見出し画像

手帳で夢は本当に叶う? 私と手帳の歴史

システム手帳をサンタクロースさんからもらったのは、もも組さん(幼稚園年長)のとき。(手帳をもらう幼稚園児……。)

そのときから私と手帳の関係性がスタートしました。

現在、もも組さん時代と比べ多種多様に存在する手帳と、手帳に関する書籍たち。

その中で、とある因縁があり、気になっているジャンルの書籍があります。

それは、手帳の使い方・書き方の本で、「夢を叶える」「目標を達成する」系のもの。(本屋さんにたくさんありますよね。)

そこで今日は、もも組さん時代から手帳を愛する私が「手帳で本当に夢(目標)は叶うのか?」を考えてみました。

**

とある因縁とは。

実は、「手帳の使い方」の本を読み、真似して失敗した経験があります。

大学時代に初めてフランスを訪れた話を「日常の不満の中から夢は現れる…」に書きましたが、あの話には続きがあるのです。

帰国して、すっかりフランス大好きっ子になった私。浮かれ調子で「人生ってこんなに楽しかったのか~!」と色々なことに手を出し始めます。(方向性を間違えたことばかりしていて、今となっては恥ずかしい。)

そこで、一冊の「手帳の使い方」に関する本に出会いました。

夢から逆算して、10年後、9年後…3年後、2年後、今年、今月、今週・・・今日、とやるべきことを落とし込んで書いていき、実行すれば、夢を実現させられる、という内容です。(すごく簡単に書けば、ですが。)

手帳を毎日持ち歩いて開くようにすれば、先々の目標が見えるようになっているので、目標を忘れずに過ごせる、ということ。

元から自分には手帳を書く習慣があるし(何しろもも組さんから手帳持っていますから)、そうか、やってみようじゃないの、と思ったはいいものの。

「例えば10年後フランスに住む(暫定、私の夢!)として、5年後、2年後、来年、今年、今月、今週、そして今日!一体何をすれば良いのだ!!」

低レベルで、すみません……。

当時大学1年生(19)、まだ何もわからない子供でした。

SNSやブログの数が今より少なかったし、検索能力もありませんでした。ロールモデルとなるような人の探し方も分からなかったし、大学院に行って勉強したいことも、仕事にしたいことも、なかった。そもそも、そうやって物事を考える、「考え方」すら怪しかった……

というか、去年の今頃、自分がフランスへ行ってこんな感じになるとは想像していなかったのと同じで、来年、再来年の自分なんて分からないし、自分なんてコロコロ変わるじゃん……。

それで初めて、手帳に何を書けば良いのか分からなくて悩みました。

もちろん、きっちり10年後、5年後…と目標を立てられる人もいるし、そのやり方が必要となる場面もあると思うのですが、当時の私には、まだレベルが高すぎたようです。

**

しかし本当に目標を達成できたのである。

悩んでいるうちに、何も書けず真っ白な手帳のページが、なんだか負けた気がして、「どうせお前にはできないよ」と言われている気がして、

答えが出ないまま、気が付けば毎日意地でも何かを書いて埋めるようになりました。(笑)

フランスの田舎にも行ってみたい。明日のフランス語授業の課題〇〇、フランス映画苦手だったけどもう一回観てみようかな。お金ない。お金ない。でもフラン・・・(以下略) 

でも、これが結果としては、夢への一歩になりました。

結局、毎日そうしているうちに手帳が「フランス」に関連するワードだらけになって、見返したらとても気持ち悪かったです。そして、自分は気持ち悪いほどフランスに行きたいのだな、ということもよく分かりました。

もう仕方ないから、これを小さな夢(目標)にしよう。

夏休み、一人でフランス1周して、地方都市や田舎の村を巡る。


結果から書くと、初めてフランスを訪れた半年後に、

一人でフランスを640キロ縦断していました。(途中、遭難しかけながら。)

10年後、5年後、2年後・・・の自分は手帳に書けませんでしたが、「今の自分」を手帳に書いたら、目標を達成できた。

計画や資金調達の場面で様々な失態があったことはここでは割愛しますが、(突っ込みドコロ満載なのでまた今度書きます。)毎日の失敗や愚痴も全部書いていたら、昨日より今日、今日より明日、と知らぬ間に目標に向かえていました。

「フランス1周」からは少し形を変えましたが、

とにかく「フランスの地方都市・村を巡りたい」が達成されたのであります。

(そして、この旅をきっかけに新たな出会いがあり、あと3回、在学中にフランスへ行くことになるのですが、それはまた追々。)

**

きっかけは、どうでもいいこと。どうでもいいことなんて実はない

もも組さんの私が手にした手帳は、もちろん大層なものではなく、雑誌「ちゃお」の付録です。
(テレビCMで見た「ちゃお」1月号の付録:今月は豪華システム手帳!を指さし「サンタさんにこれ頼む!」と言ったらしいです。おぼろげに記憶している。)

だから「手帳」に興味があったスーパー幼稚園生ではなく、実はただ好きなキャラクターのものが欲しかっただけ。
何かのきっかけなんてそんなものですよね。

そうして、何となく幼稚園生から大学生になるまで手帳を書くことが続いた結果、現在の手帳スタイルが確立されました。

(今は、一日1ページ、ほぼ日手帳になんでも書きます。面白いこと、思いついたこと、泣いたこと、イライラしたこと、やってみたいこと、なんでも。)

それが「夢を叶えること」につながっている、なんて書くのは大げさすぎるし、やっぱり「本当に手帳で夢、叶うのかよ?」と思います。

でも「小さなレベルで夢→目標が叶ったお話…」にも書いたとおり、忘れているだけで、誰もが日常の中に「夢が叶ったこと」があると思うのです。


そんな日常レベルの小さな夢や、日常のどんな小さなことも、忘れないで手帳に書いておけば、夢が叶う素には、なるのでは?

なんて密かに思い巡らせながら、今日も手帳を書きます。

(手帳への愛が溢れて、今日は長文になってしまいました。読んでくださってありがとうございます。)


読んでいただきありがとうございました😊 素敵な一日になりますように!