ふくたろう🐣煩悩ライブラリィ

Rudens. 文化人類学者もどき。普段は福島の海側の街にてのさばっております。 コミュニ… もっとみる

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Rudens. 文化人類学者もどき。普段は福島の海側の街にてのさばっております。 コミュニティマネジャーの畑でもそもそと。

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  • ガバコラム

    論理ガバガバ。 悟りのような、本質のような、よくわからんそれっぽい事をそれっぽく。

  • Well-being,Well-dying.

    よく生きることと同じぐらい、よく死ぬことも大切にしたい。 そんな僕の思いが詰まった死にまつわるアレコレです。

  • Rudens

    文化人類学をバックグラウンドに持つ筆者が、3年間のローカルライフで得た参与観察の不定期連載です。 贈与とかソーシャルキャピタルとかに関するあれこれを玩具箱のようにぶっ込みます。

  • ヒカリイチ

    闇市があるなら光市があったっていいじゃないか。 なぜ仕入れたか。どこへどうやって持っていこうか。どう使われているのか。 そんなところを。

  • ライフスタイル実験ログ

    アドレスホッピングをはじめ、いろんなライフスタイル/サービスをを実験したログの置き場 浦和実家ぐらし→アドレスホッパー→Co-livingで日本を冒険→墨田区で木造長屋暮らし→シェアハウス暮らし→福島県で地方ぐらし←今ここ 次はバンライフ画策中

最近の記事

浜通りという地のインド性、危険性について

浜通りという地は、なぜ特殊性を帯びるのか?浜通りの地は、若者を受け入れ、活躍する土壌がある。 そこには間違いなく震災・原子力災害の影響が絡んでいて、実に複雑である。 プレイヤーの層が失われてしまったという負の側面と、ピンチをチャンスに、新たな生業・産業を興そうという国の支援制度や、新たなチャレンジを応援しようという地域コミュニティなどの正の側面がある。 まず、この地には現代社会を生きる人、特に都市で生きる経験をした人には特異に見える。 あらゆる余白が塗りつぶされるように拡大

    • 前提を共有しない人と定期的に話すことの効用について

      前提を共有しない人と定期的に話すことの効用について。 僕らは普段コミュニケーションをとる。 ところで、最近誰と取ったか? 思い返してみてほしい。友達やパートナー、職場の仲間、家族など、初めての人と喋ることは何割ぐらいだっただろうか? 多分意外と、日常人は初めましての人と喋ることって相対的には少ないのではないだろうか。 ところがどっこい、僕は1週間で初めましての人と少なくとも20人、多い時で100人〜200ぐらいとお話をする。 福島の沿岸部という人の流れが激しいエリアという

      • 浜通りの車窓から いわき→小高

        ごきげんよう。福太郎です。 暑いのでサムネは冬景色で。 ここ二日間、南相馬→小高からいわきを往復する機会があった。 1回目は車で。2回目は電車で。 理由はハンコ出社ならぬ、ハンコ来店である。 浜通りの美しくも複雑な車窓についてを記そう。 いわき駅 多くの人が乗る。若者、学生、ビジネスまん、老若男女が乗る。 浜通りの玄関口いわきらしく、それなりに栄えている。 草野 街中エリアをぬけ、早くも田園風景に出会う。美しき緑の絨毯は、黄金色に色づき始めてきた。 久野浜〜広野

        • ソーシャルキャピタリストへの道

          西に地域を知りたいという学生あれば、対応する。 東に協業プロジェクトを起こしたい者あれば、協力する。 北に移り住みし民がやってくれば、繋ぎ取りなす。 南に砂に埋めてくれというつがいあれば、出動する。 地域づくりの言語、移住の言語、地元の言語、ビジネスの言語、ありとあらゆる文脈に適応しながら、何かと何かを取りなす。 先日とある二人の人にすごいねと言われた。 Aさんには、アテンドしたり案内したりというのをやり続けられること。 Bさんには、誰とでも平たく仲良くできること。 ま

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          生活者としての矜持

          おばんです。 結構職業柄学生さんのインタビューを受けることが多いもので、これからのラッシュは少し憂鬱な時期です。 ただ、インタビューは必ずしも無為なわけではなく、自分が深層的に考えていることを言語化してくれたりもします。 ここで暮らすもの・活動するものへ、そうではない者が、より文献・デスクトップリサーチでは足りない情報を補うために話を聞く。 そこで聞かれる側は答えるわけで、あるが、なんか自分でも思ってもいない深層的なことが喋るに紡がれてくることがある。 そんな営みであ

          カヘッカヘッカヘッカヘッ てなんだよ(君生きみたよ

          最初の感想。??????最初は多くの人がこうなっただろうし、僕もそうなった。 面白かっただとか、すごかっただとかも出てこずに、リアルに千鳥の大吾みたいな状態だった。 とりあえず、起承転結を思い出して、人と一緒に見てたのでその後カフェでちょびっとあれがああだったのかなとかをお互いに交わした。 1日、とりあえず解説動画や感想ブログを漁るそれでも、何かを見出そうとしてあれこれと解説の動画を身漁る。 場面がたくさんあったので、記憶が紡ぎ出される。 それでも、「映画マニアの」演出

