同期のガールズの見分けがつかなかった件(52歳の田舎のおばさん留学記13)
(写真は、私がフリー素材を切り貼りして作ったものです)
消滅可能性都市とは、出産適齢期の女性の増減から考察して、30年以内に人口減少により税収が減り、破綻する可能性のある自治体のことだそうです。
私が住んでいる地域も、しっかりはっきり入っております。
人口10万人以上にもかかわらず、破綻する可能性のある都市として、全国ベスト10に入ったこともございます。
それは、つまり、若い女性が少ない(都市部へ流出している)ことを表しています。
この田舎で暮らしていると、
スカーっと垢抜けて、ピカピカキラキラした若い女子というものに、日常生活では接する機会がほぼない。なんなら、私の年齢である52歳は住民の平均年齢に近く、うっかりすると「若い人」などと言われてしまう土地柄なのだ。もちろん、本当に若くてピカピカした女性はいるが、スカーッと垢抜けて、キラキラしている感じの人はほぼいない(環境がそうさせない)。
もし、いたら、その人は「スカーッと垢抜けて、ピカピカキラキラした若い女子」ということでカテゴライズされ、そのカテゴライズされた中には、ほぼ一人しかいない状態となるため、スカーッと垢抜けて、ピカピカキラキラした若い女子を見かけたら、「あ〜◯◯ちゃんだな」とほぼ固有名詞的に認識する。
それが、田舎というものなのである。
アメリカ留学奨学制度を利用する同期20数名と懇親会に出かけた。
同期の年齢層は、25歳から35歳くらいがボトムで(たぶん)、最年少は22歳。最高でも、30代後半だったと思う。おそらく、この年齢同士の中では「あの人は若い、若くない」と認識するのだろうが、私のように52歳ともなると、この年齢層の中の違いは、ほぼ、誤差の範囲内である。みんなほぼ同じ年齢に見える。そして、スカーッと垢抜けたピカピカキラキラした若い女子ばかりであった。そう、このカテゴライズの中に10何人もの人がいるのだ。
この記事の見出し画像は、私が切り貼りした少し失礼な写真だが、
もう、本当に、私の目にはこのようにしか映らなかった。
特に留学を前に充実した気持ちのせいもあるだろう。光を発するような表情の、上気するような頬の、でもゴテゴテと飾り付けてない、ガールズたち(ボーイズもいたが)は、眩しすぎて目が眩むし、私にはもう、紹介されてもされても誰ちゃんが誰ちゃんか、区別がつかなかった。若い女子の区別に慣れていないのだ。(個人にはちゃんと個性があるので、留学中にはつくようになりましたです)
翌日にアメリカ大使館にビザの申請に行ったのだが、そこでその中の一人に声をかけられ「まーみさんですよね!昨日・・・」私「????」彼女「あー、私のこととか、覚えてないですよね・・・」
いや、違う!まだ全然区別がついてなくて、理解というか認識が追いついていないの!若い女子の区別という経験値の不足から、圧倒的にそのようなスキルが低く、失礼ぶっこいてしまう私を許して!!!!と、身悶えするような気持ちだった。
まさしく、このシリーズの題名通り、52歳の田舎のおばさんが、自分は52歳の田舎のおばさんである!と自覚させられた事象であった。
教訓27;田舎暮らしが長いと、留学するような若いガールズの見かけを区別するスキルが身につかない。
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