見出し画像

ウクライナのオリガルヒとソロス財団

プーチン大統領の警鐘

 2014年の定例記者会見で、質問に答えるプーチン大統領は、コロモイスキー氏について次の様に述べた

 『ドネプロペトロフスクでは、コロモイスキー氏は知事として政権の座を渡された。しかし彼は、類を見ない詐欺師なのだ。アブラモビッチですら2、3年前に彼に騙されているのだから。その分野に明るい知見者の言葉を借りると『ペテンにかけた』のだ。そんなならず者が知事としてドネプロペトロフスクに送り込まれる。現地の人々が怒るのも当然だろう』。

 2014年時点では、コロモイスキー氏についてこれ以上話すのは時期尚早だったのだろう。しかし、プーチン大統領は2014年に既にキーワードを民衆に提供し、自ら調査する様に促したいたのかもしれない。今となっては、コロモイスキー氏はただの詐欺師ではなく、ウクライナで絶大な影響力を持つユダヤ・ナチスを率いる重役なのだ。ウクライナでユダヤ・ナチを推し進めているのは、もちろんコロモイスキー一人ではない。そのユダヤ・ナチスのアジェンダを推進するウクライナのオリガルヒを数名紹介したい(気が向いたとき適当に投稿する形で)。今回は、既にかなり有名になっている、最早定番になりつつあるコロモイスキー氏の話し。

イーホリ・コロモイスキー

1963年2月13日、ソビエト連邦、ウクライナ・ソビエト・共和国、ドネプロペトロフスク生まれ。実業家、政治および社会活動家。ウクライナの他に、イスラエルとキプロス国籍を所持。ウクライナ最大規模産業金融コングロマリット『プリヴァット』の創設者。同社は、銀行、石油化学、鉄鋼、食品産業、農業、航空運輸、スポーツおよびメディア業界に手を広げている。

コロモイスキー氏は政治の他にスポーツ界に於いても顔が広く、2015年はウクライナ・サッカー協会の会長選挙に出馬し、現会長のパヴェルコ氏に惨敗を期する(前137票の内、パヴェルコ氏:122票、コロモイスキー氏:8票、グリシオ氏:7票を獲得)。それまで、同協会の副会長の経歴もある。FCドニプロの会長歴(1998∼2019)もある。サッカー関連のネタにまたいつかもう少し詳しく触れたい。

ユダヤのルーツも全面に出しており、ドネプロペトロフスク・ユダヤ・コミュニティの理事会の一員、全ウクライナ・ユダヤ人・協会会長、一時は全欧ユダヤ議会の設立も呼び掛けた(が当時は、欧州ユダヤ連合からたたかれて、2011年はメンバーから排除された様だが)。

NPOのANTAC(Anti-Corruption Action Centre 和:腐敗防止対策センター)2012年のブリスマ社に関する調査の結果、同社の本当の主はコロモイスキー氏だった(少なくとも調査当時)と判明している。ブリスマは2011年、キプロスのブロチティ・インベストメンツというオフショア企業に買収され、後に別の天然ガス企業のウクルナフトブリンヤやエスコ・ピヴニッチと同じ住所に拠点を移している。ブリスマを所有するキプロスの企業も、後から出てきた2社も(バージン諸島のオフショア企業経由で)コロモイスキー氏が所有していた。

メディア界では、ウクライナ市場の約11%を占めると言われる『1+1メディア』の筆頭株主も外ならぬコロモイスキー氏なのだ。こればかりか、報道機関のUNIAN(Українське Незалежне Інформаційне Агентство Новин 和文:ウクライナ独立報道局)、プロフィール誌(既に閉鎖されている)、複数の新聞、地域密着のテレビ局等の所有権を持っており、ウクライナ国内世論を左右させる影響力を持っている。

ただ、派手なキャラクターの持主で、例えば露のオリガルヒと違って、目立ちたがり屋なので、2000年代から商売上の紛争事に関連して(例えば韓国の『大宇』を巻き込む事件もあった)コロモイスキーの名前がしばしば聴こえていた。政界ではユリア・ティモシェンコ氏と近かいと言われていたが、同時に大統領選挙ではヴィクトル・ユシェンコ氏を応援するという一面も見せている。そして2014年3月、ドネプロペトロフスク州の知事に任命、ちょうど1年後の2015年の3月は当時のポロシェンコ大統領と権力争いに入り、解任。州知事を務める間、今や有名なアゾフ大隊ドニプロ大隊を設立し、商売・政治何れの界隈でも自らの敵とみなすものは武力で抑え始める。ゼレンスキーとの関係についても以前紹介しているのでここでは割愛するとして、同氏のジョージ・ソロスとの関係について触れたい。

ソロスとの関係

時の政権と仲違いになったコロモイスキー氏は、2019年までイスラエルに避難し、ここを拠点に米国内に複数の大型投資を実施。そして、本家のプリヴァット銀行からのマネーロンダリング罪で起訴される。当然全ての犯行を否定、結果的に無罪と判断されているわけだ。

 一方、ジョージ・ソロスのウクライナに関するビジョンは、同氏のオープン・ソサイエティ・ファウンデーションのウェブサイトに書いてある通りで、ウクライナの実動は1990年代から始まっている。2014年のマイダン前後に行われたソロス財団と当時の駐ウクライナ米大使ビクトリア・ヌーランド(現 米国務副長官)のやり取りは、インターネットにも出回っているので興味がある人は自ら確認できるかと。ソロスとなると、米国大使ぐらいは操れて当たり前だろう。そんなソロスは、ウクライナのたいていのオリガルヒ、主要メディア、産業を傘下に入れていると言われている。唯一、ソロスに抵抗しているのはなんと、コロモイスキー氏なのだ(笑)。あっちこっちから叩かれるし、財産奪われるし、コロモイスキーはもう引き下がれないだろう。しかし、気合だけではいわゆるソロス帝国とは戦えない筈。そこで出てくるのはもう一つの世界的に有名な名前だ。ロスチャイルド。コロモイスキーとロスチャイルド家の関係は確かなものだと思わせる、2017年にプリヴァットの債務整理はロスチャイルド&カンパニー、アーンスト&ヤング、フィンポイントの3社と進めるとの報道があった。他にも噂レベルの話しも事実と思しき話しも多々ある。つまり、コロモイスキーや他の現地のオリガルヒや影響力を持つ人物を使って、実際に戦っているのは、ソロスとロスチャイルドなのか??それともやはり茶番なのか??何れにせよ、可哀想なのは相変わらず一般市民。。。

今日はここまで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?