          カヘッカヘッカヘッカヘッ てなんだよ(君生きみたよ

          産業とは縦糸。文化とは横糸。

          いかにして布を生み出せるのだろうか、という問い。 先日、DJナイトイベントを開催した。 都会的なエンタメに乏しい相双地域、小高において、一夜限りのクラブが生まれる。 総勢40人以上の方にお越しいただき、フロアを5人のDJが盛り上げた。 産業とカルチャーのタテイト、ヨコイトを感じた。 「縦の糸」は産業。細かな繊維一本一本を撚り合わせ、伸ばしていく。経済も作る。 「横の糸」は文化。 縦糸のような目的性よりも副産物的だったり、経済的効用は薄いかもしれない。しかしながらそれが組

          産業とは縦糸。文化とは横糸。

          エスノグラフィックローカルライフ

          学生さんより、インタビューを受ける用が増えてきた。 その中の一つで、同じ人類学を学ぶ子からエスノグラフィーしてますね!と言われた。 ビジネスエスノグラフィー。応用人類学っていうんだって。 ぼくはコミュニティマネジャーなので、人のあれこれの機微を捉え、それを時に翻訳者だったり企画者だったりコーディネーターだったりを生業にして、ローカルで食っている。 もう学徒ではないのに、(学びの姿勢は放棄してはいけぬが)”へき”としてせずにはいられない、天賦の才を持っているのだろう。

          エスノグラフィックローカルライフ

          文化と産業、チホーソーセーの鶏と卵

          今巷で言われる地方創生は産業が先行している。 地域で「いや、産業より文化でしょ!」という先達の言葉から紡がれ始めた随想録。 🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏🐏 地域が地域たる、インフラとしての保全が不可能になった時、または人間が身体的に遺伝子をもうこれ以上増やせないと悟った時、最後には文化を拠り所にするのだと思う。 特に僕が住む福島沿岸部は原子力災害で、土地にン百年と根っこを張っていた文化が破壊され、殲滅されたことすらあった。 だが、転んでもただじゃ起きな

          文化と産業、チホーソーセーの鶏と卵

          ソーシャルキャピタルの勘案その1

          地域に入る(特に都市部から)人はゲゼルシャフト的思考をナチュラルに持っている 都市という中心・競争環境に居座るには常に外部へ弾き出す淘汰圧があり、抗うには能力が必要。 私は何ができるのか、という有用さを個人のアイデンティティにしがち。 一方地域ではゲマインシャフト的な思考回路が優勢な面がある。 ただいる、共にあることで良い。むしろ共同体が維持されるキーはそこにある。 それに適応ができることが地域に根がはえる時なのかな。 昨日先達との会合での気づきであり、過去の僕は完全

          ソーシャルキャピタルの勘案その1

          生命エネルギーのD2Cを通じて実感した、「地球1個分の暮らし」

          春までコミュニティマネージャーを務めた コミュニティPOOLOの方々で愛知はカンガルーの足先渥美半島へ。 最初は泥遊びがしてえ!という浮かれポンチテンションだったが、ファームステイ「渥美どろんこ村」では地球一個分の暮らしという思想に触れさせていただいた。 ホストの方が到着早々、絵本を読み聞かせてくれる。その時点で「あ、このテンションちゃうな」と全員が気づく。 「日本人の平均的な暮らしをする場合、地球2.9個分の資源が必要になる。」という提議から「命を人間も、鶏も、昆虫も

          生命エネルギーのD2Cを通じて実感した、「地球1個分の暮らし」

          26 朱夏になる

          不肖、26歳になり申した。 失われゆく若さと、手に入れていく経験。 どんどんと変化する自分の内面の成熟を引き続き綴りゆこう。

          オラお江戸さ行ったべ 春

          ごきげんよう、あるいはおばんです。 時間がちょいと経ちましたが、先日のお江戸遊行ログです。 そもそも僕が江戸に足を伸ばす理由 〜東京の非常識、福島の常識、その逆も然り〜一つは、情報を獲得しにいくため。 福島県の沿岸部に居住している僕の住環境は、色々と特殊な環境です。 電車が3時間に一本なのですが、地域にはガンガンと起業家や事業者が進出する。 片田舎の街と思いきや、スタイリッシュなお店やサービスがあり、それを目掛けて人々がやってくる。 素直にいて色々と特殊な環境なので、一

          ソーシャルキャピタリストの存在 序章

          ごきげんよう。 もしくはおばんです。 最近暖かくなってきた一方でジム通いの火が見事に途切れた福太郎です。 みなさんベンチャー企業に投資をする「ベンチャーキャピタル」ってご存知ですか? 何かコトを起こす際、お金が必要な時には時に「借金」をすることが一般的にと思いつきますよね。身の回りの知人からか、銀行か。 そんな時代があたりまえだったのですが、21世紀にはインターネットの力や会社を起こすための資本金が必ずしも必要なくなり、ワンピースの大海賊時代よろしく大起業時代と言われてま

          ソーシャルキャピタリストの存在 序章

          人生のトランジション期を共にあること POOLO4期を終えて

          POOLO4期が終わった。 (これを書いている3月25日に日付が変わった時点ではギリ終わってないのだけど) コミュニティマネジャーというポジションで携わらせていただいたので、自分も卒業noteを書いてみようと思う。 ①始まる経緯が既にエモいディレクターSHUKAさんからのPOOLO4期コミュマネオファーがきた。 自分の心臓が跳ねた。 僕はファーストキャリアで福島県の海側にある南相馬市という場所で活動している。 3.11に伴う原子力災害の影響で人口と経済がリセットされた場

          人生のトランジション期を共にあること POOLO4期を終えて

          ウェルビーイングってなんだか言葉にした途端に何かが抜け落ちる気がする

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