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第7チャクラまで開いてみませんか?


「日本で唯一、第7チャクラまで開ける人がいるんだけど、会ってみる?」

麻布十番で打ち合わせを兼ねた焼肉ランチをしているときだった。その日オーダーしたのは1200円のカルビ定食だった気がする。いかにも「昭和の焼き肉屋」といった風情の店が出すカルビは少し硬めで歯ごたえがあり、肉らしい肉の味がした。食後出されたコーヒーは煎りたてではない微妙な味がした。

「え、なにそれ、どういうこと?」

相手の目の奥がキラリと光るのを俺は見逃さなかった。
そして、すかさずこう畳みかけられた。

「クリスタルボウル。クリスタルボウルでチャクラ開けるの」
「とにかく、来週あるから、来てよ」

来週に何があるのかよくわからない。しかし、ここで俺の第六感が囁いた。「つべこべ言わずに、とにかく行け」と。

その第六感は正しかった。

1週間後、俺はとんでもない体験をすることになる。

――――こんにちは。フォレスト出版の寺崎です。
知人に誘われたのは、クリスタルボウルの演奏会で、場所は王子でした。

正直、ちょっと怪しいなと思いました。

なんでも、クリスタルボウルという楽器の演奏を通して、聴いた人の第1チャクラから第7チャクラまで順に開けちゃうすごい人がいるらしいのです。クリスタルボウルとは、文字通りクリスタル(水晶)でできたボウルの形をした打楽器で、こんな形をしてます。

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「チャクラって、なに?」と疑問な方にはのちほどご説明しますが、要はスピリチュアルの世界で言われている「人体のエネルギー網」みたいなもの。第7チャクラが開くととんでもないことになります。そこから宇宙のエネルギーが降り注ぐといわれています。

初クリスタルボウル体験にビックリ!

「やっと来た来たー!早く!始まっちゃうよ!」

すでにその知人は先に会場に入っていました。
遅刻ぎみなので、やや急ぎます。

会場は王子にある創業明治22年の老舗ベーカリー「明治堂」が1階に入った小さなビルの4階。やや狭めのオフィスを抜けた奥に、ヨガスペースのような空間があります。知人が「すごい人」と太鼓判を押す人物が部屋の奥から白装束で出迎えてくれました。それが初対面の永田兼一先生でした。

「怪しい・・・」
(永田先生すいません!当時はぶっちゃけそう思いました)

「それでは始めましょう」

まずは体をほぐす柔軟体操のようなイントロダクションをやります。それから、頭をクリスタルボウルのほうに向けて、体を仰向けにして寝ます。

演奏者である永田先生の周りには、左から大・中・小という感じで7つのクリスタルボウルがズラッと並んでいます。

いよいよ演奏が始まりました。

「ボォォォーーーーーーーーン・・・」

意外と音量が大きいけど、音質がまろやかだから心地いいな、あーなんかここ数日忙しかったから寝ちゃいそうだなぁ。そんなことを思いながら音の世界に身をゆだねていました。だんだんと意識がなくなっていき、そのうちうつらうつら眠ってしまいました。

すると、その瞬間がやってきました。

全身がぞわぞわと熱くなり始め、これまで感じたことのない感覚に襲われたのです。目をつぶった脳の奥底から宇宙的な風景が広がってきました。なんとも言葉で形容しがたいのですが、1ミリ、1センチ、1メートル、1キロ、1万キロ・・・と、無限大まで距離感がどんどん広がって、宇宙に意識が飛ぶような感じです。

約20分ほどの演奏が終わります。

「どうでしたか?」「何か変化ありますか?」

どうしたもこうしたもない!こりゃスゴい!

