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マーケティングデータ解析について纏めてみた!(ブランド解析編③)

University Virginia の授業を受講したので、シェアと自分の頭の整理を兼ねてノートに。今回は自社のサービス Brand の価値の解析編②となります。

第3回のノートにてブランドの価値を解析するための要素のお話をいたしました。
今回は、Brand Equity(ブランドが顧客、取引先、または社会全体に対して持つさまざまな無形的な資産価値) の計算を実施します。
計算思想はシンプルで、ブランド名がついた商品・サービスから、ブランド名なしの商品・サービスの費用を差し引いて Brand Equity を求めます。
まず、計算式の紹介です。

□計算式
Equity = {[Revenue Premium - Additional Variable Cost]*[1 + d]}/[1 + d - r]
Revenue Premium: ブランド名ありの商品が稼いだ収益
ブランド名なしのAdditional Variable Cost: 変動費
d: ディスカウントレート、将来どれぐらいの割合でお金が増えているか
r: 安定率、このブランドが安定したブランドか否か

計算式は上記のように現すことができます。

実際の例で計算をしてみましょう。

無題のプレゼンテーション

まず、上記はとある年のあるブランドの仮のデータとします。今回、Private Brandが 20% の利益をプラスで産んでいると過程をします。
まず Revenue Premium を求めます。

Annual Revenue Premium/HH = [(0.251*0.75) - (0.99*0.24)]*4.6= $0.76

次に、Additional Variable Cost を求めます。

Additional Variable Cost = (0.251 - 0.99)*(1 - 0.2)*4.6 = $0.13

ここで、 1億世帯があると仮定をすると、Annual Brand Equity は下記のようになります。

Annual Brand Equity = (0.76 - 0.13)*100,000,000 = $ 63,000,000

以上が実際の計算例となります。
個人的にもう少し実用的なレベルで纏めたいなと思いますので、またブランド解析については引き続きまとめていきます!

□過去のマーケティング関連記事
第1回 マーケティングデータ解析についてまとめてみた!(マーケティングの考え方編)
第2回 マーケティングデータ解析についてまとめてみた!(データ活用のステップ)
第3回 マーケティングデータ解析について纏めてみた!(ブランド解析編)
第4回 マーケティングデータ解析について纏めてみた!(Customer Lifetime Value 編)
第5回 マーケティングデータ解析について纏めてみた!(ブランド解析編②)


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