poison【歌詞】

喜びから遠く、悲しみと触れ合うように

濃くなる孤独、蠱毒(こどく)をあなたの胸にそっと

悲哀は蠱惑的(こわくてき)薬

感情を揺さぶり寂しさで惹き付ける

この怒り・焦燥(しょうそう)は何処(どこ)へ行く

虚空(こくう)を掴んで空に叫ぶ

何を間違えたのか


虚無感に苛(さいな)まれて

小さな一言ポツリ

『この世界に一粒の毒を』

消滅していいんだ

僕じゃなく救世主的創造主

僕は悪くない、僕が生きること、それは悪いことか

良いことだとは思わないけど

2度と戻れない所までもう来てしまった

僕には叶えなくちゃいけない願いが有(あ)る

それがどんなに誰かにとって悪いことでも

僕にはそれが正義

争いとは互いの正義のなすり合い

それの何処(どこ)に正当性が在(あ)るのか

僕は知らない


愛し合うことから、絶対的強制終了に

濃くなる腐敗臭、心の中で毒が充満する

憂鬱には灰色の涙

苦しみには理由も言い訳など要らない

この怒号・堕天(だてん)しては傷(いた)みが滲(にじ)む

もう一度叶うなら逢いたい

これは憎悪の塊


傍観者となりて

責任を回避する

『この世界にひとつの破滅を』

願ってもいいんだ

この世界を壊す為に今、生まれ変わる

僕はこの世界に触れて、僕が生きる権利を行使する

僕の権利、黙秘する胸の傷(いた)み

瞼を閉じて、現実に差し込む光を遮(さえぎ)った

僕には涙と消せない想い出が有(あ)る

世界を壊すことは僕と僕の光で本望

波打つ心音が正当

奪い合うことで互いを傷つけ合う

それでも僕の正義を振るうんだ

どうなろうが

僕は知らない


僕の中の憎しみは蟲(むし)となって

この体を這(は)う

怒りはこの体を蝕(むしば)む

壊れ易(やす)い心ひとつ

手繰(たぐ)り寄せる良心

何処(どこ)まで行っても葛藤の廻廊(かいろう)

僕は両指を絡(から)め繋ぐ

幸せなど望まない

描いた夢が指の間からすり抜ける

そっと


『あなたは2度と戻らない』

静かに寄り添って瞼を閉じた

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