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「年金」#09:付加年金最高説

※このコンテンツでは年金=老齢(基礎・厚生)年金を指します。

年金シリーズ目次
#00:後悔しない老齢基礎年金と老齢厚生年金
#01:年金に対する考え方と受給のタイミング
#02:税金と社会保険料
#03:年金受給の条件と計算
#04:年金に関する制度
#05:繰上げ・繰下げ受給
#06:年金増額大作戦!!
#07:知っておきたい年金用語
#08:年金がさらにもらえる?!年金生活者支援給付金制度
#09:
付加年金最高説


とりあえず加入できる人は加入して欲しい付加年金。たかが200円?なんて侮ることなかれ、最高の年金なのです!!今回は付加年金について、そして私が勝手に唱える付加年金最高説について、お話ししていきます。




付加年金とは


付加年金は、受給開始すると亡くなるまでもらえる終身年金。老齢基礎年金に上乗せされて支給される老齢基礎年金の追加オプションのような年金です。そのため、付加年金単独で加入することはできません。

また、老齢基礎年金と一心同体のため、繰上げ・繰下げ受給が可能で、受給開始繰上げ繰下げ受給時の割引・割増率支給停止になる時もすべて老齢基礎年金と一緒です。

ちなみに付加年金受給額は480か月満期納めて年間96,000円
は??それだけ?!少な!!と思われた方は、ちょっと待った!!確かに受給額は少ないですが、はっきり言って最高の年金なのです!!(2回目)


加入要件

老齢基礎年金と異なり強制加入ではありません。希望者が加入できる任意加入の年金です。ただし、希望者全員が加入できるわけではありません。

まず、以下の方でないと加入できません。
国民年金第1号被保険者の方
・任意加入被保険者(65歳以上の方は除く)

ようは、厚生年金に加入している方(国年2号)とその被扶養配偶者(国年3号)は付加年金に加入できません。

さらに以下に該当する方は、国民年金第1号被保険者でも加入できません

国民年金基金に加入している方
国民年金保険料の猶予や免除(一部含む)を受けている方。
※ただし、産前産後の保険料免除を受けている方、障害基礎年金を受給されていて保険料免除されている方は加入することができます。

そう、同じく老齢基礎年金の上乗せ年金である国民年金基金と同時加入できないのです。ちなみに国民年金基金とiDeCo、または付加年金とiDeCoは同時加入が可能です。

なお、加入手続きは市区町村役場の年金窓口か年金事務所で行います。


付加保険料

1か月あたり400円です。

なお、国民年金同様に保険料を前納(6か月、1年、2年分のまとめ払い)することで、数%ですが割引が受けられます。

未納になった場合は、国民年金保険料同様に、納期限の翌日から2年間は遡って納付することが可能です。ただし、国民年金保険料が猶予・免除されていた期間に対する追納は行えません。

また、付加保険加入中に、国民年金保険料の猶予・免除を受けた場合は、付加年金から脱退することになり、保険料を納付することができません。


付加年金受給額と年金受け取り開始時期

付加年金受給額は、納付1か月あたり200円です。

なお、老齢基礎年金とセットで繰上げ繰下げ受給した場合、老齢基礎年金と同様の割引率・割増率(1か月あたり繰上げ-0.4%・繰下げ+0.7%)が適用されます。

付加年金の標準受け取り開始時期は、老齢基礎年金と同じ65歳到達時になります。受け取り開始時期は完全に老齢基礎年金と一緒になるため、老齢基礎年金を繰上げ繰下げ受給した場合も全く同じタイミングで付加年金が支給されることになります。



付加年金が最高な理由


では、ここで何が最高かについてお話ししていきます。先に言うとズバリ


です。

付加年金は、一年間の保険料納付額4,800円に対し年金受給額は2,400円なので、払い済み保険料の50%が亡くなるまで受給できます。

では、他の年金はどうでしょうか。※全て令和5年、65歳時点、年額で計算

老齢基礎年金:保険料198,240円 受給額19,875円 受給率10.02%
老齢厚生年金:保険料219,600円 受給額33,029円 受給率15.04%
 ※標準報酬20万で計算、賞与なし、受給額は老齢厚生年金と老齢基礎年金の合算額
国民年金基金:保険料136,080円 受給額9,000円  受給率6.61%
 ※男性、40歳で加入、終身年金保証期間なしのB型、受給額は20年加入したときの年金額を20で割ったもの

一目瞭然、圧倒的にコスパ最高最強の付加年金なのです。




おすすめの組み合わせは付加年金+iDeCo


付加年金は国民年金基金と同時に加入することはできませんが、iDeCoとは同時加入することが可能です。個人的には、コスパの付加年金とインフレ対策&税制優遇のiDeCoがよいかなと思っています。

なお、国民年金第1号被保険者&任意加入被保険者なら付加年金とiDeCo合わせて月68,000円まで掛金拠出することが可能です。掛金以上に余裕がある方は、NISAに回してもいいかなと思っています。

今回の話を読んでいただいて、付加年金に興味を持っていただければ幸いです。とにかく付加年金は最高の年金です!!(3回目)

さいごに、付加年金の詳細については、日本年金機構の この ページをご覧ください。



最後まで読んでいただき、まことにありがとうございます。もし何かご質問等ありましたら、お気軽にコメントくださいね!!

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