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【連載】#6 テンションと凝固点の降下|科学戦士「ミギネジ」の悪キャラの倒し方―Season2

本連載は、「科学のお姉さん」として活躍中の五十嵐美樹さんによる、主人公・ミギネジが、科学戦士として科学の原理を使って悪キャラを撃退していく、科学系エンタメストーリー作品です。Season1(全14話)は、科学と女性をつなぐ情報提供サイト「Rikejo」でお読みいただけます。

▼「科学戦士「ミギネジ」の悪キャラの倒し方【Season1】」(全14話)はこちら。
https://www.rikejo.jp/category/%E4%BA%94%E5%8D%81%E5%B5%90%E7%BE%8E%E6%A8%B9?page=2

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▼本連載とSeason1を合わせた書籍はこちら

※本連載は、毎週日曜日更新となります。

「磁界」へようこそ!? 謎の男・エムビー

私は、ミギネジ。
誰に言われるでもなく科学戦士をやっている。

朝からSNSをチェックしていると、想いを寄せるギガバイト先輩からメッセージの返信が届いていることに気づいた。

「ようこそ」

しかし、ミギネジにはこの4文字が何のことかわからなかった。

「ようこそ、って……。どこかに行くのかしら、私???」

慌てて昨晩ギガバイト先輩に送ったメッセージを読み返してみると、その理由がわかった。

いつもの変換のくせで、「次回」を「磁界」と変換ミスのまま送ってしまっていたのだ!

「『磁界も楽しみにしています♪』って……。私は前回、どこに行ってきたんじゃい。それより何より、先輩も『ようこそ』……じゃないよ~! いつのまに、磁界側の人間になったんだ?」

ミギネジは再び、先輩にそよ風が吹いているように見えた。

イラスト1

しかし、そのそよ風は、一瞬で吹き飛ばされることになった。家から外に出ると、そよ風どころか、吹雪いていたのだ!

「私のそよ風を返せ~っ!」

反射的に出た謎のツッコミとともに、ミギネジのテンションは、奈落の底に突き落とされていた。というのも、天気予報とまったく違って、不自然な大雪だったからだ。

「これはきっと、あの人の仕業だ……。あっ、僕は『エムビー』っていうんだ。よろしくね」

エアビーみたいな通りがかりのお兄さんが、この大雪について何かを知っているようで、こう教えてくれた。

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