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ザ・ノンフィクション~鬱病独身ポエマーの実態~

 人生が楽しくなさすぎる。とにかく労働したくない。明日も6時半に起床しなければならないという厳然たる事実が存在するだけでブルー極まりない気分になる。
 だからワイドショーでGW2日目とか言ってるのを聞くと腸が煮えくり返りそうになる。世間がレジャーに興じている中、精神を擦り減らすだけの労働に従事しなければならないと思うと、やるせないことこの上ない。

 一体この真っ暗な人生のどこに希望への活路があるというのだろう。

 俺はもう疲れた。この現状を打開していくための気力は、もう既に何か見えないものによって奪われてしまった。
 その見えない何かに対する怒りをエネルギーに変換させて創造的なことをするのが生き甲斐ってやつになりえるのではあろうが、そんな面倒なことをするぐらいなら一生眠っていた方がマシだ。
 とにかくそれぐらい、生きることに疲れた。

 遠くへ行きたい。誰も自分のことを知らない、はるか遠くの地へ。

 人生はすべて運で決まるという言説がある。それに基づくならば、俺の人生には不運にも障壁が多すぎた。最初からクリアできるわけがないプログラムを俺の人生に組み込むなクソが!と天を仰ぎながら叫ぶ日曜日の黄昏時。そこに沈むのは夕陽ではなく、孤独な独身男性の、悲痛な嘆息だった……。

♪生きて~る 生きている~ その現だけが ここにある

 生きる~ことは サンサ~ラ~~~


おしまい

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