離を置いているつもりだったが、どんなに気をつけていても私もそうなってしまっているんだろう。
自分で体験しない以上どんな情報も信じてはいけないと強く感じた。

私は誤解やフェイクニュースの的にされることが非常に多くある。
①様々な点で他者からのイメージと実態のギャップが多い
②周りと同じ行動をすることに価値を感じていない
③コミュニケーション力が低い
原因は主に3点だと自認しており、それでも長年すごく仲良くしてくれる人はいるし、そういう人たちはフェイクニュースをもはやネタとして笑い飛ばしてくれる。
実際根も葉もなすぎて私でも笑ってしまう内容が多い。

しかしやはり、事実ではない情報を信じられるのは悲しいものだ。
「私のことを何も知らないのに」(知らないからこそ信じるのだが)
「実際とはこんなに異なるのに信じられるんだ」
「それにはこういう事情があって、全く別の理由なのに」
あの悲しさは「私を自分の目で見て、わかってくれる人だけいればいい」と世界に対して心の扉を閉めてしまう。

逆に、周りの噂に流されず私を見てくれる人はとても大切に思う。
実際、噂話に影響されず人を見れる人はすごく少数なのだ。
そしてそういう人は自分の基準で物事を判断しており、人間としての魅力が非常に強い
「私と仲良くしてくれる人はいい人ばかり」と普段言っているのにはこういう理由がある。

私もいつでも自分で触れて、自分で判断できる人間になりたい。
今までごめんねフランス。

今後noteに書くことメモ

・navigoアプリの利用方法
・仕事時間を区切ることの精神衛生
・楽しみ予約の効果
・秘書の活用
・条件でもいいから自分が求めることをする
・フランスでの生活費
・フランス人の普段の食事をマネしている話
・noteを書く理由/メリット

読者さんへお礼

自分用の備忘録として始めたnoteへの記録ですが
最近読んでくれる方が増えています。
ありがとうございます。
自分が書いたものを読んでもらえるのは、とても嬉しいですね……。

フランスに関連する知識を求めている方もいるのではと思います。
2024/7/13までフランスにいますので、お力になれることがあれば、コメントをください。
もちろん他の方でもコメントをいただけると嬉しいです。

いつもありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?