マガジンのカバー画像

「本づくり」と「企画づくり」の舞台裏

83
フォレスト出版の編集者が、どのように企画を立て、どのように本づくりをしているのかをリアルに語ります。
運営しているクリエイター

記事一覧

【2023年度まとめ】新米編集者の制作裏話大公開!

こんにちは。フォレスト出版・編集部の美馬です。 いよいよ新年度を迎えますね。2023年度はありがたいことに6冊の本を世の中に送り出すことができました。著者の皆さんをはじめ、いろいろな方にご協力いただき、1冊1冊じっくりと向き合いながら制作ができました。 春からいよいよ3年目になる編集者として、今年度1年間の総まとめをしたいと思います。 『幸せホルモンあふれるセロトニンヨガ』野村賢吾・著/有田秀穂・監修こちらは、幸せホルモンでお馴染みの「セロトニン」の分泌を促すヨガのシー

算数ドリルのレイアウト(組版)は難易度MAX

先日、小学生向けの算数ドリルが校了し、見本が仕上がりました。 こちら、タカタ先生『小学生のためのバク速!2ケタ暗算ドリル』です。 ドリルをつくったのは今回が2回めです。 1回めは、今回と同じくタカタ先生『小学生のためのバク速! 計算教室』(現在7刷!)。 当初、私はドリルの編集を舐めていました。とくにレイアウト。算数のドリルって数式が整然と並んでいますし、書き込むことが前提なので余白が多いですよね。デザインフォーマットどおりに流し込めば、それっぽくなるだろうと、なんとなく

「量か質か」という問題を考えてみた。

フォレスト出版編集部の寺崎です。 わが編集部では、新人が入社すると必ず通る道に「10本ノック」というトレーニングがあります(すでに他社で実績を出している編集者には特に課されません)。 「編集の仕事が初めて」「書籍企画そのものが未経験」という社員には、月曜日・水曜日・金曜日にそれぞれ10本ずつ、1週間につき計30本の企画立案をしてもらいます。 企画立案といっても、しっかりした企画書にまとめるわけではなく、①タイトル案、②キャッチコピー、③著者候補(著者名+簡単なプロフィー

新刊『働く50代の快眠法則』の企画が立ち上がった舞台裏

フォレスト出版編集部の寺崎です。 ◎睡眠が悪化すると「周りの人に避けられる」ようになる ◎睡眠不調の人に対しては、周りの人間が「関わりたくない」と感じるスコアが激増する=「孤独老人」まっしぐら ◎夜間トイレに行く回数が多いほど、死亡率が高い ⇒5年後生存率が約2倍違うという研究結果も! いきなり驚かせて、ごめんなさい。 じつはこれ、40代後半~50代の人すべてに訪れる「睡眠不調」がもたらす弊害なんです。 50代になると、6割の人が夜に1回以上、2割の人が2回以上トイレ

日本で一番売れてるKPIの本

フォレスト出版編集部の寺崎です。 昨日、『最高の結果を出すKPIマネジメント』(中尾隆一郎・著)が丸善丸の内本店で実売1000冊を超えたと営業から報告がありました。これって、なかなかの快挙らしいです。 この本は・・・ ◎丸善丸の内本店で売れる ◎買う人は会社の経費で購入するはずだから定価高くても買う ・・・という仮説のもとに作った本でしたが、想定通りの結果となって、とても嬉しいです!(なんなら単価を2400円ぐらいまで上げてもよかったかな) 事実上、日本でいちばん売れて

新米編集者よ、へこたれるな!

こんにちは。 フォレスト出版・編集部の美馬です。 前回の投稿に引き続き、初の担当書籍づくりについて現状をレポートしたいと思います。 前回は、細かいミスが積み重なり、関係者の方々に迷惑をかけてつらい! というような悩みを書き連ねてしまいました。自責の念に駆られて夜も眠れなくなりそうだったので、「だって初めてだし。知らなくて当然だし。次から気をつければいいし」なんて、ひどく傲慢なことを考えるようにしている今日この頃です。 さて、2週間後にいよいよ校了を迎えようとして

編集者は読者に恋をする――本づくりと恋愛の相関関係

フォレスト出版編集部の寺崎です。 弊社編集部は昨年から今年にかけて編集経験のない新人が2名加わり、いま必死にがんばっていますが、彼ら彼女らと接するなかでいろいろと発見があります。 なにせ、20年以上この仕事をしている自分にとっては、仕事のすべてがもはや「暗黙知」なわけです。面白いこと・モノ・人を探す→企画する→原稿依頼する→本にする・・・という一連の流れが骨身に染みついています。 だから・・・ 「著者って、どうやって発掘したらいいんですか?」 なんていう質問をされると一

