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【美脚モデル】信号待ち&座っているときに隠れてやっていること

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。

モデルさんが自らのスタイルを保つために、さまざまな隠れた努力をしていることは、皆さんご承知のとおりですよね。それは、食事の管理から寝る前のケアなど、多岐にわたります。

なかでも、まさに文字どおり“隠れた努力”しているものに、「信号待ちのとき」「椅子に座っているとき」に、こっそり意識的に努力していることがあるようです。いずれも、誰もがやっている日常的な行動ですが、やるかやらないかで、大きな差がが出てくるといいます。

そう教えてくれるのは、元「CanCam」専属モデルとして人気を博し、40代に入っても美脚を保ち、現在、人気女性誌「STORY」レギュラーモデル、姿勢・ウォーキングアドバイザーとして活躍している仁香さんです。

仁香さん

今回は、仁香さんが著書『この習慣で美人になれる』の中で紹介している、美脚づくりのために信号待ち&椅子に座っているときにやっていることについて公開します。

「信号待ち・キッチンで立っているとき」の隠れた努力

キレイな立ち姿を保ち、美しいスタイルに矯正するために、いつでもどこでもできる方法があります。

それは、「お尻をたたんで立つ」ことです。

ヒップは、年齢に抗うのが特に難しい部分です。やせている人でも、「変にお肉がついてきた」「下に垂れてきた」とある日気づきます。

かつての私も、その一人でした。
「あれ? お尻の下にもう1つお尻がある?」という感覚です。骨盤まわりの筋力が低下して骨盤がゆるみ、お肉がついてしまうのです。筋力低下を防ぐ策を講じなければなりません。

ヒップの垂れや余計な肉づきは、多くの女性にとって悩みのタネということもあり、いろいろな「骨盤まわりのエクササイズ」がテレビや雑誌で紹介されています。しかし、わざわざヨガマットを敷いて、忙しい家事の合間の時間を見つけ出さなくても、信号待ちキッチン電車で立っているときなど、いつでもどこでもできる「筋トレ」があります。それが、「お尻をたたんで立つ」ことなのです。

骨盤にまつわる筋肉で、女性にとって特に大事なのが、骨盤の底にある「骨盤底筋」と、恥骨から太ももへ伸びる「内転筋」です。

でも、「内転筋を意識してください」「骨盤底筋を締めてみてください」と言われても、わかりにくいと思います。そこで、講座の生徒さんには、こんなふうにお伝えしています。

「お尻の穴をキュッと締めると、内転筋が意識できますよ」

こうお伝えすると、皆さんイメージしやすいようで、正しく実践してくださいます。内転筋も骨盤底筋もしっかり収縮させることができます。

このエクササイズの効果は、お尻を中心としたカラダのラインを美しく保つためだけにとどまりません。骨盤の底、つまり、体幹の底にある骨盤底筋は、内臓を支える筋肉でもあり、それが弱ってくると、さまざまなカラダのトラブルが起きてきます。健やかに歳を重ねるためにも、ずっとちゃんと働いてもらわないと困る筋肉なのです。

だらりとした姿勢で過ごしたり、長時間椅子に座っていたりすると、骨盤まわりの筋肉を意識することがなく、どんどん力が弱っていきます。あとで後悔することになるかもしれません。

気合いを入れて、エクササイズするのもいいことです。でも、わざわざそのための時間を取らなくても、日々の通勤電車の中、ママ友と立ち話をするときでも、人知れず、お尻を内側にしっかりしまい込んで、正しい姿勢をキープしてみてください。それだけで、立派なトレーニング、立派なアンチエイジングになります。

「椅子に座っているとき」の隠れた努力

座るという行為は、私たちの日常の中で何度も繰り返されるものです。立っているときはもちろん、座っているときも、できるだけ正しい姿勢を保ちたいものです。特にデスクワークの方は、その時間は長時間に及ぶのでなおさらです。

