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【ダイエット】運動嫌いの人が中性脂肪を減らす、とってきおきの方法

こんにちは。
フォレスト出版の森上です。

ダイエットするには、適度な運動と食事制限が鉄板ですが、好きなものを食べながらダイエットできるなら、それに越したことはないですよね。特に運動嫌いな方のための中性脂肪を減らす方法があるのをご存じでしょうか?

それは、スパイスです。

スパイスコーディネーター協会の理事長としてスパイス活用の普及に努め、日本国内はもちろん、欧米諸国のスパイス研究者に高く評価されている、日本におけるスパイス研究の第一人者として知られている武政三男さんは、監修した書籍『スパイス活用超健康法』の中で、スパイスが脂肪を燃焼し、肥満を解消するメカニズムについて解説しています。今回は、本書の中から該当箇所を一部抜粋・編集して紹介いたします。

運動嫌いの人のための中性脂肪を減らす方法

 お腹についた中性脂肪を減らすには、運動によって脂肪を燃焼させることが一番です。
 でも、運動は億劫ですよね。そんな人はスパイスの力を活用してください。
 脂肪の燃焼にはスパイスも貢献するのです。
 最も効果を発揮するのは辛味成分を持つスパイスです。なかでもトウガラシ(レッドペパー)に含まれるカプサイシンの効果はバツグンで、ダイエット系のサプリメントとして人気の素材です。カプサイシン・ダイエットという言葉も定着しています。
 辛いトウガラシを食べると、体がかっと熱くなって汗が噴き出てきますね。これは脂肪が燃焼している証拠です。
 なぜ、トウガラシを食べると脂肪が燃焼するかというと、カプサイシンがアドレナリンという興奮ホルモンの分泌を促すからです。アドレナリンは、脂肪の代謝を良くする働きがあるのです。
 トウガラシを食べた直後に体温を計ってみると、体の深部体温がはっきりと上昇することがわかります。このときに体表面の血流が盛んに促されて、熱が放散するのです。汗をかきながら辛いものを食べると、脂肪が燃えていることを実感できますね。

ホット系スパイスと体重減少の関係

 トウガラシと体重減少の関係を調べる実験も行なわれています。
 カプサイシンと似たカプシエイトという物質を体重60キログラムに対して1日24グラムずつ2週間与えたところ、体重が1・5%減少したという結果が報告されています。また内臓脂肪も7%減少していたそうです。これははっきりした成果といえます。
 どんな辛味成分でも効果があるかというとそうではありません。辛味成分を持つスパイスは、大きく2つに分けることができます。

◎ホットタイプ……トウガラシ、コショウ(ペパー)、ショウガ(ジンジャー)、タマネギ(オニオン)
◎シャープタイプ……ワサビ、カラシ(マスタード)

 シャープタイプの辛味成分は揮発性で、食べるとすぐに鼻につんとくるのが特徴です。一方のホットタイプは、体がかっと熱くなります。
 したがって、脂肪燃焼に効果的なのはホットタイプです。太めが気になる人にはホットタイプがおすすめです。
 シャープタイプは湿布などに用いられ、筋肉の炎症を鎮める効果が認められていますが、体の脂肪を落とすことはありません。

体の酸化は、老化の原因

 糖質の取りすぎにより中性脂肪が増えると、腹につくと同時に血液中にも脂肪が流れ出していきます。中性脂肪は、血液をドロドロにする要因となります。
 中性脂肪と並んで述べられることが多いコレステロールですが、善玉コレステロール(HDLコレステロール)が多い分には気にする必要はありません。むしろエネルギー源を体の各部に運ぶ役割を担うために、ある程度多いほうがいいといわれています。
 問題なのは、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)です。
 これは酸化されたコレステロールで、血管を傷つけて動脈硬化の原因となります。血液の中で酸化を起こさないことが重要なのです。
 そのほかにも酸化はいろいろな形で体の調子を悪くします。よく「体がサビる」と表現しますね。放置した釘が錆びるように、体の組織も錆びていくのです。
 たとえば、皮膚の老化は、コラーゲンというタンパク質の組織が酸化することが原因です。また、脳の神経組織が酸化すると、思考力や記憶力が衰えます。
 酸化を防止することで、多くの病気を防ぐことができるのです。

多くのスパイスは、抗酸化力を持っている

 スパイスには、抗酸化力に優れたものが多くあります。
 代表的なのは、ニンニク、ゴマ、ターメリック、ローズマリー、タイム、ナツメグ、ショウガなどです。また、オレガノが持つカルバクロールという物質に特に強い抗酸化力があるという発表もされています。
 さらに、ニンニク、タマネギ、クローブ、クミンには、血小板の凝固を抑制する働きがあるそうです。動脈硬化は、血管内壁の傷の周辺で血小板が固まることがきっかけで起こります。これらのスパイスは動脈硬化を未然に防いでくれるのです。
 近年、強い抗酸化力があるとして注目されているのが、カカオ分70%以上のダークチョコレートです。健康効果を謳った多くの商品がスーパーの棚を賑わせていますね。
 健康効果の原動力と考えられるのが、カカオに含まれるカカオ・ポリフェノールです。なんと赤ワインのポリフェノールよりも数倍も強力なのだそうです。1日に25グラムほどダークチョコを食べると、血液の状態が改善するといいます。
 先日、イタリア料理店でスパゲティの仕上げにココアを振りかけた料理を食べました。カカオはスパイスには分類されませんが、こんなスパイス的な使い方ができれば、恩恵に預かることも可能です。

抗酸化力のアップで免疫力も倍増

 抗酸化力の強いスパイスは、油の酸化も防ぎます。食用油にクローブやタイムを入れておくと、香りが楽しめるうえに、油の劣化も防止できます。
 もともとスパイスは薬用だったわけですから、その多くに抗酸化力があると考えてもいいのかもしれません。難しく考えずに、スパイスを多めに取っていれば、自然と酸化が抑えられるはずです。
 体の抗酸化力がアップすると、免疫力が高まります。風邪、インフルエンザ、下痢、発熱などに悩まされることも少なくなります。子どもたちにも上手にスパイスを食べさせて、病気に強い体をつくってあげてください。

いかがでしたか?

武政さんが監修した『スパイス活用超健康法』では、スパイスの効用を活用した健康法をスパイス別、効能別でわかりやすく解説しています。興味のある方はチェックしてみてください。



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