見出し画像

耳ひっぱるだけで健康になれるだなんてマジっすか。

フォレスト出版編集部の寺崎です。

先日、ひさびさの重版となった書籍がありました。初版は6年前の2014年。こういうロングセラーはうれしい。「今も手に取って読んでくれている読者がいるんだなぁ」と思うと、しみじみ暖かい気持ちになります。

重版がかかったのは『耳をひっぱるだけで超健康になるーーあらゆる不調が一瞬で消える「神門メソッド」』(飯島敬一・著)という健康本です。耳にある「神門」というツボをキュッキュッと引っ張ると自律神経が整い、心身のあらゆる不調が緩和するというもの。

耳ツボ「神門」とは?

謎の耳ツボ「神門」とは何なのか。本書よりひも解いてみましょう。

 これからみなさんにお伝えするのは、一瞬で体と心と脳にスイッチを入れる「とんでもない健康法」です。
「このつらい不調が一瞬で消えるわけがない!」
 ふつうならば、そう思いますよね。
 でも、あるのです。
 誰でも、自分の手で簡単に、一撃でスイッチを入れられるツボが。
 それは両耳に存在しています。
 そのツボを「神門」といいます。体と心が一瞬で進化するツボです。
 肩こり、冷え性、腰痛、不眠症、ひざ痛、喘息、高血圧、糖尿、肥満、顔のたるみ、胸やおしりのたるみ、イライラ、怒りっぽさ、うつ状態……。
 あらゆる不調が、一撃で、まるで魔法のように改善に向かいます。
「そんなツボがあるものか」
 と、感じたあなた。
「神門」のツボに出合う前の私も同じく、そのように思っていました。

画像6

「魔法のように一瞬で改善に向かう」・・・それホントですか?と思いますよね。でも、これ、ホントなんです。

「自律神経」のバランスを崩している現代

 しかし、「神門」に出合って十数年、すっかりこのツボに魅せられ、ワークショップや講演を通して、いまでは1200人超の神門のプロのセラピストを輩出。
 累計70万人の方にその効果を体感していただくまでになりました。
 じつはこの「神門」というツボ。開発当初は女性向けのダイエットが目的でした。
 耳ツボにスワロフスキーを使用した特殊シールを装着して施術する「スリムビズ」を共同開発したのが2002年。その後、フランチャイズグループとして展開してきました。
 あるとき、テレビ出演の機会をいただき、スリムビズを紹介したところ、翌日に100人を超える方が押し寄せたことがあります。
 そこで私はひとりひとり施術をしながら尋ねました。
「何が目的でこちらに来れらました?」
 当時はダイエットニーズに応えるメソッドでしたので「ダイエット目的」が大半だろうと予想していたのですが、なんと、100人中ダイエット目的のひとはたったの1人。
 ほかすべての方が「眠れない」「冷え症」「うつ気味」「肩こり」などの不調を訴えていたのです。
 これには私もびっくり。これらの不調はすべて「自律神経」の乱れが原因です。いまの時代の悩みは「自律神経」なんだと痛感させられたのです。

 耳には365個のツボがあり、それぞれ全身に対応する部位を持っているといわれています。
 耳ツボを1つ押すと、そのツボに対応する体の部位に血液が集まります。すると、そこにある細胞たちが活性化し、不調が軽減されるというわけです。神門は古来より「神の通る門」と呼ばれ、自律神経に対応する耳ツボだそうです。
 なぜ、全身にかけめぐっている自律神経が、たった1つの耳ツボを刺激するだけで、活性化するのでしょうか。

「神経」とは、「心の通り道」という意味です。
 人間の体には、およそ1000億個以上の神経細胞があるといわれています。
 この膨大な神経細胞は、糸のような神経繊維を形づくって体中をめぐり、電気信号の形で情報をやりとりしています。その情報が、「熱い」「温かい」「冷たい」「寒い」「つらい」「苦しい」「楽しい」「嬉しい」「痛い」「くすぐったい」などの感覚や感情となるわけです。
 自律神経など体中に通っている神経は、「末梢神経」といいます。
 末梢神経がとらえた情報は、「中枢神経」と呼ばれる脳や脊髄に送られます。脊髄とは、脳からお尻にある仙骨の部分まで、背骨の中を通っている太くて長い神経です。
「神の門」と書く神門は、まさに「神経の門」ともいえます。

中枢神経である脳の中心部には、「脳幹」と呼ばれる部位があります。この脳幹は、脊髄から届いた情報を脳へと伝える、脳と脊髄のパイプ役ともなっています。つまり、糸状の神経から脳へと変わる「門」が脳幹というわけです。

神門は、この「脳幹」に対応する耳ツボなのです。

「耳ひっぱり」がなぜ自律神経を整えるのか?

