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幸福日和

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日常を豊かに過ごすサプリ集。何げない日常を、違う視点で眺めてみると、そこには全く新しい景色が広がります。毎日を特別な日々に。
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#随筆

幸福日和 #103「一日を繋いでゆくこと」

世界は今日も繋がっている。 先日、そう感じた出来事がありました。 この孤島から、遥か北欧…

幸福日和 #097「円く考える」

普段どのような形に囲まれているか 身近なものを冷静に眺めてみる。 四角いテーブル。 曲線的…

幸福日和 #096「時計の針をずらしてゆく」

同じように与えられたものを どのように使っていくか。 そういった部分にこそ、 自分らしい毎…

幸福日和 #095「言葉のアルバム」

人には誰にでも 「お気に入りのコレクション」なるものが あるのだと思う。 それはたとえばモ…

幸福日和 #088「身近なことを整える」

僕の母親は、 「整える」ことが好きな人でした。 玄関の靴も、台所の調味料も、 バスタオルも…

幸福日和 #087「道草からの眺め」

こうして孤島で生活をしている僕は、 働いてもいないし、世間から見れば、 完全に「脱線した人…

幸福日和 #085「謹しみの中に」

丁寧に作られたものに触れると安心します。 特に食べ物ともなると、 体の中に入っていくものだから余計に。 僕はパンが過ぎで、 海外や国内の地方都市を訪れる度に、 必ずパン屋さんに立ち寄るんです。 パン屋さんには、 その街の営みが垣間見えるのもいい。 朝食のために毎日バケットを買いに来る人もいれば、 仕事の休息にと、おやつ代わりに幾つかの 甘い菓子パンをまとめて買いにくる人も。 手を繋ぎながら、 お店に入ってくる親子を見ると、 そんな光景が微笑ましくもあります。 見ず

幸福日和 #081「特別なひとつ」

今の世の中は、 たくさんの物や情報で溢れているけれど、 不思議なことに「特別なもの」という…

幸福日和 #080「土台を確かめる」

孤島生活をしながらも、 世の中とは繋がっていたい。 だからこそ、日本のニュースやテレビ番…

幸福日和 #079「今日に彩りを添えて」

今日はどんな色とともに 一日を過ごそうか。 昔からそんなことを考える習慣がありました。 …

幸福日和 #077「感謝を集める」

昔から人生ゲームが好きでした。 好きとといっても。 たった数時間の出来事の中で、結婚しマ…

幸福日和 #076「手書きの温もり」

多くの出会いに支えられているはずなのに、 慌ただしい日常を送っていると、 そうしたつながり…

幸福日和 #076「それぞれの時間の中で」

今自分は、 この時間とどう向き合っているのだろうか。 ふと、そんなことを考えることがありま…

幸福日和 #075「すぐそこで、高鳴るもの」

数年前の入院生活でのこと。 世の中とのつながりも絶たれた状態で 平凡な日々を過ごしていました。 「世の中のつながりを絶たれた」とは 大げさに聞こえるかもしれないけれど、 当時の僕は、病床で体を起こす気力すらなく、 テレビや新聞も目にすることもできない状況の中で、 社会で起きている出来事など何も見えていませんでした。 唯一、お見舞いに来てくれる友人の情報だけが 世の中のすべての出来事のように感じていました。 無駄にすぎていく時間。 変化のない日常。 そんな中で、僕の体