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私とこの1冊

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フォレスト出版の編集者が自らの読書体験を公開。
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#本紹介

気持ちを表現するのは難しい? 感情を切り取りたい時に役立つ本

編集部の稲川です。 オリンピックも閉会し、日本はまたコロナという現実に引き戻されます。 私たちはオリンピックという束の間の感動や喜びに浸りながらも、今日という日を生きていきます。 日々、感情は揺れ動き、不確実性が増す未来へ向けて挑戦は続いていき、明日に目を向けていきます。 だからこそ今思うと、私はオリンピックの開催はよかったのではないかと感じています。当然、これから迫りくるものの大きさに不安にならないわけではありませんが、過去には戻れません。 どんな形になるにせよ、日本の

コロナ禍でどこにも行けない方々へ。「SHIMADAS」というぶっ飛んだ本を紹介

編集部の稲川です。 新型コロナウイルスは収まりを見せません。東京・大阪・京都・兵庫の4都道府県に4月25日~5月11日まで出された緊急事態宣言。今日にも菅政権が現在の状況を協議するそうですが、大阪の吉村知事は、緊急事態宣言解除は難しいと言っていますし、このあとどうなるかわからない状況です。 今年のゴールデンウィークは、『外出派の「行き先」と自宅派の「過ごし方」に関するアンケート調査』(株式会社groove agent調べ)から見ると、1割くらいの人が旅行、2割強くらいの人が

敗れざる者、それは美学か新たなる挑戦か。

編集部の稲川です。 先週は大相撲初場所で平幕力士の大栄翔関が13勝2敗で、埼玉県の力士として初めて優勝を果たしました。 十両でも同じ追手風部屋の剣翔関が12勝3敗で2回目の十両優勝を果たし、追手風部屋が平幕・十両のワンツー優勝を飾りました。 いまだにコロナが猛威を振るい、出稽古が禁止されるなか、力士の多い追手風部屋は相部屋力士での稽古ができる環境で有利だったこともありますが、迷いのない押し相撲を貫いた大栄翔関は、毎回見ごたえのある勝負を繰り広げてくれました。 さて、私はス

私にとっていつまでも青春の作家、沢木耕太郎。

編集部の稲川です。 私の青春とも呼べる1ページを刻んだ作家がいます。 沢木耕太郎。 沢木氏の本を引っ張り出して、なぜか数冊消えていたのですが、これも沢木耕太郎の本と言えばしっくりきました。 いかにも放浪っぽく、いかにも歴史を切り取った、“通り過ぎゆく本”が彼らしいと思ったからです。 沢木耕太郎氏も、現在は73歳。 最近の沢木氏は知りませんが、かつてテレビで拝見した時は、背も高くルックスもよく、私にとっては今もあの姿のままです。 沢木耕太郎(さわき こうたろう)。 19

私の人生を変えた1冊。“シャチ”が今の自分をつくっている。

編集部の稲川です。 2021年を迎えました。 あけましておめでとうございます。 今年、最初に紹介するのは、私の人生を変えた1冊です。 それは、私が大学生のときに出会った本で、 1993年に児童書の出版社あすなろ書房から発行された、 高橋健・著の『オルカの歌が聞こえる』という作品です。 この本が書店のどこに置いてあったのか(児童書の扱いですし)も、 なぜ手に取ったのかもまったく覚えていません。 しかし、この本が私の人生に大きすぎるほどの影響を与えた1冊であったとは、こ

コロナはどこ吹く風!? 今年最大の稼ぎ時を迎える“あの企業”

編集部の稲川です。 正直、東京五輪が開催されるのか、いまだわからないコロナ禍で、スポーツ界(?)で唯一ウハウハの業界があります。 それが、日本中央競馬界、いわゆるJRA。 競馬界もコロナの影響で、最近までは無観客開催でしたが、年間を通じて開催を続け、なかでもネット投票での売上げが好調。 そのためか、お客さんにも大盤振舞いのサービスが展開されました。 有料競馬チャンネル(GREEN CHANEL)の無料視聴、払戻金の上乗せ、さまざまなキャンペーン(プレゼント)など、カネ

猫好き集まれ! 猫本の楽しみ方

編集部の稲川です。 我が家では猫を2匹飼っていますが、猫好きの私は、書店で猫本(ネコに関する本、またはタイトルに猫が付いている本)を見かけるとつい買ってしまいます。 さて、その猫ですが、いまや犬を飼う人と猫を飼う人が逆転しました。 2019年12月に発表された日本ペットフード協会の「2019年(令和元年)全国犬猫飼育実態調査」によると、犬は879万7000頭、猫は977万8000頭(犬猫1857万5000頭)が飼われていて、猫の飼育頭数が犬を上回りました。 表を見れば