ここまではわかりました。
しかしなぜ、耳をひっぱることで自律神経が整うのか。

 大脳を「思考の中枢」というならば、脳幹は「生命の中枢」です。脳幹がつかさどっているのは、生命の維持システムそのものです。もしも脳幹が働きを止めれば、人は即死します。脳幹は、人の命そのものだからです。
 では、脳幹はいったいどのような働きをしているのでしょうか。
 脳幹とは、生物の進化の過程でもっとも初めにできた脳で、「原始脳」とも呼ばれています。
 脳幹は、心臓や呼吸のコントロール、体温の調整、食べ物の消化など、生きるための基本的な生命活動を調節している脳です。

 脳幹のこの働き、なにかととてもよく似ていると思いませんか?
 
 そうです。自律神経と同じなのです。
 自律神経は全身をめぐって生命機能をコントロールし、脳幹はその司令塔として中枢機能を担っているのです。
 脳幹の中でも、神門のツボによく反応するのが、「視床下部」と呼ばれる部位といわれています。上部脳幹にあり、大脳と接する部分です。
 自律神経の司令塔として実際の働きを行っているのが、視床下部です。
 全身にはりめぐらされた自律神経が得た情報は、視床下部に集められます。また、視床下部が発した情報は、自律神経を通して全身に伝えられているのです。
 神門をもむと一撃で自律神経にスイッチが入り、脳や体にパワーが宿るのは、神門が自律神経の中枢である視床下部に働きかけるツボだからなのです。

なるほど!
ちょっとだけややこしい話ですが、要は「神門」という耳ツボは人体を巡り巡って自律神経に働きかけるツボということですね。

ちなみに、耳は「頭蓋骨の外に飛び出してしまった脳の一部」といわれているそうです。目は視覚のセンサー、舌は味覚のセンサーです。耳は聴覚のセンサーで、聴覚器として主に働く内耳・中耳・外耳は、頭蓋骨の内側に位置しています。
頭蓋骨は、脳を守るための骨であり、頭蓋骨の内側に埋め込まれている目や口、聴覚器は、脳の一部とも考えられます。
ところが、聴覚器の一部である耳介だけが頭蓋骨の外に飛び出しています。
ここに大きな意味があると、著者は考えているそうです。

 脳がどんなに疲れていても、私たちは脳そのものをマッサージできません。全身の司令塔である脳が疲れると、あらゆる不調がもたらされるというのに、私たちは脳そのものをマッサージして癒してあげることができないのです。
 しかし、脳の一部である耳はマッサージできます。
 耳と脳は一体であるだけに、耳をマッサージした効果は、ダイレクトに脳に伝わるのです。
 ではなぜ、耳をもむと、脳が活性化するのでしょうか。
 試しに、右手の親指で左の手の平の一部をギューッと力を入れて押してみてください。 圧がかかっていったん白くなったその部分は、一瞬にして赤みが戻ります。そして、ジワ〜ッと温かさを感じたはずです。
 この一瞬のうちに、私たちの体内では、どんなことが起こっているのでしょうか。
 左の手の平に強い痛みを感じた脳は、ここに異常が起こったという情報を、神経を介してキャッチします。すると、脳はその異常を修復させるために、たくさんの血液を損傷した部位に送り込む指令を出すのです。
 耳ツボ療法は、この原理を活用する施術法です。

要するにこういうことです。

①耳にあるツボを刺激する
②脳はそのツボに対応する体の部位のほうに異常が起こったと勘違いする
③脳がその部位に大量の血液を送り込む指示を出す

血液には、細胞の活性化に不可欠な酸素と栄養、水分が含まれているため、血液からこれらを受け取った細胞は、瞬間的に元気を取り戻すというわけです。

 神門を刺激すると、視床下部を含む上部脳幹が元気になります。すると、まず自律神経にスイッチが入ります。
 脳幹にも血液がたくさん送り込まれます。
 脳幹が元気になれば、当然、大脳に届けられる血液量も増えますし、全身の血液の流れもよくなります。こうして、全身の血流が促され、自律神経の働きもさらによくなるのです。

耳の形は胎内の赤ちゃんと同じ!?

