幸福日和 #044「そのものを観察する」
みなさんは
日常のあらゆる物事を見ては感じて
生活をしていると思います。
ですが対象を「よく見ている」と
自覚をしたことはありますか?
見るべきものがあるのに、
意外と「よく見ていない」というのが
じつは正直なところではないでしょうか?
いつも話している相手も
実はどんな顔かよく覚えていないなんてことだって。
普段使っているマグカップに
どんな絵柄が描かれているかもよく見ていないし、
毎日使ってるお金の絵柄も気にせずに使っていたりするものです。
「物事をよく観察する」ことを
きちんと考えてみたいと思うんです。
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意外と思われるかもしれませんが。
例えば「絵を描く」ということで、
物事をよく観察することができます。
「白い紙」と「鉛筆」を用意してください。
絵が苦手?
大丈夫です、
絵が上手い下手は関係ありませんから。
絵を描くためではなく、
ものをよく「観察するために描く」ということをしてみるんです。
そうですね、「普段見慣れたもの」を
絵を描くためのモチーフに選んでください。
スマホでも、テレビのリモコンでも、
財布でもなんでもいいですよ。
見慣れたものを選ぶのがポイント。
そうしたら、
今度は、白い紙に向かって目の前にあるものを
よく観察しながらスケッチしてみるんです。
描いていくと途中で気がつくと思いますが、
描写するには「よく見る」ことが大切なことなのだと気がつくはずです。
・あれ、この素材こんな質感だったんだ。
・こんな色のボタンだったっけ
・この形、よく考えられているんだな
目の前のものを白い紙に
描き写そうとすればするほど、
今まで気がつかなかったことを
よく見ないと実は描けません。
僕たちは日常生活の中で、
実はモノを見ているようであまり見ていない。
その事実に気がつくはずです。
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ものをよく見るということは、
その対象と深く関わることだと思うんです。
表面的なすれ違いではなく
その表情や内面に触れて、
その関係を感触として実感していくこと。
人の豊かな表情、
季節の移り変わり、自然の儚さ。
よく考えられたデザイン。
今まで見えなかったことが
見えてくる喜び。
そんな視点で歩んでいけたら。
日常がさらに深まりますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。