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「ベーコンはお好きかね?」

〜お楽しみはココだけだ〜『ホスティル HOSTILE 』
過去の恋愛パートと現在のゾンビ(?)サバイバルパートが交互に描かれていく。恋愛パートの冒頭、フランシス・ベーコンの絵を見ているジュリエッタに画商で画家のジャックは「ベーコンはお好きかね?」と声をかける。ジュリエッタはベーコンを食べ物と勘違いして「私ベジタリアンなの」と答える。絵を「モンスターみたい」というジュリエッタに「ベーコンの絵のしかけは醜さの先にある。」とジャック。ジュリエッタは麻薬の密売にも手を出しているビッチ系。実際のところ、画家ベーコンは自分の家に盗みに入った泥棒を恋人にしている。伏線となる会話、現実をなぞるエピソード、ベーコンの絵を彷彿させるモンスター、シナリオ書いていて楽しかったんじゃないかな。ベーコンの恋人は男でしたが、そこはなぞりません。

ホステイル-2

主役のジュリエッタはサバイバルパートの方が断然良い。サバイバルが進むほど可愛いく、かっこよくなるのは『サンズ・オブ・ザ・デッド』のモリーと同じ。満身創痍で股の間から銃を放つジュリエッタのポーズは監督のお気に入り、たぶん。映画の時のポスターとキャッチコピーは恋愛推し。でも、思いっきりネタバレ。DVDや配信ではゾンビサバイバル推しだけれども、恋愛要素ゼロ。この映画の宣伝は盾と矛で難しかったんだろうな。でも結局『ゾンビの中心で、愛をさけぶ』の路線は取りませんでした。上映以降の広告は、監督の思いとは裏腹にBQ道まっしぐら。

ホステイル1


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