まちがいなく感動体験でした。

「この演奏を収めたCDブックを企画しよう」

こんなきっかけで生まれたのが『聴きながら眠るだけで7つのチャクラが開くCDブック』という本でした。

クリスタルボウルの音色の秘密

演奏後、永田先生が丁寧に種明かしをしてくださいました。

 クリスタルボウルは、お寺のお堂にある、銅でできたおりんのような形をしています。大きさは、直径約10センチのものから、大きなものでは約60センチ以上のものまであります。
 クリスタルボウルの音色をはじめて聴いた方からは、「お寺の鐘のよう」「なぜか懐かしい感じがする」という感想をよく聞きます。クリスタルボウルは世界的に人気が広まっていますが、日本人には特に馴染みやすく、心が静まる音色のようです。
 私自身、クリスタルボウルの音をはじめて聴いた時の驚きは、それはもう言葉では表現しがたいものでした。いちばんの衝撃は、音は耳を通じて外から入ってくるものだと思っていたのに、体の内側から音が鳴っているような感覚だったことです。音が骨にジンジンと響いてくるように感じました。
 実際、クリスタルボウルから発せられる音(波動)の波動域は、私たちの耳で認識できる範囲をはるかに越え、超音波にまで達しています。平原では、はるか2000メートル先にまで達するといわれるほどです。
 高周波は自然界の音に多く、川のせせらぎや鳥のさえずりや草原を吹く風の音などがあります。これらはドーパミンやセロトニンなどの脳内ホルモンの分泌を促します。
 したがって、喜びやウキウキした気分を感じやすくなったり、心が安定します。また肌の深部まで届き、細胞が活性化するので、美肌や若返りの方向へ進みます。
 クリスタルボウルから数センチ離れたところに手を置き、その響きを聴くと、簡単にその音が体を突き抜けていく感覚を体感できます。
 クリスタルボウルの音は耳から脳を介して伝導されるだけではなく、体内に直接働きかけ、細胞レベルに波動を与えているのです。

「体の内側から音が鳴っているような感覚」というのはすごくよくわかります。クリスタルボウルの音は、耳では認識できない高周波を含んでいて、細胞に直接働きかけるのですね。でも、なぜそんなことが可能なのか?

 なぜ、クリスタルボウルは細胞レベルに波動を与えることができるのでしょうか。それは、クリスタルボウルの素材に理由があります。
 クリスタルボウルは、その名の通り、クリスタル(水晶)でできています。正確には、粉砕された天然の水晶であるケイ素をもとに、大小さまざまな型に入れ、3000度〜4000度の高熱で溶解し、成型されたものです。
 実はこのケイ素は細胞内のミネラル成分で、人間の骨の中にも存在しています。
 クリスタルボウルの音色が体の内側から響いているように聴こえるわけは、私たちの骨の中にあるケイ素と共鳴して、骨を細かく震動させているからなのです。その骨の振動は体内の60〜70%を占める水分を振動させ、全身に伝わります。

 クリスタルボウルは素材が99・99%の水晶であるため、とても繊細な楽器です。演奏者の想いや力までもが影響するので、演奏方法を正しく学ぶ必要があります。
 クリスタルという素材はたいへん伝導率がよく、コンピューターやICチップ、テレビ、時計、レーザー機器、医療機器など、狂ってはいけない精密機械の心臓部分によく使われているのをご存じの方も多いでしょう。
 8万年前、地中海から大西洋にかけて存在していたとされる超古代文明アトランティス大陸では、クリスタルが地面に表出していて、現在の石油のように燃料として使われ、現代をしのぐほどの技術発達に貢献していたそうです。クリスタルボウルは、そのアトランティスで人々の心や身体を癒し、治療として使われていたという説があります。
 発見されたのは約40年前、エジプト文明の壁画に描かれていた絵と文字を解読し再現したものです。
 伝説においてアトランティス大陸が一夜でなくなると予言した人たちがノアの箱舟でアトランティスを脱出したといわれます。生き残った人たちは、学校の教科書に出てくる四大文明(エジプト文明・メソポタミア文明・インダス文明・黄河文明)とマヤ文明をつくったとされます。5大文明はアトランティスがルーツなのです。そう考えると、エジプトの壁画にクリスタルボウルの絵が残っているのもうなずけます。

なるほど。ポイントは「ケイ素」だったのですね。クリスタルボウルの純度99.9%のケイ素の振動に人体が共鳴する。じつに理にかなった話です。

ところで、クリスタルボウルとチャクラの関係はどうなっているのか。

チャクラとはなにか?

そもそも「チャクラ」が何なのか。簡単にご紹介します。

 チャクラとは、誰もが体の主要部分にもっているエネルギースポットのことです。
 主要なチャクラは、尾てい骨から頭頂部にかけて、脊椎に沿って縦に7つあります。
 簡単にいうと、チャクラは、生命活動や生活・愛・学び・心をコントロールするために必要なエネルギーが、出たり入ったりしながら循環している「気の出入り口」です。
 チャクラは、体内で気のエネルギーがめぐる竹の節のようなものであり、私たちはチャクラを通して、外界と体内の気のエネルギー交換を行なっています。チャクラという言葉はインドから伝わり、サンスクリット語で「回転する輪」を意味します。
 個々のチャクラは、宇宙が渦を巻き回転しているように、それぞれの場所で円盤のようにクルクル回っており、中心の輪が開いたり閉じたりするのに合わせて、生命エネルギーを受け取ったり消化したり伝達したりしています。
 チャクラが開いた状態というのは、チャクラがクルクル回り、中心の輪がどんどん大きく開いているということです。その輪が開けば開くほど、生命エネルギーがたくさん循環します。
(イラスト・ヤマグチカヨ)

