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明日決まる

明日、3月13日。
わたしが留年かどうか決まる日。
職員会議で話し合って、ひとりでも反対の先生がいたらダメらしい。
無理だってわかってるけど、でもかすかに期待してしまうバカな自分がいる。
期待なんかしちゃダメ。
傷つくってわかってるでしょ。

ずっと心の中でシミュレーションしてきた。
留年が決まって、通信に転校する手続きをして、今の学校と友達とさよならすること。
まだ苦しい。みんなと離れたくない。
思い出す。
「よよちゃんが通信に移るならうちらもそうする!」って言ってくれたね。
素直に喜べばいいのに、いや、表面上ではそう振る舞ったけど、心の中はずたずただったよ。
できないことは言わないでほしい。
どうせ自分たちは進級するくせに、そんな残酷なこと言わないでほしい。
ごめんね、こんなこと思っちゃって。

今日、学校で先生が言ってた言葉。
「高校2年生も残すところあと1日!」
修了式に出たら、わたしはもうあそこへ行けなくなるんだ。
あと1日しかない。
胸がむぎゅってなる。苦しい。
怖いな。怖いよ。
わたしたちもう友達でいられなくなるかもしれない。
物理的に距離ができるとどうしたってそうなるよね。
みんなは忙しいだろうし。
ひとりでいろんなことに耐えなきゃいけない。
今までは、みんながいたから頑張れてたのに。
みんながいるから、こんなに今の学校に執着してたのに。

今日は、学校で大掃除があって、自分のロッカーを拭きました。
全面を、丁寧に。
ロッカーもこれが最後なんだなぁと思うと、妙に愛着が湧いてくる。不思議。

そういえば、1人、留年するかもしれない友達がいるのだけど、その子は神社に祈りに行くとか言ってた笑
まあ、あなたは留年しないから大丈夫だよ。
出席日数大丈夫だし、テストの点なんてどうにでもなる。
わたしとしては、いっしょに通信行ってほしいけどさ。
留年が決まったら家に電話がくる。
その子は、それに怯えてて。
その時点で、まだ可能性があると思ってるってことだから。
わたしはもはや怖くないもん、電話。

明日決まる。
明日、決まる。

明日どう過ごそうかな。
家にいても苦しいだけだし、遊びに行こうか。
外には出たくないけど、家にもいたくない。
誰とも会いたくない。
ひとりでぶらぶらするか。

結局、なるようになるのです。
(最後に悟る)

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