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Life goes on

 ジョン・レノンは「『こうすればああ言われるだろう…』と言われるのを恐れて一体どれぐらいの人間が本当にやりたいことを出来ずに死んでいくのだろう」という言葉を遺している。

 僕は今までの人生で本当にやりたいことをやれたことが一度でもあっただろうか?
 そもそも自分のやりたいことは何なのだろうか?よくわからない。


 数日前『気づけない毒親』という本を読んだ。近年よく耳にする機会が増えた『毒親』について書かれた本だ。自分の親が毒親だと思う人間や、自分の子に毒親だと思われていないか不安な人間などに向けた内容が記されている。
 読んだ感想を書くと長くなってしまうのでまた別の機会に書くが、「支配的な教育は子の主体性を奪っていく」というようなことが書かれていて、妙に納得した。納得したというか、常日頃からそれは僕が感じていたことに他ならないのだ。年を取れば取るほど、自分のアイデンティティがわからなくなる。本当に何をやりたい人間なのか、何を人生の軸に置いて生きてる人間なのかが自分でもわからない。
 幼い頃から親に生き方や進路をコントロールされてきたから、自分自身でものごとを決断する能力などが致命的に欠如してしまったように感じている。

 親の教育はそれなりの金銭的援助を伴うものだったから、経済的に困窮しているような人から見たら僕が抱えている悩みは贅沢なものなのかもしれない。
 しかし、やはり僕には「親」というRPGプレイヤーが、「僕」というキャラクターをカスタマイズして自分の思い通りに成長させようとマネーを注ぎ込んできたようにしか思えないのです。RPGではもちろんキャラクター自身の意志は介在しません。プレイヤーがキャラクターの行動やセリフを選び、ゲームをクリアできるように導いていくのです。…………


 書いているうちに自分でもまだ気持ちの整理が出来ていないことに気付いたので、時間をおいてこの記事は書き直す予定。
 とりあえず今の所感をありのまま記すとこんな感じ。
 我ながら精神的に未熟な考え方をしているなと思うけど、精神的に未熟なのは「広い世界を体験出来ない、させてもらえない」という環境下にいたからだという責任付与をしたい気持ちもある。


 それでも、とりあえず人生は続く。それは変わりないことなのだということだけが、今はわかる。


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