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<なつみの本紹介> #23 ハグとナガラ/原田マハ

あらすじ

 恋も仕事も失い、絶望していたハグ。突然、「一緒に旅に出よう」と大学時代の親友ナガラからメールが届いた。以来、ふたりは季節ごとに旅に出ることに。気がつけば、四十路になり、五十代も始まり。。。人生の成功者になれなくても、自分らしく人生の寄り道を楽しむのもいい。心に灯がともる六つの旅物語。

感想

 旅がしたい!!2冊続けて旅に関する本を読んでしまったため、ぼくの好奇心がうずうずしています。知らない土地に行って、きれいな景色をみて、おいしいものを食べて、地元の人と触れ合って。そんな旅を、11月のはじめにすると今決めました!その前に、この前の旅の日記をまだ書いていないので、そっちを終わらせます。

 笑いあり、涙あり、女の友情が垣間見える、心温まる作品です。ハグとナガラそれぞれの母親の話がリアルに描かれていて、いつか自分も親の介護をする時がくるのかと考えさせられました。それぞれ抱えているものは違っても、言葉を交わさなくても、旅をすれば互いをなんとなく理解し合う。そんなハグとナガラの関係が素敵で、友人の大切さを思い知らされます。

 この本の中には白神山地への旅の話があるのですが、この話、泣けます。詳しくは書きませんが、久しぶりに電車の中でうるっときてしまいました。ぜひ読んでみてください。おすすめです。

グッとワード

 人生を、もっと足掻こう。

 これはナガラがハグを旅に誘ったメールの一番最後に書かれていた言葉です。四十代独身女性の言葉なので、二十代のぼくが言及するのはおこがましいですが、ぼくももっと人生を足掻きたいです。コロナのせいでやりたいことがうまくできない環境ではありますが、その中でもどうにか足掻いて楽しみたいし、吸収できることがあればどんどん自分のものにして成長したいと思っています。大人になってから、もう一度この言葉を読みたいものです。

2021/10/11

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