正しい姿勢を身につけるためには、できるだけ同じ姿勢が長く続かないように心掛けることが大切です。

たとえば、脚を組むクセがある人は、「どちらかの脚が組みやすい」という傾向が必ずあるはずです。そして、自分の組みやすい方向ばかりに組んでしまう人がほとんどです。

このクセは、カラダのゆがみに由来しているので、同じ方向ばかりに組んでいると、ゆがみが増す一方です。脚を組まないことが一番いいのですが、もしどうしても脚を組むとしたら、頻繁に脚を組み替えて、左右のバランスを正していきましょう。やりやすい方向ばかりで座らないように意識してみてください。

また、崩れた体勢のまま座り続けることも、骨格の乱れにつながってしまいます。特に、姿勢が悪く、インナーマッスルが弱い人は、座るとダラリとカラダの力を抜いてしまいがちです。背中が曲がったり、骨盤を緩めて体重を乗っけてしまったり……。

なぜなら、それがラクだからです。でも、このままでは、弱い筋肉は働かないまま、さらにしぼんでいき、ゆがみはゆがみのまま固まっていきます。とても怖いですよね。

オフィスや自宅で椅子やソファーに座っているときに、「あっ! ダラッとしているかも」と気がついたら、立ったときの基本姿勢をチェックしてみてください。

【立ったときの基本姿勢】

図1

①両足の親指とかかとをしっかりとくっつける。このとき、お尻を折りたたむイメージで臀筋を寄せると、自然に両膝もつく。
②壁に、かかと、ふくらはぎ、ヒップ、肩甲骨、後頭部の4点がつくように立つ。
③耳、肩、ひじ、中指、くるぶしが一直線で、なおかつ、そのラインが床と垂直になっているかを確認する。
④背中と壁の間に両手を差し入れて、隙間をチェック。手のひら「1枚半」が入るくらいの隙間がある、ゆるやかなS字がベスト。それより広い場合は、腹筋に力を入れ、お腹を背中へ近づける。
⑤両肩を結んだライン、骨盤が床と平行であるかを確認する。
⑥鼻すじ、みぞおち、おへそが一直線で床に対して垂直かを確認する。

背骨の正しいS字ラインを意識し、上半身をしっかり骨盤の上に乗せて、お尻をしまい込んで骨盤底筋・内転筋を締める。このように、カラダに刺激を与え、活性させてあげましょう。

カラダのゆがみを防止するためだけでなく、むくみ防止のためにも、同じ体勢で長時間座り続けることは避けたいところです。仕事が忙しくずっとパソコンの前に座っていて、気づいたら、脚がパンパンにむくんでいた。そんな経験は、誰にでもあると思います。同じ姿勢でじっとしていると、血流・リンパの流れが滞り、カラダの下方にある脚がどうしてもむくんでしまいます。

でも、座っているときこそ、脚を動かすチャンスです。座ったままできるエクササイズ「足首フリフリ体操」がおすすめです。

【足首フリフリ体操】

図2

①骨盤を立てて背筋を伸ばして座り、両脚のくるぶしをぴったりとつける。
②くるぶしをしっかりつけたまま、かかとを上げ、つま先立ちになる。
③この状態をキープしたまま、足首を左右にスイングさせる。

膝やつま先の位置は変えず、くるぶしが離れないように気をつけてください。

これを5回3セットが基本です。

このエクササイズで、足首がほぐれ、血液の循環が良くなり、むくみの改善につながります。気持ちもリフレッシュできますので、ぜひ試してみてください。

書籍『この習慣で美人になれる』では、モデル歴20年以上、姿勢・ウォーキングアドバイザーの仁香さんが、【呼吸】【立つ】【座る】【歩く】【食べる】【考える】という毎日当たり前のようにやっていることをちょっと変えるだけで、内側から美しくなれる「がんばらない」美の習慣を紹介しています。興味のある方はチェックしてみてください。

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