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 私たちは常にチャクラをできるだけ開き、良好なエネルギーを取り込んでマイナスエネルギーを体外に出し、体内のエネルギーの流れをスムーズにしておく必要があります。人間が生命を維持するためには「空気」「水」「食べ物」が欠かせませんが、もうひとつ、大事なものがあります。なんでしょうか。
 それは「光」です。
 太陽の光を浴びると、人は元気に明るくなりますね。太陽エネルギーは脾臓に蓄えられます。その太陽エネルギーはチャクラを通して、身体の臓器や器官をめぐります。
 健康で前向きに行動したり、精力的に活動をすることができるのは、そのエネルギーのおかげです。しかし、チャクラが閉じていると、そのエネルギーの循環が滞ってしまいます。
 日常的に太陽エネルギーを浴びる量が極端に少ない場合も、チャクラは閉じていきます。精神的に暗闇の中にいるようなものですから、恐怖を感じやすくなったり、前に進めなかったり、心が後ろ向きになったりするのです。

人間が生命活動を維持するためには「空気」「水」「食べ物」が欠かせない。加えて、「光=太陽エネルギー」がないと、みんな死んでしまう。その「光のエネルギー」を取り込むのが「チャクラ」というわけです。

なぜ、クリスタルボウルがチャクラに効くのか?

なんとなく、だんだんわかってきましたが、ついでにクリスタルボウルの演奏がチャクラになぜ作用するのか、もう少し紐解いてみます。

 通常、私たちは自然にチャクラをコントロールしています。特別な意識をもたなくても、「幸せだな」「楽しいな」とポジティブな感情を感じればチャクラは開き、ネガティブな感情に囚われれば、チャクラは閉じていきます。しかし現代人のチャクラの開き具合は小さく、本来の3割くらいの大きさしか開いていません。
 全開はすべてが一体と思える状態です。
 その理由はさまざまですが、人間らしい自然な生活からかけ離れた、人工的な環境で暮らすストレスがおもな原因です。
 7つのチャクラに対応したクリスタルボウルの音色は、何もせずただ聴いているだけで、そうしたストレスで疲れた脳を休ませ、気持ちを静め、私たちに深い癒しと大きな安らぎをもたらします。また、閉じていたチャクラを開かせることもできます。
 クリスタルボウルの音がもつ波動は肌や骨まで伝わり、体全体を包みます。私たちが感じる太陽光線よりもずっと微細で浸透性の高い周波数のため、演奏者の波動が影響しますが、私たちの体の37兆もの細胞の原子核に直接影響を与えることもできるのです。
 聴く人がクリスタルボウルの音の世界にスムーズに入っていくと、純粋で調和のとれた音の響きが身体と心のさまざまなブロックを溶かしてくれます。

微細で浸透性の高い周波数だから、人体の37兆の細胞の原子核に直接影響を与えると。すごい話です。

そいういえば、演奏会の最後に永田先生が「みなさん今日はお酒控えておいたほうがよいかも。いま血流がサラサラになってますから、ちょっとのお酒で酔いますのでご注意」と言っていたのを聞いて、疑り深い私は「ホントかな?」と思い、その知人と帰り道の串カツ田中で飲んだのですが、ハイボール2杯で完全に酩酊しました笑(→永田先生の話はホントだった!)

クリスタルボウル視聴ページをご案内します

永田先生は「クリスタルボウルの演奏には、演奏者の心のコンディションが現れる」と言います。なので、その日の体調によって演奏の質が変わってくるそうです。

本書『聴きながら眠るだけで7つのチャクラが開くCDブック』に収録した演奏はまさにミラクル。発売と同時に全国から読者の反応がすごくて、ビックリ。Amazonのレビューもまたたく間に絶賛のコメント。

演奏が素晴らしいのはもちろんのこと、高く評価いただいたであろうと思われるもう一つの理由がありました。それは、裏方として支える優秀なレコーディングエンジニアWさんの存在。

付属CDは都内某所のスタジオにクリスタルボウルを運び込んで収録したのですが、たまたま担当してくださったエンジニアのWさんがじつはスゴイひとだったのです。坂本九以来、53年ぶりにビルボードTOP40にチャートインしたBABYMETALの録音を手掛けたりした方だったのです(お名前は控えさせていただきます。気になる方は本書クレジットをご確認ください)。

毎回、演奏を録音したあと、効果音を加えたり、音量レベルを微調整したり、マイクが拾ってしまった雑音を削ったり、かなり編集作業に時間がかかるのですが、Wさんの手にかかると魔法のように曲の完成度がどんどん高まっていきました。

「そこまで言うなら、どんな音なのか聴かせろ!」

ですよね!
というわけで、視聴音源をご用意した特設ページをご紹介します。
付属CDは全8曲入りですが、以下の特設ページで最初の1分ほどの演奏が試し聴きできます。ぜひ、ご体験ください。

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