【フォレスト出版チャンネル#191】出版の裏側|印象に残っている本づくりエピソード

このnoteは2021年8月6日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。 20年以上やっていると、選べない!?渡部:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティーの渡部洋平です。8月6日、夏休みでしょうか。そろそろお盆がやってきますが、今日は編集者のお二人に来ていただいて、お話を進めていきたいと思います。それでは、森上さん、寺崎さん、よろしくお願いします。 森上・寺崎:よろしくお願いします。 渡部:今日のテー

【感謝御礼】あのベストセラーを読んでくださった方の感想と、特別なご報告

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 あのベストセラー作家が、「人間関係」の本質に迫った1冊発売から4週連続で重版、さらに売れが止まらず、現在【7刷・7万部】となった、永松茂久さんの最新刊『君は誰と生きるか』 は、もうお読みいただけましたでしょうか。 ▼『君は誰と生きるか』の「まえがき」「プロローグ」「目次」を全文公開 すでに入手してくださった方、本当にありがとうございます。おかげさまで全国書店で続々とベストセラーランキング入りを果たしています。 本書は、

著者プロフィールのつくりかた

フォレスト出版編集部の寺崎です。 書籍を作るにあたり、重要な要素のひとつに「著者プロフィール」があります。なぜ重要なのかというと、タイトルが気になって本を手に取った読者が次に関心を寄せるのが「誰が書いたのか?」だからです。 ですから「このテーマを書くのに日本一ふさわしい実績を持つ著者」というファクトが読者に伝わるのが最強の著者プロフィールです。 ゆえに編集者は著者のプロフィールを「最強の著者プロフィール」に仕立て上げるべく、苦心します。 論より証拠ということで、いくつ

『人を選ぶ技術』ツイートまとめ

フォレスト出版編集部の寺崎です。 先日発売した『経営×人材の超プロが教える 人を選ぶ技術』(小野壮彦・著)が各所で話題となっていて、嬉しい限りです。 現時点、経営者など玄人筋の方々に少しずつリーチしている印象です。 おかげさまで発売10日で重版が決定しました! というわけで、今日はTweetまとめをします! みなさん、ありがとうございます! 「これは販促の要素に使えるかも?」というご指摘もあり、本当に感謝です。 また、次回作についてはコレ↓ですかね。 こちらの

気になるニュース記事から書籍企画案を考えてみた。

フォレスト出版編集部の寺崎です。 フォレスト出版では伝統的な(?)企画アイデア出しの手法に「企画10本ノック」というものがあります。先日、古株社員に聞いたら、かつての長倉編集長時代に始めたそうです。 企画10本ノックとは、企画案を毎日10本考えるというシンプルな方法です。これを数週間~数か月続けます。最近では、毎日10本ではなく、週30本程度に緩和していますが。 1本ずつどんな要素を考えるのかというと・・・ 要素①タイトル案 要素②キャッチコピー 要素③簡単な企画概要

【最新刊】『君は誰と生きるか』(永松茂久・著)「まえがき」「プロローグ」「目次」全文公開

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 人脈は広ければ広いほどいい――。 近年のSNSの台頭も相まって、この“人脈神話”をベースに、ますます「人脈」や「いいね!(承認)」の量ばかりを競い合う、私たち現代ニッポン人。 果たしてその先に何があるのか? 何を得ようとしているのか? そもそも、自分が本当に大事にすべき人は誰か? そんなテーマに対して、ミリオンセラー『人は話し方が9割』の著者・永松茂久さんが真っ向から挑んだ最新刊『君は誰と生きるか』が刊行されまし

「すべて思い通りになる本」の舞台裏

フォレスト出版編集部の寺崎です。 唐突ですが「すべて思い通りになる本」が出ました。 いや、ごめんなさい。正確にいうと、5万部を突破した〈衝撃作〉が装い新たに改めて書店に並んだのです。 ※それについては先日の記事をご覧ください。 書籍のタイトルは『なぜかうまくいく人のすごい無意識』。 なぜ、これが「すべて思い通りになる」のか。怪訝に感じた方はぜひ本書の特設ページをご覧ください。 おかげさまで5万部を超えた本作。 心理技術アドバイザー、メンタルコーチとして活躍