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『ガッツはレッドオーシャン』

(このNOTEは2分で読めます。約1800文字)
バチェラー・ジャパン シーズン4が始まりました。
その中で、『ガッツは誰にも負けません。』とインタビューで語っている方がいらっしゃいました。これを聞いたとき、落合陽一さんの『ガッツはレッドオーシャン』を思い出しました。

このNOTEでは、就活時と就職後の『やる気だけは誰にも負けません。』アピールについて考えます。先に結論を書きます。やる気アピールしている人で良い成績を残している人を見たことはありません。

✅1、落合陽一さんの『ガッツはレッドオーシャン』

2021年5月の『初耳学』では、林先生と落合陽一さんの対談が放送されました。

新入社員の面接の場に同席していた落合は、スタッフと採用希望者の「お前、何ができるの?」「ガッツあります!」「ガッツがあるっていう人はいっぱいいるんだよ」というやり取りを聞いていて「ガッツを持っている人はいっぱいいる…つまり、『ガッツあります』というアピールはすごくレッドオーシャン(競争が激しい市場)だ」と気付いたという。

ガッツはレッドオーシャン。だからこそ「ガッツで勝負しても絶対勝てない。根性があるのは前提で、それ以外のところでバリュー(価値)を出さないと」という落合に、林先生も「それは本当に若者に伝えたい」と納得の表情。
https://thetv.jp/news/detail/1031865/p2/

『ガッツはレッドオーシャン』を聞いたとき、私も納得しました。
『『やる気』という目に見えないものをアピールする以外にアピールできることがなかったのか。』とも思ってしまいました。

✅2、就活時の『やる気』アピール

就活時、『やる気』アピールしている方に何人も遭遇しました。
完全に私の偏見ですが、決まって『やる気』アピールする方は○○サークル副代表な気がしますw

知り合いからこんな話を聞きました。
会社説明会のとき、ある学生が人事にこう聞きました。
『やる気のあるバカとやる気のない頭の良い人どちらを採用したいですか?』と。

この質問自体あまり意味のあるようには思いませんが、人事の方は
『弊社に応募していただく時点で仕事にやる気があるのは前提条件だと思っているので、やる気のない頭の良い人はそもそも応募してくるのがおかしいですね。』と言っていたそうです。

『やる気』アピールは就活時意味がなさそうです。

✅3、就職後の『やる気』アピール

では、就職後の『やる気』アピールはどうでしょうか。

前職では、エネルギッシュな同期が多い環境だったので、『ガッツはレッドオーシャン』状態でした。新卒で何もできないやつが『やる気』もない、というよりは幾分マシな状況だと思いますが、『やる気』アピールで得をするような印象ではありませんでした。

現職では、『やる気』アピールをすると、『どれだけ効率的にやって、サボれるかが重要だから、平常時にギア上げなくていいんじゃない?』という空気になります。

就職後の『やる気』アピールはケースバイケースです。
周りの『やる気』がなければアピールとしては有用です。その分打席に立てる回数が増え、経験値が早く溜まります。しかし、それ以外の環境では、『やる気』アピールにあまりメリットはないように思います。

✅4、必要なのは『やる気』ではなく『レジリエンス』

『やる気』よりも重要なのは『レジリエンス』です。
『レジリエンス』には、折れないメンタルや強靭性という意味があります。
これは就職してから特に実感しています。

結局どんなに優秀であっても、メンタルが折れて休職してしまったら意味がないのです。

企業には、『継続企業の前提』というものがあります。ゴーイングコンサーンとも言います。会計原則などでよく出てきます。継続することが前提である企業では、突然メンタルブレイクしてしまうことはとてもリスクです。

『やる気』がある、云々よりも折れずにやり続けられる『レジリエンス』の方がよっぽどありがたいのです。

✅5、まとめ

就活ではアピールすることがなく、『やる気はあります。』と言って自らレッドオーシャンに飛び込んでいく人が多いです。くれぐれも『ガッツはレッドオーシャン』ということは覚えておいてください。

企業という組織体で働くうえでは、『やる気』よりも折れないという『レジリエンス』の方がよっぽど重要です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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