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ピアノを習いたいと言った娘。ピアノを辞めたいと言った娘。

現状のモヤモヤした自分の気持ちを整理できるか?という一縷の望みを持って文字にしてみる。

娘が3歳になる目前の2歳の時。

仕事から帰宅すると妻が『お父さんに言うことあるやろ?』というので、『なになに~ 』となって聞くと

2歳娘 『お父さん!ピアノ習いたい!』

こんな小さい子供が自分から何かを始めたいなんて言うことに感動して、決して安くない月謝のことも考えず、ふたつ返事でOKした。


それから3年間、色々ありながらサボる日もあるものの、家でも毎日ピアノの宿題をやって楽しそうにやってた。

去年くらいから本格的にピアノのレッスンになっていった。休みの日の家練習では既に両手で弾いていて、すっご...!天才やんけ!なんて言っていた。


ピアノ教室は週に1回。
2週間前から、授業の途中からまったくピアノを弾かずに俯くようになったらしい。2回目も同じだった時に妻が叱ったそうだ。

それから家でのピアノ練習もまったくやらなくなった。ピアノの練習をしようとすると、体操座りで俯くようになった。

その後、仕事から帰宅すると妻が『お父さんに言うことあるやろ?』と言った。

頬に涙を流しながら

5歳娘 『お父さん… ピアノ辞めたい.…』と。


奇しくも、ちょうど3年経った6歳目前。ピアノをやりたい!と元気よく言ってた時と同じシチュエーションだった。


涙を流しながら辞めたいという娘の顔を見ていたら、もうなんか胸が苦しかった。軽い気持ちで言っていないのが分かったから。

怒りモードの妻を『怒るのはやめよう』となだめながら、理由を聞くも娘は俯くばかり。なんとか一生懸命言葉を振り絞ってる中で、どんどん難しくなっていく授業の中、上手に出来ない事が理由のようだった。そこで更に新しい教科書になって、更に難しくなるのを知ったのがダメ押しになったっぽい。(3がぁ..3が..と言ってた / 次の新しい教科書が③)

まぁ負けず嫌いな性格なので、上手に出来ない自分がとにかく嫌なんだろう。出来ないから練習するんだよなんて大人の軽い言葉は娘には届かなかった。

自分も小学校3年生からサッカーを始めて、自分からやりたいとお願いして好きでやってたサッカーだったのに、それがどうにも辛い時あったな~なんて思いだしてた。

とりあえず、そんなにすぐ焦って白黒つける必要はない。2~3ヶ月 月謝代をドブに捨ててもいいから、ピアノから一旦離れさせて、ゆっくり考えさせようと思った。



有名なピアニストになってほしい。ピアノで食っていけるようになって欲しい。そんな事は1mmも思って無い。

自分がずっとサッカーをやってきて、大人になってもサッカーやってて良かったなと思う事がある。自分から好きなことを始めて、嬉しい・悲しい・悔しい・成功・失敗、色んな事をサッカーから学んだ。何よりも目の前の嫌な事・大変な事から逃げない精神が養われたと思ってる。

だから、娘にも好きな事に打ち込んで、様々な成功体験や失敗体験を子供の頃からしてほしい。逃げ癖だけは付かないようにしてやりたい。逃げ癖がついちゃうと、仕事や人間関係や恋愛、今の自分だったら子育てもそう、人生そのものがうまく行かなくなると思ってるから。

正直、めちゃくちゃ勉強して良い大学に!とかも1mmも思って無い。逃げ癖を付けずに、立ち向かっていける強さだけは与えてやりたい。

それはピアノじゃなくてもいい。


まだ5歳。

嫌になってしまったピアノを無理やりやらせるような年齢じゃないんじゃないか。ピアノが嫌いになるだけだろう。大好きな歌を歌う事も嫌いになるかもしれない。でもこの3年間やったピアノは、間違いなく娘にとってプラスだったと思う。もうちょっと大きくなって、またピアノやりたいと思えばやればいいし、違うことがしたいなら、それを頑張ればいい。


しかし、出来ないから辞める。

出来ないから辞めるで辞めさせてしまっていいのか。

頭の中でずーーっとぐるぐる悩んでいる。

娘だけじゃなく、ちゃんと子供と正面から向き合い、自分もまた時間をかけて考えて答えを出そうと思っている。


人の親になってまだまだ6年の新米親父。子育ては悩み悩みの連続ですね。


終わり



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