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BQ映画追悼録 〜脇の人生を辿る〜

死亡した脇キャラの人生を(たぶんこんな人生だった)綴ります。今回追悼録するのは『ロンドンゾンビ紀行』に登場する悪人ミッキー。

『ロンドンゾンビ紀行』
おじいちゃんが入院する老人ホームを救うため、銀行強盗を計画した兄弟。ミッキーは、銃をぶっ放したくて即参加した。銀行強盗はゾンビ騒動のおかげで成功するが、隠れていた倉庫にもゾンビが押し寄せて………

【ミッキー】
両親は小学生時代に離婚。母親は量販店でレジ打ちの仕事をしながらミッキーを育てる。ミッキーは将来、事業で成功し、母親を楽にさせてあげようと考えて一生懸命に勉学に励んでいた。直情径行なところはあったが悪に染まることもなく、その恵まれた体格もあり、地元の不良たちからも一目置かれていた。

ロンドンゾンビ紀行3

●学生時代
運動も得意でモテモテ。ちょっとお調子もので、同時に何人もの女の子と付き合うので、女性関係のトラブルは多かった。
有名大学から奨学金の誘いも合ったが、母親が病気に倒れ、その治療費をかせぐためにイラク戦争へ志願する。『イラクの自由作戦』でバグダード市内を探索中に地雷の爆発に巻き込まれ、破片が前頭葉下部を貫通した。頭前部に金属を埋め込む大きな手術を行い、半年間の入院を経て帰還したが、時遅く母親は亡くなっていた。自暴自棄になるミッキー、しかも彼は前頭葉下部の損傷で感情のコントロールができなくなっていた。(というような人生だったと思います)。以下は映画のとおり。

ロンドンゾンビ紀行粗暴1

●兵役帰還後
圧倒的な体力があり、切れると何をしでかすかわからなくなった。恐ろしくて地元のワルも近づかない。金属板入りの頭突きは車のボンネット凹ます威力。
大脳とその周辺は損傷をまぬがれたため、学生時代の勉学の成果もありワルたちの中では抜群に頭がキレた。そのため、ドラッグと銃の売買で大きく儲ける。テリーとアンディに銀行強盗に誘われ、ゾンビ騒動に巻き込まれた。

ロンドンゾンビ紀行粗暴時代2

●ゾンビになり、死亡
ゾンビに襲われ、その体に銃を撃ち込むミッキー。が、ゾンビは頭に撃ちこまないと倒すことはできないため、腕を噛まれてしまう。あまりにも有名なゾンビの頭が致命傷という事実を知らないわけはないので、これも前頭葉損傷による記憶障害の影響と思われる。ゾンビ化後は頭に埋め込まれた金属により、頭の攻撃をことごとく跳ね返すハイパーゾンビになっが、最後は元兵士にふさわしく手榴弾を口に入れられて爆発した。イラク戦争の被害者でもあった、享年33歳、合掌。

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