フォント強化月間① 書体クイズ
こんにちは!株式会社 form and craft です。
本noteでは、弊社内で実施している学びのプログラム「フォームアカデミー」について記録していきます。(アカデミーの目的や今までの活動についてはこちらをご覧ください)
先日「フォント強化月間」講座が開講されましたので、今回はその模様をお届けいたします。
1. 書体クイズ
さて!突然ながら、皆様お馴染みの雑誌「BRUTUS(2022年10月15日号)」の表紙にて使用されている書体は何か分かりますか?
早速ですが、答えはこちらです!
メインで使われていた「Trajan」は、古代ローマ期に作られた歴史の重みを感じられる書体です。ユーミンのレジェンド&ノスタルジック感に合わせてセレクトされたのでしょうか。
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今回のアカデミーでは、このようなクイズを通して、書体への理解を深めるワークショップを行いました。
3〜4名の少人数グループを複数作り、30分程度の時間の中で該当する書体が何かをチーム内で相談しながら調査しました。
結果としては、「見出しゴ」と「Trajan」は正解したチームが多くありましたが、「Frutiger Next」まで正確に特定できたチームはありませんでした。(Frutigerまで辿り着いたチームはあったのですが……Nextまで特定できず、惜しい!!)
正解・不正解はさておき……参加者にとって、書体だけにじっくりと向き合う非常に貴重な時間になったことと思います。各書体の作りや特徴など、今までになかった新たな気付きがあったのではないでしょうか。
2. 書体の調べ方
書体の調べ方については、チーム・個人によって様々な方法がありました。
現在では画像検索等も身近になってきていますが、書体への理解を深めるためにも、最終的には目視で確認をしたいところですね。
3. 書体を知る
クイズの後は弊社のアートディレクターより、欧文・和文書体それぞれの特徴やその選び方について紹介頂きました。資料の一部を共有いたします。
「書体を選ぶ際は『感覚(デザインにフィットするか等)』と『知識(歴史的背景等)』両方の視点から選べると良い。片方だけの視点だと偏ってしまう。」というアートディレクターの言葉が私は特に印象に残りました。
私自身「何となく、おしゃれ/かわいいから〜」というような理由だけで書体を選んでしまい、「なぜこの書体なのか」という理由づけが弱くなってしまうこともありました。
今後は、その書体のキャラクター(目にした人に与える印象)を考えたり、歴史・背景を学んだりといった点に力をいれつつも、「かわいい/おしゃれ」といった自分の感性も大切にしていきたいと考えています。
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次回の投稿も乞うご期待ください!
どうぞよろしくお願いいたします。
text:S.N
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