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私とこの1冊

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フォレスト出版の編集者が自らの読書体験を公開。
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誰しも人生を変えてくれた作品が一つくらいはあるのではないか。

こんにちは。 フォレスト出版・編集部の美馬です。 この業界で仕事をしていると、人生を変えた1冊は何か、なんて話になることがあります。先日編集部に仲間入りしたばかりの新入社員は、人生を変えてくれたとある著者の1冊に影響を受けて、わざわざ引っ越しを決めたと言います。 私にもそんな作品があるかもしれないと、ふと記憶を探ってみると、確かにありました。私の人生を変えた3つの作品をご紹介したいと思います。 まず、始めに言っておくと私の人生を変えてくれた作品は、ビジネス書ではありませ

【フォレスト出版チャンネル#127】フリートーク|編集者おすすめの3冊【3】

このnoteは2021年5月11日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。 ビジネス書編集者おすすめの小説3冊今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティーを務める今井佐和です。本日は「編集者おすすめの3冊」というテーマで、編集部の稲川さんとお話をしていきます。稲川さん、どうぞよろしくお願いいたします。 稲川:よろしくお願いいたします。 今井:さっそく、稲川さんおすすめの本ということなんですけども、

【フォレスト出版チャンネル#124】フリートーク|編集者おすすめの3冊【2】

このnoteは2021年5月6日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。 あなたの「座右の書」は何ですか?今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティーを務める今井佐和です。本日は「編集者おすすめの3冊」というテーマで、編集部の森上さんとお話していきます。森上さん、よろしくお願いします。 森上:よろしくお願いします。 今井:「編集者おすすめの3冊」というテーマで、前回は寺崎さん、今回は森上さんの回となり

【フォレスト出版チャンネル#117】フリートーク|編集者おすすめの3冊 【1】

このnoteは2021年4月27日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。 西船橋の駅前書店で出会った昭和の傑作今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティーを務める今井佐和です。本日は「編集者おすすめの3冊」というテーマで、編集部の寺崎さんとお話していきます。寺崎さん、よろしくお願いします。 寺崎:よろしくお願いします。 今井:今日は「編集者おすすめの3冊」というテーマなんですけれども、寺崎さんはやは

コロナ禍でどこにも行けない方々へ。「SHIMADAS」というぶっ飛んだ本を紹介

編集部の稲川です。 新型コロナウイルスは収まりを見せません。東京・大阪・京都・兵庫の4都道府県に4月25日~5月11日まで出された緊急事態宣言。今日にも菅政権が現在の状況を協議するそうですが、大阪の吉村知事は、緊急事態宣言解除は難しいと言っていますし、このあとどうなるかわからない状況です。 今年のゴールデンウィークは、『外出派の「行き先」と自宅派の「過ごし方」に関するアンケート調査』(株式会社groove agent調べ)から見ると、1割くらいの人が旅行、2割強くらいの人が

すべてのライター・編集者必読の書

すんごい本が出ました。 おとといAmazonでポチって、昨日の午前中に届いて、さっそく読み始めたものの、冒頭の数ページで惹きこまれて徹夜で読み切った小説のような勢いで、476ページを1日で読み終えた。 それが、この本。 世界的ベストセラー『嫌われる勇気』のライターで知られる古賀史健さんが、3年がかりで書かれた新刊『取材・執筆・推敲――書く人の教科書』です。 昨日は昭和の日で祝日でした。 1日中雨が降っていたので、ちょうどいい「積ん読デー」ということで「よし、今日は読

敗れざる者、それは美学か新たなる挑戦か。

編集部の稲川です。 先週は大相撲初場所で平幕力士の大栄翔関が13勝2敗で、埼玉県の力士として初めて優勝を果たしました。 十両でも同じ追手風部屋の剣翔関が12勝3敗で2回目の十両優勝を果たし、追手風部屋が平幕・十両のワンツー優勝を飾りました。 いまだにコロナが猛威を振るい、出稽古が禁止されるなか、力士の多い追手風部屋は相部屋力士での稽古ができる環境で有利だったこともありますが、迷いのない押し相撲を貫いた大栄翔関は、毎回見ごたえのある勝負を繰り広げてくれました。 さて、私はス