ご自分の耳の形をよく見てみてください。
何かの形に似ていると思いませんか?
そう、耳は、お母さんの胎内にいる赤ちゃんと同じ形をしてるんです。

全身にあるツボは、胎児の形をしている耳に、そのまま投影されていることがわかっているそうです。下の赤ちゃんの図を見てみてください。
神門のある位置は、ちょうどお尻。
ここは、人体図でいうと仙骨のあたりです。神門のツボは、脳では視床下部に対応しており、全身では仙骨付近に対応しているのです。

画像2

 仙骨とは、骨盤の中央に位置する骨です。背骨を下から支える土台となっているのが仙骨です。背骨は、仙骨の上に24個の小さな骨がつみ木のように重なって形成されています。
 脊髄は、この背骨の中を通り、脳から仙骨までつながっています。
 仙骨は「仙人の骨」と書きます。整体の世界では、「仙骨を正さずして健康なし」ともいわれているほど、もっとも重要視されている骨です。人体の土台となっているのが、仙骨だからです。
 すなわち神門は、骨格の中でもっとも重要とされている仙骨に対応しているツボでもあるのです。神と仙人とは、すごい組み合わせですよね。

耳ひっぱり神門メソッドをnote初公開!

「理屈はいいから早く教えて!」という方。
お待たせしました。note初公開の神門メソッドです。まずはツボの位置を再確認しましょう。

画像3

上記3ポイントうち、自律神経に効くのが「神門ゾーン」です。耳ひっぱりキュッキュッュッの実際のやりかたはこうです。

画像4

【自律神経を整える耳ひっぱり方法】

①神門に人差し指の先を当て、前と後ろからはさむ。この時人差し指の腹が、Y字形の軟骨のくぼみにはまる様に押さえ、親指の腹で耳の裏をはさみ持つ(神門のツボが両指にはさまるように)。
②神門のツボあたりを軽くもんだあと、指でこするように耳の斜め上に「ビヨーン」とひっぱりながら指を離す。これを3回繰り返す。

ぜひ、やってみてください。
いかがでしょうか?
なんとなく頭がスッキリした感じがしないでしょうか?

じつはこれよりもっと簡単なやり方があります。

画像5

【耳ひっぱり3秒メソッド「神門スペシャル」』】

①神門ゾーンに人差し指の腹を当て、裏側を親指の腹で押さえる。
②真上に向かって3回「キュッキュッキュッ」と指を放さずにやや強めにひっぱる。
③最後に「ありがとう」「ありがとう」と2回繰り返し唱える。

本書では「首・肩ゾーン」「頭ゾーン」の耳ひっぱりメソッドを含めたフルコースの解説もご用意してますが、いちばん簡単なのがこの「耳ひっぱり3秒メソッド」です。

じつはこの「神門メソッド」ですが、応用編として「スプーン曲げ」ができるようになる方法があります。

ただ、ちょっとそこまでいくと怪しい話になってきそうなので・・・今日はこのへんで。

画像6

飯島敬一『耳をひっぱるだけで超健康になる』Contents
第1章 耳ひっぱり「神門メソッド」大公開
第2章 なぜ、耳をひっぱると心と体が一瞬で変わるのか?
第3章 神門で体が変わった!心も変わった! 体験談
第4章 「耳ひっぱり」は一瞬で自律神経を調整する
第5章 神門メソッドであらゆる不調が消えていく
第6章 神門メソッドで体質改善!病気も逃げ出す耳ひっぱり
第7書 心の不調も神門の一撃で消えていく
第8章 神門メソッドQ&A

著者・飯島敬一さんによる解説はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?