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「本づくり」と「企画づくり」の舞台裏

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フォレスト出版の編集者が、どのように企画を立て、どのように本づくりをしているのかをリアルに語ります。
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#書籍

【2023年度まとめ】新米編集者の制作裏話大公開!

こんにちは。フォレスト出版・編集部の美馬です。 いよいよ新年度を迎えますね。2023年度はありがたいことに6冊の本を世の中に送り出すことができました。著者の皆さんをはじめ、いろいろな方にご協力いただき、1冊1冊じっくりと向き合いながら制作ができました。 春からいよいよ3年目になる編集者として、今年度1年間の総まとめをしたいと思います。 『幸せホルモンあふれるセロトニンヨガ』野村賢吾・著/有田秀穂・監修こちらは、幸せホルモンでお馴染みの「セロトニン」の分泌を促すヨガのシー

書籍の「あとがき」について考えてみた。

フォレスト出版編集部の寺崎です。 いま進めている11月新刊『経営×人材の超プロが教える人を選ぶ技術』という本の著者の小野壮彦さんから、最後に添える「あとがき」の原稿が届いたのですが、これがめちゃいい原稿で、「よっしゃ、この本イケるぞ!」と興奮している次第です。 書籍のあとがきって、おまけのようなものに思えるかもしれませんが、「読者の読後感の醸成」という意味ではたいへん重要な役割を担っていると考えています。 「読後感の醸成」なんて難しいワードを使っていますが、要は著者のこ

【フォレスト出版チャンネル#143】出版の裏側|「企画」とはなにか(前編)

このnoteは2021年6月2日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。 そもそも「企画」ってなんだ? 今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティーを務める今井佐和です。今回は「企画力」をテーマにお話をしていきたいと思います。そこで二人の編集者およびしました。フォレスト出版編集長の森上さんと、副編集長の寺崎さんです。よろしくお願いします。 森上・寺崎:よろしくお願いします。 今井:早速なんですけれども

【フォレスト出版チャンネル#137】出版の裏側|ビジネス書編集者はどのようにデザインを考えているか?(前編)

このnoteは2021年5月25日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。 今のところ、トレンドは「シンプル」にあり今井:フォレスト出版のパーソナリティを務める今井佐和です。本日は「ビジネス書編集者はどのようにデザインを考えているのか」というテーマで、編集部の森上さん、寺崎さんとお送りしていきます。森上さん、寺崎さん、よろしくお願いします。 森上・寺崎:よろしくお願いします。 今井:早速なんですけども、売

【出版の裏側】新刊のカバーデザイン制作、ほぼ実況中継

こんにちは。 フォレスト出版の森上です。 書籍づくりにおいて、本文の中身は言うまでもなく大切なのですが、「売れ」を大きく左右するものに、「カバーデザイン」があります。 新刊が次々と刊行されることに加え、書店さんの限られた棚スペース内には多くの書籍がズラッと並べられています。 対象の書籍を買っていただくためには、書店の棚前に来られた読者に、まず手に取ってもらう必要があります。いや、手に取ってもらう前に、その本の存在に気づいてもらわないといけません。 当たり前です

本づくりに人生をかけている人たちの話

はじめまして。 このたびフォレスト出版編集部の一員となりました、美馬幸子と申します。 入社してまだ2週目ですが、こうして記事を書く機会をいただけたこと、本当にうれしく思っています。 前職の仕事は、実は出版社とは縁の遠いものでした。 ずっと憧れていた編集者になるという夢があきらめきれず、モヤモヤとした毎日を過ごしていた末に、一念発起し転職活動をスタート。 来る日も来る日もあらゆる出版社に応募し続けたところ、弊社フォレスト出版に拾っていただけました。 運を使い果たした気がしま

編集者がこだわる文字・書体

フォレスト出版編集部の寺崎です。 先日、編集者がこだわる「紙」というテーマで記事を書きましたが、今日は「文字」をテーマに考えてみたいと思います。 読み物が中心の編集者の場合、とにかく「文字」を読むことが仕事です。年間の刊行点数×校正回数をザっと計算したら、年間300万文字前後は読んでいることになるでしょうか。 WORDで編集している段階はMS明朝、MSゴシックとか、とくにこだわりなく設定していますが、これを書籍に仕立てる段階に「文字をどうするか」という問題が立ちはだかり

必要だとわかっていても、「索引」をつくることが難しい理由

今、4月刊行予定の『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』という新刊の入稿・校了作業真っ只中です。 カバーデザインはここから少し変わる予定です。 要するに忙しいわけです。 できるだけ柔らかくすることを心がけてつくっているものの、「事典」と銘打っていることからも、なんとなく学術的な匂いを感じると思います。だからこそ、アレを入れなければカッコがつきません。 アレというのは、「索引」。これが非常にやっかい。 とりあえず、今つくっている索引。ここからブラッシュアップします

【企画会議 #4】書籍企画の立て方(後編)

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 前回に引き続き、「書籍企画を立案するときに、編集者が意識しているポイント」について、全15項目のうち残り11項目をそれぞれ解説します。

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【企画会議 #3】書籍企画の立て方(前編)

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 この場を借りて書かせていただいている個人連載【企画会議】も3回目となりました。 1回目は弊社の「企画会議の進め方」について、2回目では弊社の「企画書フォーマット」について書きました。いずれも、多少の個人的な見解を交えつつも、弊社オフィシャル感の強いものでしたが、今回のテーマ「企画の立て方」は、あくまで「個人的な経験から見いだした見解や方法である」という前提で読み進めていただけましたら幸いです。 というのも、企画の立て方や発

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第1回#仕込み中書籍企画『ポリコレの研究』(仮)――ポリコレ企画に読者ニーズはあるのか?

こんにちは。 フォレスト出版の石黒です。 現在、私の脳内で『ポリコレの研究(仮)』という書籍企画を検討中なのですが、私自身がポリコレに対して不見識なこともあり、著者を決め、企画書や明確なコンセプト、読者層、構成案(目次みたいなもの)をまとめるにあたり、自身である程度学んでいかなければならないと感じています。 そこでこのnoteの場を借りて、ポリコレに関する考察やネタを、不定期でゆるく記していきたいと思っております。 読者の方とともに「ポリコレ」への理解を含め、著者が決まり、