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低収入の逆襲

 スターウォーズエピソードVっぽいタイトルをつけようとしたものの案の定全然上手くいかなかったので諦めた結果、最終的にやっつけ感しかないタイトルになってしまった。最初に断っておくが、逆襲とか書いてるけど特に他意はない。

 このブログを今まで読んで頂いている聖人君子のような読者諸兄はもうお気付きだろうが、筆者はいろいろなものが低い。まず自己肯定感が低いし声量も低い、ルックスレベルも低いし、志も低い。対人能力が低いし、コミュニケーション能力も低い。ついでに平熱と血圧も低いし、そして当然収入も低い。
 収入が低いから自己肯定感が低くなってくるのか、それとも自己肯定感が低いから一流企業に勤められず低い収入しか獲得出来ないのかは神のみぞ知るところであるが、とにかく悲惨な人間なのである。道を歩いているだけで「ママーッ!この人の周りだけなんだかすごく空気が黒いよ!」「コラッ見ちゃいけません、それは闇のオーラというもので5秒以上見つめたらあなたも将来的に低収入が伝染(うつ)って路頭に迷うことになるわよ!」「えっ、じゃあパパはこの人のせいでリストラされたってこと?」「………………………………」「ママ、ママ!?どうしたのママ!?何か言ってよママ!!」というやり取りが展開されかねない。

 そんな感じで収入が低すぎることが筆者のコンプレックスになってしまっている訳だが、元来すでにコンプレックスを多く持っている方なので正直もうこれ以上コンプレックスを抱えると精神が爆発してしまう。

 転職活動して現在よりも収入の高い企業に勤める道を模索するというのが恐らく最適解なのだろうが、一般的にキャリアアップ要素を含まない転職という行為で給料を上げるのは難しい。今まですがるように転職サイトを閲覧してきた過去を持つ筆者だが、やはりどこの企業も大体それなりのスキルを備えたハイスペック人材を求めているように思える。卓越したコミュニケーション能力、専門知識、行動力ある人材を期待しますって言われてもそんなものがあれば最初から高収入企業に就いているというものだ。
 では現在在籍している会社でどんな力を身につけたのか、それがあればその力を活かせれば良いのではないか?という思いもするが、実際に力を養成出来ていればわざわざ転職する必要がない気もする。面接で「なぜ弊社を希望されるんですか?」と聞かれても「現在の辛く厳しい上に薄給な労働環境に満足できず、楽して働いて高いお賃金をもらいたいと思っているからです!」と答えるしかない。それ以外の回答はすべて嘘になってしまうからだ。当方残念ながら嘘はつけない。

 とか何とかほざいている筆者であるが、やはり転職活動という茨の道をいずれは通らなければいけないのかもしれない。しかしいまはまだ茨の道を進む準備が出来ていない段階である。言うなれば茨から身を守るための装備を集めている最中であり、装備を頑丈にしようとする行為に熱中するあまり最強の装備が完成した頃合にはもう余命いくばくかしか残されていないという未来も容易に予想できる。

 さすれば、とりあえず現段階で低収入の人間にできることといえば支出を減らすことだけである。
 マネーフォワードMEという家計簿アプリみたいなもので支出を確認し、毎月の使用上限額を決めることによって少しでも支出を減らすのだ。
 幸か不幸かもともと外交的な人間ではないので交際費はほぼゼロに等しいし、コンビニで無駄な軽食を買うのを控えたり、新しい本を買う代わりに家にある未読の本を読んだりすることで格段に支出は制限できる。

 逆に考えてみれば、高収入の人間はたくさん金が入ってくる分それなりに高い買い物をする機会が多いだろうし、一流企業勤めの人間はおそらく外交的、俗にいうparty people的一面も兼ね備えているだろうから交際費や交通費などもバカにならないはずである。いっぱい金が入ってきていっぱい金を使う人間と、全然金が入ってこないけど全然金を使わない人間、イーブンどころか後者の方が僅差で有利なのではないかという気がしてくる。まさに低収入の逆襲である。

 まあ、とはいってもいっぱい金が入ってくるけど投資や節約の心得がある人間には勝てないが。結局いつの時代も勝利するのは清き心を持った真のジェダイなのだ。May the Force be with you.

 noteを頑張って書いて売って収益化すればあるいは……ということも少しだけ脳裏をかすめたが、今は精神が暗黒面に堕ちかけているというかもう既に片足だけベイダー卿と化しているような状態なので鬱憤を晴らすために「高い金払って購入したnoteに一行しか文章書いてなかった時ってどんな気持ち?ねえどんな気持ち?」と書いた記事を「あなただけに真実をお伝えします」というタイトルをつけて10000円で販売してしまいかねない。流石にそこまでいくと暗黒面云々というよりただの愚行にしかならないので、収益化はとりあえず今のところは諦めるしかなさそうだ。

 ここまでつらつらうだうだと書いてきた当記事を見返すと、記事のタイトルを考えるのを諦めるのに始まり、noteの収益化を諦めるのに終わるという、まさにこの記事そのものが諦観にまみれた筆者の人生を象徴しているかのようである。筆者の内奥に潜在しているフォースの力が覚醒するまで、夜明け前のような人生は続くようだ(また結局あんまり上手いこと言えてない)

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