秋の訪れの音【歌詞】

時は満ちた、静かに始めよう

この物語を

2つ呼吸と合いの手入れて

相容(あいい)れぬ言葉の融合

ここは夢か現(うつつ)か

歩む道は流れるままに干渉せず

この御身に受け入れる

この歌は果(は)てか幻か

物の怪(もののけ)たちが舞い踊る

花が舞い散る絶景の光景


夢からの目覚め

どこか遠くで陽当たるように暖かい心地良い響き

琴の音(ね)、尺八の音(ね)

散りそうな心にまた花を咲かせて

心躍(おど)らせる情景に身を任せ

眼をつむり、果てのない音楽を拝聴する

この世はこんなにも多くの色たちの音(ね)で出来ている

桜色の風に舞い散る音の花弁(はなびら)は夢か、はたまた幻か

この奇麗さに奇観を呈する記憶が蘇(よみがえ)る


時の永(なが)るるままに身を任せては

踊り舞い耽(ふけ)る

今日を越えて、明日を越え

吉凶(きっきょう)を越えて、幸(さち)在れと願わずにはいられない

己(おの)が犯した形無き罪

誰も彼もが夢か幻想か現(うつつ)か解(わか)りかねる

罪深きは惑わせた花弁(はなびら)なのか

それとも罪とは創造し創り上げた無きもの、それに罪と名を誰かが付けたものなのか

罪無き者の肩の荷が下りた


時を解(と)いた、静か光が漏れる

この物語を

2つ瞼を瞑(つむ)り闇を見る

融解(ゆうかい)する眼、長るる涙

ここは桃源郷か

それとも世俗に塗れてるのか

また逢いたいと候(そうろう)

この歌の香(か)は白檀(びゃくだん)

それはそれは物の怪(もののけ)たちも

浮(うわ)つく心で胸が舞い踊る

廃すべきはこの浮つきを排除すべきと

決めつける世界の秩序

花が舞い散る絶景の花弁(はなびら)は見られ酔う前に散る運命


遠くから呼ぶ声

何とも懐かしい芳(かぐわ)しい記憶の中の隅にあった石

光に透けりゃ、光に透けりゃね

太鼓の音(ね)、三味線の音(ね)

また散りそうな心の奥の幻咲かせ

暁の光が咲くと同時に咲かす

この眼に見えたのは夢か、はたまた幻か

この世はこんなにも咲き溢れる音色たちの才覚溢れてる

綺麗な青と舞い散る桃色の花弁(はなびら)の情景に酔ってしまえ

この綺麗さに櫻奇譚が風に乗って黄泉帰る


幾度もの季節を通り越した

その果ては酔えない

今日を越えても明日が待ってる

凶が出ようが、吉が出ようが生き長らえる体

己が犯した形無き罪

誰も彼もが私を置いて去り行く呪い

残されるものの気持ちなど忘るる

誰かの最期はもう疲れた、幾つ涙を流せば、この罪は許されるのか、見送るだけの生

罪無き者の肩の荷が落ちない









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