私にとっていつまでも青春の作家、沢木耕太郎。

編集部の稲川です。 私の青春とも呼べる1ページを刻んだ作家がいます。 沢木耕太郎。 沢木氏の本を引っ張り出して、なぜか数冊消えていたのですが、これも沢木耕太郎の本と言えばしっくりきました。 いかにも放浪っぽく、いかにも歴史を切り取った、“通り過ぎゆく本”が彼らしいと思ったからです。 沢木耕太郎氏も、現在は73歳。 最近の沢木氏は知りませんが、かつてテレビで拝見した時は、背も高くルックスもよく、私にとっては今もあの姿のままです。 沢木耕太郎(さわき こうたろう)。 19

私の人生を変えた1冊。“シャチ”が今の自分をつくっている。

編集部の稲川です。 2021年を迎えました。 あけましておめでとうございます。 今年、最初に紹介するのは、私の人生を変えた1冊です。 それは、私が大学生のときに出会った本で、 1993年に児童書の出版社あすなろ書房から発行された、 高橋健・著の『オルカの歌が聞こえる』という作品です。 この本が書店のどこに置いてあったのか(児童書の扱いですし)も、 なぜ手に取ったのかもまったく覚えていません。 しかし、この本が私の人生に大きすぎるほどの影響を与えた1冊であったとは、こ

京都にまつわる本、あれこれ

編集部の稲川です。 現在、マーケティングコンサルタントの佐藤昌弘氏の「ネットマーケティング」の記事を連載中ですが、今回は1回お休みということで、本来、水曜日担当の私が本日のnoteを務めさせていただきます。 約2カ月ぶりの登場です。 さて、今年は桜の開花が例年より早く、関東ではすでに満開を終えて散り始めています。 まだコロナ禍ということもあり、大々的なお花見も自粛。昨年に引き続き、季節は本格的な春を迎えるというのに、世の中の春はまだ遠いといった感じです。 私にとってのお

栗城史多さんの実像を追った河野啓『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』(集英社)の短い感想

『デス・ゾーン』(河野啓、集英社)のKindle版を読んだので、せっかくなので、その感想を。 編集者が書いた書評というと、余計にハードルが上がるので、期待されると困ります。 まとまりが悪くて読みにくいと思いますが、興味がある人はぜひ。 ●栗城史多と小池都知事の違い以前、このnoteで現東京都知事の実像に迫った『女帝』について感想を書きました。 小池都知事の場合、多くの疑問が指摘された「カイロ大学卒業」という経歴も含め、自分の「願望」がことごとく「成就」していく様に、スピ風

野生のシャチ(オルカ)について本とともに語る

編集部の稲川です。 前回、オルカの魅力についてお話しさせていただきましたが、私は学生時代、野生のオルカを実際に見て人生が変わりました。 そもそもなぜ現地で野生のオルカを見ることができたのか。 それはオルカの研究者、ポール・スポング博士を支援する非営利団体オルカラボソサイエティ(現・オルカラボ・ジャパン)の一員としてボランティアで参加したからでした。 この団体は、毎年オルカがやって来る夏の時期に、現地ボランティアとしてオルカラボのあるハンソン島にスタッフを派遣し、現地レポ

コロナはどこ吹く風!? 今年最大の稼ぎ時を迎える“あの企業”

編集部の稲川です。 正直、東京五輪が開催されるのか、いまだわからないコロナ禍で、スポーツ界(?)で唯一ウハウハの業界があります。 それが、日本中央競馬界、いわゆるJRA。 競馬界もコロナの影響で、最近までは無観客開催でしたが、年間を通じて開催を続け、なかでもネット投票での売上げが好調。 そのためか、お客さんにも大盤振舞いのサービスが展開されました。 有料競馬チャンネル(GREEN CHANEL)の無料視聴、払戻金の上乗せ、さまざまなキャンペーン(プレゼント)など、カネ

猫好き集まれ! 猫本の楽しみ方

編集部の稲川です。 我が家では猫を2匹飼っていますが、猫好きの私は、書店で猫本(ネコに関する本、またはタイトルに猫が付いている本)を見かけるとつい買ってしまいます。 さて、その猫ですが、いまや犬を飼う人と猫を飼う人が逆転しました。 2019年12月に発表された日本ペットフード協会の「2019年(令和元年)全国犬猫飼育実態調査」によると、犬は879万7000頭、猫は977万8000頭(犬猫1857万5000頭)が飼われていて、猫の飼育頭数が犬を上回りました。 表を見れば