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「共感」と「同調」の違い、わかりますか?

こんにちは。フォレスト出版・編集部の美馬です。

先日の投稿では、「共感力」が高く繊細すぎる「エンパスさん」がその繊細さを武器に変えるための方法が述べられた新刊を紹介しました。

にじのなおみ・著『繊細すぎるエンパスさんだからわかった幸せの法則』では、繊細な人が陥りやすい「同調」という落とし穴について詳しく述べられているのですが、混同されがちなのが「共感」です。「共感」と「同調」の違い、わかりますか?

似ているようでまったく違う「共感」と同調」

繊細な人は共感性が高いという特徴がありますが、共感性が高いだけなら、じつはたいしてストレスを感じないのでは? と思います。

前提としてエンパスさんは、人から感じたエネルギーを吸い込んでしまうようなのですが、その時に起こっている現象はじつは「同調」だと言います。

本書では、この現象をオレンジジュースにたとえているので、その内容を引用してお伝えします。

(前略)
 たとえば、あなた自身が、美しい湧き水のようなエネルギーだとします。そんなあなたの目の前に、オレンジジュースがあったとします。その際、共感が強いだけならオレンジジュースを見ても「オレンジ色が綺麗で、濃厚で、とても美味しそう」と感じるだけです。
 しかし、同調が強い場合は、目の前のエネルギーを自分の中に取り込んでしまうため、「あ、オレンジジュースだ……」と感じた瞬間、あなた自身の波長もオレンジ色の波長と同調してしまうのです。そして同調すると一気にそのオレンジ色のエネルギーがあなたの中に流れ込んできてしまいます。
 前提として、エンパスさんはエネルギー帯が透明である傾向があります。それは言い換えると、美しい真水のようなエネルギー帯です。だからこそ、その性質ゆえに何色にも染まりやすく、濃厚なオレンジジュースと同調すると、あなたの心はたちまちオレンジ色に変化してしまいます。

 この共感と同調の違いをもう少し別の角度から補足してみます。
 たとえば、AさんとBさんが同じ映画を鑑賞したとします。映画は、心揺さぶるヒューマンドラマで主人公のさまざまな感情がドラマチックに描かれています。そんな映画を観て、AさんもBさんも感動します。
 Aさんは主人公のさまざまな感情に共感し、「苦しかったね、大変だったね」と心揺さぶられますが、鑑賞後は一呼吸おいてスッといつもの日常へと戻っていきます。
 一方で、Bさんはエンパス気質がゆえに、映画鑑賞をしながらその世界観にどっぷりと同調してしまいます。共感を飛び越えて同調してしまったBさんは、鑑賞後も主人公の苦しみ、寂しさ、悲しさなどが自分の感情と一体化してしまい、しばらくその感情が抜けない日々を過ごすことになります。

にじのなおみ・著『繊細すぎるエンパスさんだからわかった幸せの法則』より

「同調」が生み出す負のエネルギーとは?

もう1つ、日常的なたとえとして、会議のシーンが例に挙げられています。

 今日は週に1回の定例会議。あなたと参加者がそれぞれの意見を述べ合う中、参加者の1人が突然、会議の意図とズレた発言をしました。すると、誰も口には出さないけれど、「なんかよくわからないこと言っているなあ」という不穏な空気が漂ってきます。
 それに対して、「何だか空気が悪いな……」程度で終われば、たいした問題にはなりません。しかし、この会議室全体の不穏な空気やピリついたエネルギーが自分と繋がってしまい、エンパスさんの中に一気に負のエネルギーとして入ってきてしまうのが、同調の怖いところです。
 そこに負のエネルギーが流入すると、自分でも押さえの利かない突発的な行動が現れることがあります。
 たとえば、絶対にここで発言してはいけないと頭ではわかっているのに、「いや! それはおかしいです!」と空気を読まず、むしろその場のエネルギーの勢いを借りて発言してしまう人がエンパスさんには多く存在します。
 もちろん、自分の強い意志で発言したのならば問題はありません。そうではなくて、その場のエネルギーと同調した結果、吸い込んでしまったエネルギーを吐き出すために、自分の想いと反した行動や発言をしてしまうことが問題となります。

にじのなおみ・著『繊細すぎるエンパスさんだからわかった幸せの法則』より

これらのたとえから、エネルギーの観点から見ると「同調」と「共感」はまったく異なることがわかります。

著者曰く、共感はそのエネルギーの色を感じ取る力で、同調はそのエネルギーと同じ色に染まってしまうことだと言います。どちらが心と体により影響を与えるかは明確ですね。

エンパスさんは、本来透明性の高い波長帯を生まれ持っている人がほとんどとのことなので、多くの場合、同調したエネルギーの色に染まってしまいます。

残念ながら自分が持っているこの特徴(繊細さ)は、あなたが生まれながらに持っている気質であるため、完全に取り除くことはできないと思います。

しかし、著者はそれを取り除くのではなく、しっかりと磨くことで、本人がまだ気づいていないエンパスだからこその可能性を掘り起こし、人生最高の自分を見つけることができるとしています。

この作業をするうえで重要となるのが、「エネルギー」の理論をしっかりと学ぶことです。そして、エネルギーを上手に扱う方法を身につけることも必要だと言います。

そのエネルギー理論とは、ズバリ「エンパシー・メソッド」。著者独自に編み出したエンパシー・メソッドについてはぜひ本書をお読みになって実践していただければと思います。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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