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第二の人生って何だよ。オレは一度も終っていないよ

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あと二週間弱で誕生日が来て45歳になります。
この2、3年環境が大きく変わりましたが、公務員だった頃はそんなに一年一年の変化は感じませんでした。
ただ5年単位くらいで、徹夜が辛くなってきた(出来なくなった)、お酒に弱くなった、食べる量が減った、などの身体の変化を感じました。
26になる年に就職して5年経過して30歳の頃が、ちょうど上に書いた身体の変化を最初に感じた頃でした。
それまで多少の無理無茶をしても一晩寝ればどうにか身体の帳尻がついていたのが、数日かかるようになり、いつまでも同じような仕事の仕方が出来ないな、と感じた時でもありました。

そんな時にテレビで流れたのが競輪のCM「勝利とは、何だ」です。

(以下、セリフ書き起こし)

ゼッケン①(大卒キャリア)
「エリートでいること。人の上にたつこと。それがオレの人生」
ゼッケン⑦(工場勤務)
「そういう、オマエみたいな現場を知らない甘ちゃんと戦う。それがオレの人生」
ゼッケン②(大卒ノンキャリア)
「大学も会社も二流。でも、この人生を二流とは言わせない」
ゼッケン③(農業)
「東京だけが成功か?誰が故郷を守っているんだよ」
ゼッケン⑨(とび職)
「体張って汗をかく。そういう生き方しかオレは知らない」
ゼッケン④(魚屋店主)
「親の家業を継ぐしかなかった。周りは遊んでいたのに」
ゼッケン⑧(フリーター)
「誰にも縛られない、自由で気ままな人生」
ゼッケン⑤(地方公務員)
「平凡でも、小さな幸せがあればそれでいい」
ゼッケン⑥(タクシー運転手)
「第二の人生って何だよ。オレは一度も終っていないよ」

(打鐘が鳴る)
「その背中を使わせて貰うよ」
「使いたきゃ使えばいい」
「道を空けろ!邪魔なんだよ」
(「勝つのは、誰だ」のコピー)
「どけどけどけ!」
「邪魔すんな」
「負けるか!」
(「勝利とは、何だ」のコピー)

出演者全員が当時の現役競輪選手で、迫力ある映像になっています。

30歳で自分の身体の変化を感じ、仕事も少し分かるようになってきて、色々とグルグル考える時期でした。
登場する9人誰もが自分の仕事を肯定するために必死に主張していますし、魚屋店主とか地方公務員のセリフは自分にもドキッとする内容でした。
CMだし、競輪なんだけど、自分のことに当てて考えてしまって、我が身を振り返ります。

ただ、それぞれのセリフが他者との比較の中での「勝利とは何か」を表現したものだという気がします。
この翌年にも同じシリーズでCMが作られており、そちらは心理描写がまた違う気がしますので、それを明日のコラムで紹介したいと思います。

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